26 合法ロリとか意味が分からない
ドキン。私に会えるからとか言わないよね?いやいや、忘れよう?あれは若き日の一時の思い違いだって。いや、28歳って言ってたから年齢的には若くないのか。
「よし、じゃぁ【契約 ユーリがレシピ登録を行うまでポーションの秘密保持と運搬を頼む 俺も秘密はギルドにも誰にも漏らさない】」
ローファスさんの言葉に、ブライス君が「【契約成立】」と答えた。
うんと、とりあえずポーション料理のことはこのメンバーの秘密ってことね。
私が究極のレシピを発見して、ギルドに登録するまでは契約が続く。
ローファスさんはその間私たちを守る。
えっとそれから、ハズレポーションをたくさん収穫してレシピを登録するまでに十分流通させられるだけの数を確保する。
うーんと私は、レベル上げと料理研究をするってことになるけど……。
そうだっ!
「【契約 パンとジャガイモ以外の食材の提供を求む お礼は作った料理】」
「「【契約成立】」」
ローファスさんとブライス君の声が重なった。
「ローファスさんはS級冒険者として忙しいでしょうから僕が運びますよ」
「いやいや、ブライスはまだレベル10になったばかりだろう?ポーション畑へ何度も往復するのは大変だろう」
ブライス君とローファスさんがなぜかどちらが食材を運ぶのか争いだした。
「ステータスオープン、【MP開示】、大丈夫ですよローファスさん。レベル10になれば魔法が使えるようになるって知っているでしょう?」
ブライスくんがMPを皆に見えるようにした。
MP800に、補正値が付いている。確か私はMP3とかだった気がする。
ローファスさんのHPが2300だったし、うわー、私、桁が違うよ。ギルドの受付の人が絶句しただけのことはある。
少なくとも三桁にならないとまずいんじゃないだろうか。それっていつ?
「いや、それは知っているが、って、何だこれ?MP800?レベル10で800って、どんだけすごい魔力持ちなんだよ!」
「まだ属性は調べてませんが、魔法を覚えればすぐにローファスさんに追いつきますよ」
ローファス君がニヤリと笑った。
「はっ、S級にそう簡単に追いつけるとでも?」
ローファスさん、両肩を上げるジェスチャーをしたあと
「がんばれよ。待ってるぞ」
と、ブライス君にエールを送った。
「まぁ、そういうわけですから、僕がユーリさんに食材を届けます」
「ちょっと待て、そういうわけもくそもない!レベル上げに、魔法の習得に、冒険者として依頼をこなしてランクを上げたりとお前は忙しいだろう」
うーん、なぜ二人は食材運びを争っているのだろう。
「ローファスさんもブライスお兄ちゃんも、そんなにユーリお姉ちゃんのことが好きなの?」
キリカちゃんの言葉に、驚き口が開く。
な、な、な、何を言い出すのっ!顔が真っ赤になっちゃうじゃないかっ。
「そうです。僕はユーリさんのことが大好きです」
とブライスくんが私の目を見た。
「な、何を言ってるんだキリカ!俺はユーリの料理が食べたいだけで、ユーリのことが好きっていうわけじゃないからなっ!」
と、ローファスさんが全力で否定した。
……。
あ、はい。そうですか。そうですね。
別に傷ついたりなんてしませんよ。
赤くなった顔が瞬時に元の色に戻る。
「そうですよね。ローファスさんがユーリさんのこと好きだなんて言ったら、立派なロリコンですもんね。この小屋だって、好みの少女を囲うための施設だって疑われちゃいますもんね」
と、ブライス君がローファスさんに勝ち誇った笑みを見せた。
ろ、ロリコン……。いや、私、日本年齢30歳で、ブライス君より年上だしローファスさんと同級生だし……。
って、もしかして、そんなに見た目は私は子供なのか?
ってことはさ、成人女性ですって言っても、誰にも女性として扱ってもらえないって話?
うっ、それはそれでショック。
合法ロリだって喜ぶ人間にしか相手にされないとか、嫌すぎる。
「いや、ロリコンって、ユーリはもうすぐ成人するはずだからそれはないだろう」
ローファスさんの言葉に
「は?ローファスさんダメですからね?成人したからってユーリをどうにかしようとか考えないでくださいよ?」
ブライス君がローファスさんをにらみつけた。




