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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
15/61

5ー3

「ただいまー。」

ガチャリと玄関を開ける。


辺りはすっかり暗くなった頃。

夕飯を幼馴染で仲の良いさくらとともに出来てほくほくなひまわり。


ローファーを脱ぐ。

すると、彼女の身体に一日の疲れがドッと押し寄せて来た。

上がり框に腰かける。

すると、見慣れないローファーが一組あるのが目に入った。


新品ではなく、何年も履いたのだろう。

ところどころうっすらと傷がついている。

また、ひまわりの物とも、さくらの物ともデザインもサイズも異なる。


誰のだろうか。

疑問に思いながらリビングを開けると、すぐに答えが分かった。


「おかえり。ほら、さっき行ってたお友達いるわよ。」


「あ、八原さんお邪魔してます。」

ひまわりと目が合うと、アリアが笑顔でそう言った。


「へ?あ、ど、どどどどうも。」

目の前の輝く微笑みにたじたじなひまわり。


挨拶を終えると、慌てて廊下へ出ていった。

そして、自室へ籠りに行く。



「あら……あの子行っちゃったわね。ごめんね。」


「いえいえ。」

そう言うアリアは、スッと立ち上がった。


「どうしたの?」

キョトンとする。


「いえ、ちょっとひまわりさんとお話したくて……。よろしいでしょうか?」

微笑むアリア。


その表情の前では、首を横に振ることは出来なかった。


「ひまわりの部屋分かる?廊下を出て……。」

「大丈夫です、分かってますから。」

ひまわりの母の言葉を遮りアリアがリビングを出ていった。



「うん、変わってない。」

アリアがボソッと呟く。

そして、迷うことなく廊下を歩く。



ドキンドキン。

心臓の音がうるさい。

ようやく二人きりになれる。

緊張している。

しかし、アリアの中では、嬉しさの方が勝っている気もした。



目の前には、ひまわりの部屋の扉。

それを、何の躊躇いもなく開けた。


思いきり良く開かれた為、音もそれなりに大きなものとなっていた。

室内のひまわりが、それに驚き短い悲鳴とともに跳ね上がる。



「会いたかったよぉ……ひーちゃあん……。」

次章

6ー1

2018年11月10日

投稿予定。

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