閑話*日本では
はい。また、むなくそわるいやつです。
今回ちょっと執筆間に合わずに前半のみ(´・ω・`)
「ごめんね……今日、熱がでちゃって……」
ゴホゴホと咳をしながらあいつが玄関に迎えに出た。
「何度は?病院には行ったのか?」
冗談じゃない。大事な会議が控えているこの時期に……。
「ああ、うん、解熱剤飲んだから、今は37度代まで下がってるんだ。病院には行って来た。ただの風邪だろうって」
「そうか、インフルエンザじゃなかったのか。よかった」
ホッとした顔を見せれば、あいつは小さく笑った。
インフルエンザだったら会社を休む必要があるんだ。うつされたらたまったもんじゃない。
ただの風邪なら、たとえうつされたとしても、会社を休む必要はないからな。よかったと思うのは当然だろう。
というか、俺にうつすんじゃねぇぞ。
「で、夕飯は何?」
と、尋ねると、再びあいつは顔から笑顔を消した。
「ごめんね……簡単な物しか用意できないけれど……」
テーブルの上には、ご飯とレトルトと思われるカレー。それから切っただけのキャベツとトマトときゅうりのサラダが並べられていた。
「はっ、簡単な物というより、料理ですらないな」
ちょっと軽蔑した目を向ける。
熱は37度代だって言ってただろ。微熱だろ。
たかが微熱で、料理の1品も作らないとは。
俺は、38度の熱が出たときでも会社に出社したことがあるっていうのに。
甘えた人間だ。
これだから、専業主婦は。
イライラした気持ちで席に着く。
「で、お前は、何を食べるんだ?」
「ああ、うん、食欲がないから……」
まただ。あいつは小さく笑う。
と、昔のことを思い出して目が覚めた。
体がだるい。変な汗をかいている。
熱だ。
熱が出てしまったようだ。
体中が鉛をくっつけたように重い。
体温計はどこにあったか。
これは、やばい。絶対、38度以上の高熱が出ているはずだ。
1分くらいかけてゆっくりゆっくりと立ち上がる。
体温計は……たしか薬が入っている引き出しにあったはずだ。
あった。
体温を測る。
37度4分。
は?
この体温計壊れているんじゃないのか?
こんなに辛いのに、37度前半だと?
絶対にもっと高い熱が出ているはずだ。
はぁー。
はぁー。
熱のせいか、喉が渇く。
飲み物……。
いつもご覧いただきありがとうございます。
待望の???やつです。
さて、ユーリがなぜ微笑んだかっていうと、
「そうか、インフルエンザじゃなかったのか。よかった」
ホッとした顔を見せれば、あいつは小さく笑った。(ああ、私のこと心配してくれてるんだ。うれしいなぁ)
「で、お前は、何を食べるんだ?」
「ああ、うん、食欲がないから……」
まただ。あいつは小さく笑う。(料理じゃないっていてもちゃんと食べてくれるんだ。それだけじゃなくて私の食事の心配までしてくれる。)
はい、そういうことです。
ではでは!
あ、そうだ。
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