伝えられなかった想い
こんにちは-、星空羅です。。
長編サボって、短編書いてすみません;
長編の方も頑張るのでよければ見てください★
「流斗ー…」
ぼんやりと、俺の部屋で、俺のベッドに寝転びながら雑誌を読んでいる幼馴染の佐賀真由。
家が隣だから、どちらかが出かけないと四六時中一緒な状態。
こいつは一体、分かっているんだろうか
男と二人でいることを。
しかも俺んちは、親が共働きで家にいないし、家にいる兄弟もいない。だからこの家に二人きり。
それに、俺は、真由が好きだ。
多分…。コレが恋ならば。
日が暮れ、真由が自分の家から所持してきた雑誌片手に立ち上がる。
もう、帰るのか。
などと呑気に考えてた。
「んー?」
「実は、私、流斗のこと好きだったんだー」
突然の真由の告白に正直、何のリアクションも出来ず佇む。
そりゃ、好きな奴からいきなり告白されて、返事が出来る奴なんていないと信じたい。
「うん。返事は分かってる。
それじゃあ、バイバイー」
ガチャッと軽快な音共に、忽然と真由の姿が俺の視界から消える。
呆気なく。
まぁ、明日返事でもそればいい。
明日は学校があるし、クラス同じだから、
そこで堂々と恋人宣言でもしようか。
◇
「…佐賀真由さんが、フランスに引っ越しました」
朝礼時。
騒がしかった教室に沈黙が続く。
無論、真由の携帯など繋がらなくて。
家の電話など分からないし、先生に聞くのも恥ずかしい。
俺はただ、真由がいつ帰って来てもいいように、
部屋にいることにしよう。