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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
30/61

10ー3

嘘をついた罪悪感を忘れる為、アリアと遊んでいたひまわり。

しかし、夢中になって彼女と遊んでしまった。



「楽しかったー。ひーちゃん、今日は来てくれてありがとう!」

眩しい笑顔。


外はオレンジの明かりに包まれていた。

それはやがて消えていき、間もなく黒くなっていくだろう。


「ありっち、私も楽しかったよ。」

アリアに同じく笑顔のひまわり。

しかし、彼女の笑顔を見て、再び罪悪感が戻ってきた。



「送っていくわ。」

支度するマリア。


「え、でも……。」

躊躇うひまわり。

迷惑ではないかと思った為であった。


「まぁまぁ。行きましょう?私もひーちゃんとお話したいし……駄目?」



半ば押し切られる形でひまわりはマリアと外へ出た。

アリアは留守番を任されたのであった。

その時、ひまわりは、チラリと不満げな彼女の顔を見た。


ひまわりの横を歩くマリア。

彼女の出す海外のセレブ女優のようなオーラ。

それのせいで、ひまわりは外国にいるような錯覚に陥っていた。



自分なんかが話して良いような人ではないのかもしれない。

ひまわりは、緊張していた。


無言な二人。

その静寂を破ったのは、マリアであった。

「あの子ね……。」


「……え?」

急なマリアの言葉にワンテンポ遅れて反応するひまわり。


「学校で虐められてるの……。」


「……。」

何と言って良いか分からなかったひまわり。

マリアが次になにを言うかを待っていた。



「だからね、貴女がアリアと友達になってくれて嬉しかったの。」


「……そう、なんですか……。」


アリアと出会ったきっかけ。

それは、一種の罰ゲームのようなものであった。

彼女の住む家が、魔女の住む家だと言い、冷やかし半分で進入した。

その結果がこれだ。



「出来れば内緒にしておいてほしいの……。」


「え?」


今マリアが話したことだろうか?

虐められていることを、事情を知らない他人に言いふらしたことを言っているのだろうか?


確かに、言いふらされて良い思いはしないだろう。

ひまわりは、了承の意味を込め、首を一度縦に振ろうとした。


しかし、マリアがその後口にした言葉は、彼女が予想していたものとは違うものであった。



「……貴女達がうちを魔女の住む家って言っていることよ。」



マリアは知っていた。

ひまわり達が自身の家を差別的な言い回しをして毛嫌いしていることを。

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