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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
37/61

12ー3

半乾きな髪を揺らすひまわりとアリア。

二人は今、散歩している。

ひまわりの制服の洗濯をしている。

その間の時間潰しの為に、二人は外へ出ていたのだった。



風に靡く髪。

金色のアリアの髪は、夕日に照らされより一層輝きを増していた。

それに見惚れるひまわり。

次第に中央を目で追っていくと、彼女の横顔が目に写った。

すると、ぱちりとアリアと目が合うのであった。

彼女もまた、ひまわりのその黒く美しい髪に、見惚れていたのだ。


「あっ……。」

思わず出た言葉。

それすらも重なってしまった。



無音になる。

気まずい。


何度か目が合っては、両者が逸らす。

二人の足音だけが両者の耳に届いていた。



「私ね……。」

ぽつり。

アリアが今にも消えそうなほど小さな声で呟いた。


「……。」

黙っているひまわり。

しかし、その顔は、アリアの方を向き、目は彼女をしっかりと捉えていた。


「ひーちゃんと友達になれて凄く嬉しかったんだ。それでね……。」

タッタッタッ。

小走りでひまわりの前へと出る。


オレンジの明りに照らされたアリア。

そんな彼女は、ふわりと動く髪の反射で幻想的な輝きを見せた。

ひまわりには、逆光であまりよく彼女の表情は見えなかった。

しかし、その美しさに思わず見惚れてしまった。


「これからもずっと友達でいてほしいんだ……。」


彼女の顔は見えない。

しかし、ひまわりには、彼女が今どんな表情をしているのか分かった。

分かってしまった。



「うん……。ずっと友達だよ。」

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