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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
33/61

11ー1(過去編6)

「お邪魔しまーすっ!」

元気よく挨拶をするひまわり。

今、彼女はアリアの家に来ている。


「ひーちゃん!いらっしゃい!」

とてとて。

奥から出てくるアリア。

そんな彼女は、満面の笑みをしていた。


小学生とは思えない美貌。

こんな少女が学校では虐められている。

ひまわりには、それが信じられなかった。


「いらっしゃい、ひーちゃん。ゆっくりしていってね。」

アリアの後ろから、笑顔のマリアが出迎える。



リビングに入ると、すぐさまアリアに手を掴まれるひまわり。

テレビの前に座布団の二つ並べられている。

アリアがその片方に座る。

すると、必然的に手が繋がっているひまわりも座ることになる。

隣の座布団の上に座った。


ふと、疑問に思う。

「……あれ、そういえばありっちってどこの小学校通ってるの?」

ひまわりの何気ない言葉。


その言葉に反応したアリア。

彼女が言った言葉は、ひまわりを驚愕させた。


彼女が通っている小学校。

それは、地元でも有名な進学校であった。

幼稚園に入園するにもテストがあり、それに合格した者だけが入れるような場所なのだ。


道理で見たことがないわけだ。

そもそもひまわりとは、通っている小学校が違うのだ。



「私ね、ひーちゃんが同じクラスだったら嬉しいって思うな!」

アリアが無邪気に明るく言う。



「……。」

肯定すべきなのだろう。

しかし、素直に頷けないひまわりがいた。


アリアと同じ学校に通い、同じ教室で過ごす。

もしも、そんなことが出来たらと、ひまわりも思っていた。

しかし、今のひまわりの学校での姿を、アリアに見せたくはなかった。

だからひまわりは、アリアの言葉に肯定することが出来なかったのだ。


「どうしたの?ひーちゃん。」


「え?あっ、なんでもないよ。」


「えー、何でもないわけないでしょ?」

ぐいぐいと詰め寄るアリア。


これは誤魔化せないかもしれない。

どうしたものか。

悩むひまわり。

しかし、すぐに打開策の候補が思い浮かんだ。

そして、すぐにそれを実行した。


ゆっくりとアリアの顔に、自身の顔を近づける。

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