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【書籍化】ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました【web版】  作者: 富士とまと


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248 呪いを受けると……

「わー、似合うのよ!綺麗なの!あのね、キリカね、ユーリお姉ちゃんがきれいになるの嬉しいのよ!」

 何?私に着けてあげたかったの?キリカちゃんがつけたかったわけでなく?

「あ、本当だ!ユーリ姉ちゃんすげぇ似合う」

 そうかな?

「キリカちゃんにも似合うと思うよ?つけてみる?」

 首からネックレスをはずそうと手をかける。

「ん?何かに引っかかってるかな?」

 ネックレス、動かないです。

 ……。

 取れない……。

「あ!ユーリさんっ!」

 ブライス君が青ざめている。

「呪いの品は、持ち主が死ぬか呪いが解けるまで、身に着けたら最後……」

「「「え」」」

 私、キリカちゃん、カーツ君が同時に驚きの声を上げる。

「あ、キリカ、キリカが……ごめんなさいなの、ユーリお姉ちゃんっ!」

「ブライス兄ちゃん、呪いはどうやれば解けるんだ?」

 えっと。

 結婚できない呪い?

 もう、結婚してる場合は、どうなるんだろう?離婚できる?

 離婚はむしろ、できるなら今すぐにでもしたいくらいです。あの子たちのためにも……。

「キリカちゃん、大丈夫よ。私、結婚しないから」

 ブライス君が慌てる。

「何を言っているんですか、僕が必ず呪いを解く方法を見つけます。解呪の魔法があると聞いたことがあります。きっと、どこかに解呪の魔法を知っている人間がいるはずですっ!」

「あのねブライス君、本当に大丈夫だからね?キリカちゃんも。これ、私から離れないんだって。こんなに綺麗な宝石。ローファスさんも、離れないのに返せなんて言わないよね?カーツ君、私に似合うって言ってくれたよね?ずっとしていられるんだって。嬉しい」

 ブライス君が首を横に振る。

「だめです。ユーリさん。ユーリさんが結婚できないと、僕が……僕は……」

 いや、だから、ブライス君とも結婚しないからね?

「あ、そうだ。防御能力が高いって言ってたよね?ステータスオープン、うわっ!すごいよ!防御力開示」

 今日はまだ、補正値が倍になるハズレポーション類は口にしていない。

「防御力の補正値が、620……」

 あのすごいハンノマ印の包丁の攻撃力が200くらいだったんだから、この620ってきっとすごいよねと思ったら、ブライス君が絶句するくらいすごいんだ。

「すげー、ユーリ姉ちゃん!もしかして、ローファスさんにも切れないんじゃないか?」

「いえ、残念ながらそこまでではないと思います。が、B級冒険者まででユーリさんに傷をつけられる人はいないかもしれません」

「すごいのよ!A級以上ってことなの!」

 えーっと、防御力だけならってことですね。はい。

 むしろ、相手の攻撃をよけるなんてことが圧倒的に無理そうなので、攻撃に耐えられるのはありがたいです……。鎧みたいな重たいものを装備せずにすんで、さらにラッキー。

 しかも、誰かに盗まれる心配もしなくていい。

 おまけに、知らない間に誰かと結婚して重婚という犯罪を犯すなんて恐れもなくなったとか……。オシャレだし。えへへへ。

「すごい。いいことばっかりだ。嬉しい!」

 ブライス君が私の笑顔を見て、ふっとほほ笑んだ。

「そういわれれば、いいことばかりですね」

 そういわれればって、何も言ってないよ?声に漏れてた?

「呪いのほうは僕が5年の間に必ず解呪の方法を見つけますし。5年間、離れていてもユーリさんが誰かと結婚してしまうという心配をしなくて済みますね」

「キリカもなんかほしいのよ!」

「俺も、俺も!なんか、呪いの剣とか!」

 いや、基本的に呪いのグッズに期待をかけちゃだめだよっ。

 ……他の品は、みんなが使えそうなものはありませんでした。

 毛がふさふさになる兜とかね。一部の頭髪に悩みがある人には高く売れそうな品もありますが……。


いつもありがとうございます。


書籍4巻、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが「完結」です。

買っていただいただいた方有難うございました。今後各巻重版し、復活の5巻、6巻という奇跡が起きればいいなぁなんていう思いがないわけではないので、「続きを!」と言ってもらえると嬉しいな。

ただ、ありがたいことに「最終巻」ということで執筆させていただくことができました。

故に「ちゃんと終わらせる」ことが出来ました。「え?続きは?ここでおしまい?」って感じではなく、物語として1巻の冒頭から考えればちゃんとした結末になっていると思います。(読んだ方は「ああ、そうね」と分かっていただけるかな)

とはいえ、スローライフ系なので、続けようと思えばいくらだって続けられる……っていう……「終わり」のタイミングが非常に厄介なジャンルでもあります。

ですので、なろう版の今後ですが、今はまだどうしようか考え中です。

感想などいただけると嬉しく思います(*'ω'*)


あ、年内はこのペースで更新予定。


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― 新着の感想 ―
[一言] 完結しているとの触れ込みだったので読み始めたこの作品ですが(失礼) とても楽しくて引き込まれました。 続いていてよかったです。
[良い点] 4つ? 2つ出るだけでも十分すごいですよ! [一言] 復活巻に備えてエピソードを増やさなくては!
[良い点] いつも楽しく読ませてもらっています。 なろう版の後に書籍を読む予定ですが、書ききれなかったエピソードや、その後のユーリ達?がなろうで続いて、まとまったところで続編の書籍化になるといいなと思…
感想一覧
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