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【書籍化】ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました【web版】  作者: 富士とまと


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命名

 ふと、前に見たニュースを思い出した。

 人工肉が作れるようになったというニュースだ。生き物じゃないものから肉を作り出す技術が生まれようとしているのだ。

 映し出された画像は、透き通った物質だった。血が通ってないから血の色がなくて肉は透き通っている。見た目が全然肉っぽくなくて衝撃を受けた。……ああ、あれは本当の肉ではなかったんだったかな。肉の細胞から培養して作る人工肉はピンク色だって話だし。

 まぁとにかく。

「実際は肉じゃない肉でも問題ないです。毒じゃなければ食べませんか?」

 霜降り牛で頭がいっぱい。

 でも、浄化魔法を使っても埃やなんかはついたままにならない?

 だったら、やっぱりしゃぶしゃぶ……。

 しゃぶしゃぶのタレ……材料。

 ああ、もうっ!ダイーズ君やブライス君に張り付けずに、直接鍋に入れてくれればいいのにっ!

 交渉したら鍋に入れてくれないかな?

 いや、まてよ?全身を鉄板で覆えば、自然とミノタウロスの攻撃は鉄板の上に……。

 ああ、ダメだ、私、鉄板を全身で覆って動けるほど体力がない。

 あ、そうだ。ジンギスカン鍋みたいなやつ頭にかぶって、ほら、なんかテレビ番組であったよね。

 頭にのせた入れ物にボールをキャッチする……あ、あれは背中に背負うんだけ。

 とにかく、なにかあったよね!頭の上のバケツとかでキャッチするなんんか!

 それみたいに頭でキャッチなら……。

 できませんね、ハイ。私のどんくさだと、確実に、上手く頭の入れ物にキャッチはできる気がしない。

 こうなったら、ローファスさんに全身浄化した鉄板みたいな鎧を着てもらって、めいっぱい体に肉を張り付かせてもらう。

 ……。

 筋肉は正義!なんていう人がいるけれど、全身に和牛張り付けたローファスさんは……和牛は正義!ってこところかしら。っふふ。

「あーっ!ダメなのよ!ミノタウレスちゃんを虐めちゃダメなの!」

 キリカちゃんが突然大きな声を出した。

「え?何?どうしたの?」

 肉に視線が釘付けだったため、何が怒っているのかまったく気が付かず慌てて声の方に顔を向ける。

 気持ちよさそうにくーすかぴーすか寝ているミノタウレスちゃんに、さっきダンジョンから逃げ出したミノタウロス(和牛製造機)が近づいていた。

「モ、モフッ」

 気配を察知したのか、ミノタウレスちゃんが目を覚ました。

「モ、モフッ、モフモフッ」

 ミノタウレスちゃんがミノタウロス……名前が似ていてちょっと混乱するなぁ。

 ミノタウロス、和牛製造機、肉タウロスでいっか。よし。

 ミノタウレスちゃんが、肉タウロスを見て一言二言言ってから、キリカちゃんの元に走っていく。

「モゥ~、モウゥモー」

 慌ててその後を肉タウロスが追いかけている。

「氷壁、四方壁」

 ブライス君が氷の壁を出して肉タウロスがミノタウレスちゃんに近づくのを防いだ。壁を肉タウロスの四方に出して、檻のように閉じ込める。

 ……ん?

 氷の檻に閉じ込められた肉タウロスはドンっと壁に体当たりを始めている。

 ……ドン、ドンっと。出せ、出せとばかりに。


ごぶさたしております。

実はエタってなくて、更新頻度が低いだけ。他の作品も一緒です。

エタよりは無理やり完結だとか作品削除を選ぶタイプです。なので、この状態で公開してある限りエタのご心配は無用です。んが、更新頻度は気まぐれとなります。


えーっと、ハズレドロップ品もご覧いただけるとうれしいです。ユーリさんの言っている「ジンギスカン鍋」出てきます。鍋として認識されない鍋が……。


今後ものんびり更新となります。のんびりにお付き合いいただけるかたは今後ともよろしくお願いします。


励みになるような、感想をいただけると嬉しいです。

あと、評価やレビューもやる気につながります……。


それでは!またそのうち!

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― 新着の感想 ―
間違えたな肉タウロス まずは土下座からだ肉タウロス
[気になる点] ……とりあえず食用可能な接着剤であろう……某国なら知らんけど。
[一言] のんびりでも構いません。 作品の続きを読ませていただけるのを楽しみにしています。
感想一覧
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