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第5話 悪魔の力

意識が戻り目を開けると、青空が広がっていた。


「長い夢を見ていた。やっと天国についたのか。」


そう思い起き上がると、見慣れた大平原が広がっていた。


そして少し離れたところに、先程自分を殺したモンスターがいた。


「さっきの会話は夢じゃない!?」


そっと胸に手を当てると傷も無くなっていた。


「現実なのか?」


その声に反応したのか、モンスターがこちらに向かって来る。


「悪魔の力、試してみるか。」


疾はさっきと同じように打撃を打ち込んだ。


するとモンスターは口から血を吐き、苦しんでいる様子だった。


「さっきとは違う!勝てる!」


疾はモンスターの脚を蹴り、体勢を崩した。


モンスターの顔を潰すような勢いで拳を振り下ろした。


モンスターの顔は跡形も無く、ぺしゃんこになった。


「これが力か。」


充分実感できる力を手に入れた。




「だが、五体満足な気がするが・・・んっ?」


右の視界に違和感を感じた。


恐る恐る右目に手をやる。


あるはずの眼球が無かった。


試しに左目を隠してみると、視界は真っ暗になった。


「俺の代償は右の眼球か・・・」


すると頭に悪魔の声が響いた。


「悪魔の力、気に入ったか。」


悪魔が脳に直接語りかける。


「悪くないな。このパワーなら生きていける。」


「この異世界で思う存分暴れるがいい。我はいつでもお前を見ている。」


それだけ言うと、声は聞こえなくなった。


「とりあえず、どんな能力なのか知る必要があるな。手頃なモンスターを見つけて力を試すか。」


すると先程倒したモンスターが光っていた。


気になり、触れてみるとゲームの用なウィンドウが現れた。


「これはこいつのデータか?」


名 ユニコン(亜種)

属性 無

ランク B


ゲームはやらなくても分かった事はある。


どうやらこの世界にはモンスターがいて、属性持ちの奴もいるようだ。


ランクというのは、レベルみたいなことだろう。


まだまだ情報が足りない。


力を試めして、町を探そう。


そう思ったはいいが、見渡す限りの平原。


どうしたものか・・・


その時視界が開けた。


生き物の動きに反応して、生き物の場所を特定することが出来た。


恐らくこれも悪魔の力だろう。


「距離はだいたい5㎞程か。とりあえずここに向かおう。」


俺はそこに向かって歩きだした。

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