表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
19/61

6ー4

なぜこんなことになってしまったのだろう?


「ちょっと待っててね、お菓子とジュース持ってくるわね。」

笑顔でその場を後にする女性。


「ひぃ、いえ……お構いなく……。」

緊張と恐怖で萎縮しているひまわり。


今、彼女は、自らが魔女の住む家と呼んでいた民家の中に来ている。

リビングに通され、フカフカのクッションに座らされている。

ひまわり自身にも、なぜここまで入り込んでしまったのか分からなかった。


ただ、あれよあれよと言う間に家に迎えられたのは覚えていた。

そして……。

「すっごい良い匂いした……。」

思わず呟いてしまった。


「え?どうかした?」

菓子の入った皿とジュースの入ったコップが二つ。

それらを乗せた盆を持って、女性が戻ってきた。


「あ、いえ……なんでもないです……へへ。」

誤魔化すような笑い。


「あら、おばさんそんなに良い匂いだったかしら?ふふ、嬉しいわ。」

妖艶な笑み。


「あっ、ごめんなさい。」

誤魔化すこと叶わず。



その後、沈黙が続いた。

薦められた菓子とジュースが喉を通らない。


「そう言えば名前聞いてなかったわね。私は華崎マリアよ。よろしくね。」


「あ……えっと……。」

名前を言っても良いのだろうか。



ガチャリ。

扉が開く。


「ただいまー。」


「あら、おかえりなさい。」


扉を開けたのは、ひまわりと同年代の少女であった。

その顔立ちは、日本人離れしたものであった。


日に照らされた麦のような金色の髪。

光を当てた宝石のような青く輝く瞳。

高く整った鼻。

雪のように儚い白い肌。

彼女にひまわりは、瞳を奪われた。


「アリア、ごめんなさいね。お母さんちょっと用事があるからこの子と遊んでてちょうだい。ゲームやってて良いわよ。」


「えっ、ちょっ、そんな……。」


「え、お母さん、どういうこと?」


戸惑う少女達。

当の本人であるマリアは手際良く外へ出ていった。



これがひまわりとアリアの出会いであった。

次章

6ー5

2018年12月8日

投稿予定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ