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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
34/61

11ー2

「え、ひ、ひひひひひひーちゃん?ど、どどどうしたの?」

壊れたラジオのようになるアリア。

その顔は、一瞬にして真っ赤になっていた。


もうすぐで、互いの鼻と鼻がぶつかってしまう。

ひまわりは、そんなところまでアリアと顔を近づけた。

その顔は、アリアとは真逆で、余裕が見えた。

そして、浮かべた笑みは、アリアに未知の欲求を知らせる。

今までにない感覚に、戸惑うアリア。


「もー、何でもないってぇ。……ね?」

耳元で囁くひまわり。


彼女のその年齢に不釣り合いな色気のある表情。

そして、妖艶な囁き声。

それは、さながらサキュバスのようだった。


「は、はひぃ……。」

呂律が回っていない。


ゾワゾワ。

身体を駆け巡る体験したことのない快感。

力が全く入らない。

自分で制御することが出来ない。

力なく崩れる。



ひまわりが、さくらへよく使う手だ。

ひょんなことから気がついたさくら攻略の手。

これをすれば、ひまわりは、さくらから大抵のことは許してもらえる。


物は試しだ。

そう思い、アリアにも同じことをした。

結果は大成功。

どうやらこの手はひまわり自身が思っているよりも有用なものなのかもしれない。

そう思うひまわりだった。



「まぁ、情熱的ね。」


「わぁっ!?」


「ひゃあっ!?」


その声に、跳び跳ねる二人。

それは、一部始終を見ていたマリアの声であった。


にやにや。

嬉しそうなマリア。


その表情は、他の人間がすれば、苛立つようなものであった。

しかし、端正な顔の彼女がやると、絵になる。

ひまわりには、全く苛つきの類いのものを感じることはなかった。


「うふふ、年寄りの私はお邪魔みたいね。後は若いお二人でね。」

そう言うと、マリアは嬉しそうにリビングから出ていった。


「も、もうお母さんっ!」

すでにいない母へ向けて大声を上げる。

そんな大きな声を出した彼女は、ボンッと音がなりそうな勢いで顔が赤くなっていた。


「ありっちのお母さん別に年取ってないのにね。」

呑気なことを言うひまわり。

マリアが言ったことの意味を、彼女はまるで理解できていなかった。


「ま、まぁ良いじゃん!私と遊ぼう?」



この日も二人は日が暮れるまで遊んだ。

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