続く日々、変わらない明日
パタンと私は日記帳を閉じます。
「いろいろありましたねえ……お兄ちゃん?」
「そうだな、ろくでもないことがメインでいろいろあったな」
「む、私と一緒に居られるのを誇りに思ってもいいと思うのですがね?」
今、私の「隣」にはお兄ちゃんが居る、そう、私の部屋で一緒に居ます。
「お兄ちゃんが私と一緒にいてくれるって行ったときの記録は何度見返しても感動的ですねえ……」
そう、私が高校を卒業したとき、大学に進学するのに地元から出ていく必要があったとき、私の必死の泣き落としでお兄ちゃんは一緒に来てくれると言ってくれた。
ソレは今思い出しても素敵な思い出で……思い出すだけで笑みと涙が溢れてきそうです。
「ねえお兄ちゃん? 何が決め手だったんですか?」
私が必死にアピールしても落ちなかったお兄ちゃんだけれど泣き落としで意外とあっさり落ちました、不思議ですね。
「だってお前、俺がいないと何やるか分かんないじゃん?」
「お兄ちゃんって結構私のこと分かってますよね」
「兄妹だからな」
うん、私たちは兄妹で、それ以上を望むことはできてもきっとたどり着けないのだろう。
でもそれでいいんです、きっとこの絆は誰にも断ち切ることはできません、兄妹としての素晴らしい思い出の日々の記録をこうして読み返せばいつだってお兄ちゃんは私と一緒にいてくれたことが分かります。
だから、きっと、私たちは将来も一緒にくだらないことで笑ったり怒ったりしているのでしょう、何でもないことがお兄ちゃんと一緒なら最高のエンタメになるのです。
だから私は……
「えへへ……ずーーーーーーっといっしょですよ! お兄ちゃん!」
そういってお兄ちゃんを抱きしめたのでした。
ここまでお読み見ただいた方、ブックマークを付けてくれた方、評価をしてくださった方、皆さん本当にありがとうございます。
ここで一区切りとして完結としたいと思います、応援してくださった皆様には感謝の言葉もありません。
本当にありがとうございました!