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甘いかおりの花蜜は苦い  作者: あさまる
11/61

4ー3

「えー……ひのっちのおうち行きたいなぁー……。」

扇情的な笑みを見せるひまわり。


その顔を、さくらは久しぶりに見た。

それは、彼女が我が儘を通したい時にさくらにだけ見せていた表情だ。


さくらにとって、それはある意味天敵であった。

なぜなら、ひまわりがその顔をすると、たちまちさくらは彼女に逆らえなくなってしまうからだ。


久しぶりに見た彼女のその笑みは、破壊力が増している気がした。

心も身体も成長したひまわり。

その顔と身体は、見ているさくらの劣情を煽るには、十分過ぎたのだ。


ごくり。

生唾を飲み込む。

ドクンドクン。

心臓がうるさい。


教室でなければどうなっていたか分からない。

さくらは我ながら、自身の理性がきちんとはたらくことに驚いていた。


今までのどこか自信のないおどおどした表情は、そこにはなかった。

さくらの心を全て見透かし弄んでいるような顔。

小悪魔的な魅力があった。


「ひぃ、いやぁ……しょのぉ……。」

たじたじなさくら。

滑舌が悪いどころの騒ぎではない。


理性というコップの中に注がれる性欲という水。

表面張力で、溢れ出る既のところで耐えている。

しかし、限界はもうすぐそこであった。


「ねぇ……。」

ゆっくりとさくらの顔へ自身の顔を近づけるひまわり。


「ふぇ、ひゃ、はっちぃ!?」


すいっ。

あと少しで唇が触れる。

そんなところでひまわりの顔が逸れ、さくらの耳元で囁く。

「お願い……。」



脳が蕩ける。

そんな錯覚に陥るさくら。

彼女には、ひまわりに抗う意思などなかった。


じょぼぼぼぼ……。

コップが溢れた。


「ひゃ、ひゃいぃ……。」

ずるり。

椅子から滑り落ちていき、床に座り込んだ。


完全敗北。

さくらは心の中で白旗を挙げた。



こうして、二人はさくらの家で遊ぶことになった。



「家帰ったら急いであれを隠さないと……。」

つい出たさくらの独り言。

次章

4ー4

2018年10月13日

投稿予定。

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