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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
21/61

7ー1(過去編2)

「はっち昨日は大丈夫だった!?」

朝一番。

そして、ひまわりの家に来たさくらの開口一番がそれであった。


「あーうん。魔女なんていなかったよ。」

えへん。

したり顔のひまわり。


昨日、ひまわりが帰宅すると、彼女の母に鬼の形相で怒られた。

外が真っ暗になるような時間。

彼女自身何時なのか正確には分からなかったが、彼女が楽しみにしていたバラエティー番組の放送が間もなく終わるという頃であった。


母にしこたま怒られ、げんこつを喰らったひまわり。

実のところ、そちらの方が、彼女にとっては恐い体験として記憶により強く刻まれていたのだ。


「ほら、馬鹿やってないで早く学校行きなさい。」


「ひ、ひぃっ!い、いえっさー!」

ひまわりは、彼女母の言葉に文字通り飛び上がった。

そして、そのままさくらの手を掴む。

その流れのまま通学路へと飛び出していったのであった。



「はっち本当に大丈夫?ま、魔女になにか悪いことされてない?」


「大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。」

目を細め、年齢に合わない妖艶な笑みをする。


さくらには、それが何を意味しているのか分かっていた。

これ以上詮索するな。

そういうことなのだろう。


「でも嫌なことあったら言ってね。」

これでこの話題は終わりにしよう。



二人が教室に入る。

そこは、いつもと雰囲気が違った。

もちろん二人もそれに気づいた。


気づくのも、当たり前と言えば、当たり前であった。

彼らの視線が一点に集中していたのだ。

皆、ひまわりを見ていた。


どうしたのだろう。

二人の疑問。

しかし、とても彼らに直接聞けるような空気ではなかった。



ドタドタドタ。

すぐさま駆け寄ってきたクラスメイト達。

彼女らは、さくらへと群がり、彼女を連れて行った。


普段目立たないさくらが、クラスメイトに囲まれ、ひまわりが無視されるような状況。

非常に珍しいことに、その場に取り残されたひまわりがポカンとしている。



連れていかれたさくらは、その後ひまわりの元へ戻ることなくチャイムが鳴った。



気持ち悪い。

それが、ひまわりの正直な気持ちであった。


常に誰かに見られているような感覚。

そして、ヒソヒソと何かを言われている。


いつもなら声をかけてくる男子のクラスメイト達も、遠巻きに様子を見ている。

そんな状況が、不快でしかたがなかった。


言いたいことがあるのなら、言いにこい。

ひまわりはイライラしていた。

次章

7ー2

12月22日

投稿予定。

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