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【書籍化】ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました【web版】  作者: 富士とまと


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197 盾の勇者か!

「はじめまして、ダイーズ君。えっと、まずはその……」

 ダイーズ君の周りを見ても馬とかないので、歩いてここまで来たんだよね。

「疲れたでしょう?まずはお茶でもどうぞ。今入れるからね。あ、っていっても、お茶……ないんだった……」

 小屋の入り口で立ち話もなんだし、どうぞどうぞと言ってもダイーズ君は動かない。

「あの、えっと……」

 ダイーズ君が言葉を探してる。

 なんだろう?

「僕、その、冒険者になったばかりで、依頼を受けるのも初めてなので、分からないことばかりなんですけどよろしくお願いしますっ」

 あ、初めてのことだから緊張してるってこと?

「あのね、キリカたちもみーんな初めての依頼なのよ」

「ってか、俺たちまだ冒険者見習いだしな。ダイーズさんの邪魔にならないように頑張るよ」

「そうよ。ダイーズ君……あ、ダイーズさん?私たちのほうがどう考えてもお世話される立場だからね?よろしくお願いします。まずはお互い自己紹介でも、あの、はいってはいって」

 と、小屋の中へ入るように促すけれどやっぱりダイーズ君は立ったままだ。

 えーっと、遠慮?今度は何だろう。

「あの、僕……住んでる村には子供が少なくて、えっと、ダイーズさんとかじゃなくて、ダイーズって呼んでください。友達になりたいです」

 あ、いい子だ。

 ハンノマさんがいい子なんじゃと言っていたけど、本当にいい子だ。

 どうしよう、年齢的には中学生くらいだよね。

「ダイーズお兄ちゃん、友達じゃなくてね、パーティーを組む仲間だよ?」

「ああ、そうだな、ダンジョンルールがこの小屋でも適用されるから、俺たちは仲間だ」

 ダイーズ君がびっくりした顔をしてる。

「ふふ、仲間として仲良くしてね?」

 にこっと笑って、手を引く。

 このままじゃいつまでも小屋の入り口に立ったまま話すことになるので。

 手を引いて小屋の中に促すと、ダイーズ君が嬉しそうな顔を見せる。

「仲間……」

「さぁ、座ってなのよ!自己紹介するのよ!」

 カップを並べ、覚ましておいたリンゴ水を注ぐ。はちみつ入りで、薄いリンゴジュースみたいな味ですよ。

 ……あ、そう、スポーツドリンクに近い味?ってことは塩も少し入れるともっと味わいが出てくるかな?

 と、考え事をしているうちに、カーツ君とキリカちゃんの自己紹介が終わっていた。

「次はユーリ姉ちゃんの番だぞ」

「あ、ユーリです。まだ冒険者見習いになったのがついこの間で、レベルも低くて……」

「あのね、ユーリお姉ちゃんね、ここにきてからまだ1年もたってないのよ。来たときはレベル1だったのよ」

「え?レベル1?」

 ダイーズくんが驚いた顔をしている。

「だけど、もうレベル5だったっけ?なんだぞ」

 ダイーズ君がまた驚いた顔をする。

「そんな短期間でレベルが5も上がったんですか……それはすごい……やっぱり僕は人一倍努力が必要みたいです」

 いやいや、待って、違う、偶然なのっ!

 偶然が重なって、なんだかコカトリスやっつけたりドラゴンタートの卵大量に処理したりとか、なんだか偶然が、偶然がぁぁぁ。

「あの、レベルが5になっても、最弱のレベル5だからね?体力とか……HPとかめちゃ低いし……まだ50もないからね?」

 ダイーズ君がまたまた驚いた顔をする。

「え?」

 人のステータスを聞いたりするのはマナー違反だから聞かないけど、この驚きよう……。

 ダイーズ君基準でもすごく私のHP低いってことだよね……。ダイーズ君はどれくらいあるんだろうか。

「えーっと、なので、いろいろ迷惑をかけてしまうかと……」

 主に、移動面。

 土の魔法石畑……ダンジョンまでは、ここから徒歩で2日の距離にあると聞いている。

 ……普通の人の足で徒歩2日。

 つまり……。

 私、歩けるかな。そんな長距離……涙目。

 まさか、ハズレ魔石を得るために、そんな試練が待っていようとは……。ダンジョン内モンスターが倒せるとしても、そこに至るまでに……至れるかな……ははは。

「大丈夫です。あの、僕が守りますから。これでも、その、まだまだ冒険者としての力は未熟ですけど、盾くらいにはなれます」

 あうう、年下の男の子に守る宣言された。

「盾?ダイーズ兄ちゃん、パーティーだと盾使い?荷物にないみたいだけど」

 ああ、そうか。

 パーティーを組むということは、後方支援だとか前衛だとか盾役だとかなんかそういうのあるんだっけ?

「えっと、まだパーティーを組んだことがないのでどんな役割をすればいいのか分からないんですが……」

 そうだよねー。私も自分がどんな役割すればいいのかとか分からないもん。

 ……っていうか、今の私、どの役割もできなくない?


どもー。

あとがき大好き。ぐふ。嫌いな人は飛ばしてね。特に必要な内容ではないので。

さて、ツギクル版が合流地点までなかなか話が進まないので、まぁ、のんびりぽちぽち合流後の話を更新しようと思います。ストックなし!ふふ。

てなわけで、どういうペースでお届けできるか未定なのです。すいません。

えー、まだコミカライズスタート日不明。

それから、えっと、3巻しばらく出ません(≧▽≦)でも出してもらえそうになりました。

……あ、まだぽしゃの可能性あるので、引き続きあの、2巻をお手に取っていただけると……げふんげふん。

うんと、それから、もううるさいかもしれないけど色々書いとく。興味ない人は飛ばしてください。

ネット小説大賞7に「寿命譲渡時代~」という3万5千字ほどの短編応募中です。ちょっとハズレポーションとは路線が違う近未来SF的なヒューマンドラマです。親子愛だとか命のことだとかそういう話です。認知症の母の命を絶つことができるか?とか考えちゃう内容です。興味のある方は作者作品一覧からご覧ください。

さて、アルファポリスでも恋愛小説大賞に「食堂の白井さん」と「下級巫女、行き遅れたら能力上がって聖女並みになりました」 で参加しております。食堂の白井さんはなろうにもアップしているので、興味のある方は作者作品一覧からご覧いただけます。下級巫女は、恋愛小説大賞のありがたいことに現在上から数えて10番目より上にいると思うので気になる方は探してみてください。

それから、えーっと、忌中終わりました。引き続き喪中ですが、今後ともよろしくお願いいたします。


さて、今年のインフルエンザの流行は歴史的規模ですが、皆さま大丈夫でしょうか?

まだこれから寒さも本番なので、お体にお気をつけください。


でもって、明日も更新あるよー。


……やっと、ハズレポーション書けるまで復活したけど、間が2か月開いていてどんな話だったのか忘れちゃ……危ない危ない。読めば思い出せるよ……ははは

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― 新着の感想 ―
まだ1年経ってないって事はそろそろ1年になるという事かしら? ドラゴンタートの卵のエピは無いけど そこでLvが4から5に上がったと思って良いのかしらね
[気になる点] 誤変換:冷まし カップを並べ、覚ましておいたリンゴ水を注ぐ。
[気になる点] ドラゴンタートのたまご?なろうの方では出てきてないような。他のお話も読みたいけど、ツギクル?とかはよく分からないから書籍買おうかと思っています。とっても面白くていつも楽しみに読ませてい…
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