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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
23/61

7ー3

それは、ひまわりとさくらが昼食を食べ始める数分前のことであった。


さくらを呼び出したのは、彼女の担任教諭でも、教科担任でもなかった。

彼女のクラスメイト達であったのだ。



「それで……話って……なにかな?」

壁際に追い込まれたさくら。

彼女の視線の先には、数人のクラスメイトの女子生徒。


彼女らは、さくらを見ながら少しイライラしているようだった。

ひまわりと離れた少しの時間を狙い、彼女を呼び出したのである。



「日乃山さん、私達友達になれる気がするんだよねー?」


「……え?あ、ありがとう。」

どのように応えて良いか分からないさくら。


要領を得ない。

何が言いたいのか分からない。

額面通り捉えれば、仲良くしたいということなのだろう。

そう、それが他意がなければである。

しかし、そんなわけないことくらい、さくらにも分かる。


「私達と仲良くしたければ分かるよね?」


「……はぁ。」

何を言うつもりなのだろうか。


「八原さんと仲良くするの止めてくれない?」


ひまわりに対する独占欲か?

そんなわけがない。

理由など、決まっている。

昨日、彼女が魔女の住む家に行った為だ。

魔女の眷属になったとでも思っているのだろうか。

馬鹿らしい。


答えは決まっている。

「そんなの決まっているでしょ?無理だよ。」


論外だ。

さくらには、ひまわりと距離をとるなど考えられなかった。


「は、はぁ?」

呆気に取られる。


「聞こえなかった?無理。拒否。お断りする。そう言ったんだよ?」

いつもからは考えられないほど饒舌に話すさくら。


「話はそれだけ?じゃあ私は行くね。はっちとお昼食べなきゃいけないから。」

呆気に取られるクラスメイト達に再びさくらが発した言葉。

それを言い終えると、さくらは教室へと戻って行った。



情けない。

今になって、手が震えだした。

「……恐かった……。」

ポツリと呟いた。


これからひまわりは、彼女らを敵に回すことになるだろう。

しかし、どんなに恐くとも、ひまわりの近くにいよう。

震える手を、もう片方の手で押さえ込み、そう決意した。

次章

8ー1

2019年1月5日

投稿予定。

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