10ー5
何日かして、ひまわり達は、登校開始になった。
さくらは、登校して来なかった。
やはり、以前暴れたことが原因で、何らかの形で責任をとることになったのだろうか。
それとも、転校していったのか。
様々な憶測が、ひまわりのいる教室で飛び交っていた。
授業中。
それは起きた。
ノートを書いていたひまわりの後頭部に何かが当たる感触。
それは、一度や二度ではなかった。
そうか。
まだ続いているのだな。
内心ため息をつくひまわりであった。
苦痛はない。
そういえば、嘘になる。
しかし、今までほどひまわりにとっては、苦ではなかった。
放課後になれば、アリアに会いに行ける。
さくらも学校に来れるようになれば、二人で行けるようになるだろう。
そのことを思うと、ひまわりは頑張れた。
放課後。
ひまわりは、耐えきった。
敵しかいない教室。
そこで、たった一人過ごした。
廊下を歩くひまわり。
これから、アリアと遊ぶことを考えていた。
今日は何をしよう。
そんなことを考えていた。
下駄箱には、大量のごみ。
慣れてしまったひまわり。
それらを手際よく片付けていく。
ため息をつく。
気分が落ちていくのが分かる。
慣れたとはいえ、自身に向けられた負の感情を直に感じ取ることは辛い。
ぺちん。
両手で両頬を叩く。
ひまわりが、自分の気分を強制的に変える為の行動だった。
「さっ!ありっちに会いに行こう!」
ボロボロな靴に履き替え、ひまわりは駆け出した。
目指すのは、もちろんアリアの家。
友達に会える。
ひまわりはそう思うと、空にも飛んでいけそうな気持ちであった。




