151 ロスとレス……
牛肉といえば、ステーキ。ステーキはローファスさんとか好きそうだなぁ。ガーリックオニオン醤油のタレで食べたらおいしそう。
ニンニクも玉ねぎも醤油もあるからね。塩コショウっていうシンプルな味も美味しいけど、コショウはないので。
牛丼も美味しいよねぇ。赤ワインを隠し味に使うといいんだよね。赤ワイン……そういえば、料理酒はハズレポーションにあったけれど、この世界の酒類ってどうなってるのかな。ないわけじゃないよね。
それから、100パーセントビーフのハンバーグを作ってもおいしそうだよね。
あ、ダメだ。もう、目の前の巨大なモンスターが食料認定になった。
うん、私、食料認定すると、倒すの平気になっちゃうタイプなんだよなぁ。
倒せるかな?一回試してみようかな。なんか、菜箸とかでつついたら倒せるかもしれない。えっと、頸動脈とかピンポイント狙いとか。心臓ピンポイント狙いとか。命中率100パーセント補正値ついてるから、狙ったところにジャストミートだよね。
あ、むしろ……菜箸サイズにせずに、つまようじのまま投げて、命中する直前にオープンって呪文唱えたらどうだろう。
この巨体からすると、菜箸サイズなら見えるかもしれないけど、つまようじサイズなんてただのほこり程度にしか思わないよね?
うん、この作戦がいいかも。
倒せなかったら倒せなかったで、それから逃げても遅くないよね。
と、皆は危険があるといけないから。
「取りあえずダンジョンの外に逃げてて、あ、これ誰か食べてね」
もう一つ手にあったミニサンドイッチをぽんと投げる。
またもや横から飛び出してきた何かがサンドイッチをかすめようとした。
そのとき、ダイーズ君お放った弓が、その何かに命中。
どさりと塊が地面に落ちた音がする。
そのまま、消えないので、どうやら致命傷を与えたわけではかったようだ。
「これが、ミノタウレス?」
どんなモンスターなのか確認しようと、1歩近づく。
「危ないっ!」
ブシャーッ。
……ぷはっ。
ダイーズ君の叫び声とほぼ同時に、モンスターから何かが噴出して、もろ浴びてしまった。全身に。
つ、冷たい……。
「大丈夫ですか、ユーリさんっ!」
ダイーズ君が、ミノタウレスにとどめを刺そうと弓を構える。
「まって、ダイーズ君っ!この子を殺さないで!」
とっさにびしょ濡れの体をミノタウレスの前に出す。
「え?」
ブシャーッと、背中に冷たい感触が。
うわ、また、ミノタウレスが噴射した白い液体を背中に浴びる。
ううう、風呂入りたい。洗濯……洗剤ないけどちゃんと洗えるかなあ。
あ、そうだ、浄化魔法!浄化魔法なら、細菌まで殺せるかな?ブライス君に頼めばいいかな。
もしだめなら……煮沸かな。何度か洗ってしっかりゆすいで煮沸すれば……服、臭くならないかな……。ううううっ。
悲しいけど、嬉しい。
「と、とにかく、3人は早くダンジョンの外に。すぐに私も行くから!早く、早くっ!」
私の気迫に面くらいながら、3人がダンジョンの出口に向かって走り出した。
うごっ。背中に蹄の感触。
踏もうとした?
「もう、無駄だからやめなさい。バイバイ。やっつけようとも思わないから素直に引っ込んで!じゃないと、焼肉にして食べちゃうからね!」
びしっと捨て台詞を残して、私の後ろで足に矢を受けて倒れこんでいるミノタウレスちゃんを抱き上げる。
名前がややこしくてスイマセン。
ミノタウロス 雄。(太郎っぽいで覚えてるよ)
ミノタウレス 雌。(レはレディのレで覚えてるよ)
ちなみに、ミノタウルスというのも出そうか悩んでいる。……んが、もう、読むほうが嫌になるだろうと思って(私は絶対がそういう似たような名前がぽこぽこ出て来るの読むのストレスなんで)やめました。
牛肉が美味しいやつも出そうと思たんだけど。肉はお預け
注意。サブタイトルの番号がおかしいことに気が付きました。予約分全部直す気力がないので、260から先は戻ります。それまでこのままおかしな番号です。ははは。どうしても気になる人は、申し訳ありませんが、「気になる」報告は受け付けておりません。修正の気力がないので、どうしても気になる方は他の方の小説をお楽しみください。(*'ω'*)……嫌な思いしてまで読むような小説じゃないですよ。




