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【書籍化】ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました【web版】  作者: 富士とまと


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番外編 ハンノマ編2

 よし。久しぶりに全身全霊かけて、人生最高傑作を目指して剣を打つか。魔力増強剤を用意せねばならぬな。

 国宝級、いや、国宝よりも素晴らしい剣を必ず作ってやる。

 そろそろ師匠の腕を追い抜いてもいいころじゃて。

 本来なら金貨1万枚はするような剣じゃ。それを坊主に金貨500枚で売ってやるか。

 

 おっと、思考がずれたな。

 手元の棒を握る。

「やはりそうじゃ。このゴムというもので柄の部分を覆えば滑り止めになるはずじゃ」

 それに……。

 輪ゴムを引っ張ることばかり気を取られていたが、こうして改めて色々と触っていると、弾力がある。

 盾の体に当たる部分に使えば、肉体への負担を軽くすることもできるはずじゃ。

 新しい武器、そして、今ある武器の改良……。

 ゴムの可能性は無限大じゃ!何としても欲しい!

 見つけるのじゃ!

 幸い、ワシらドワーフは長寿じゃ。エルフに次ぐ長寿じゃ。ゴムを探し出すのにそんなに焦る必要はないんじゃが、ゴムのことを知っている嬢ちゃんは人間じゃった。

 一緒にいたキリカは猫の獣人それからカーツは……と。

 3人とも長寿な種族でないのは確かじゃ。

 だから急がねば。

 休憩を追え、再び森の奥へと進んでいく。

 ブモモモーッ。

 なんじゃ、うるさい猪じゃの。

 パッと剣を抜いて、ズバッと切って、剣を魔法で浄化して、スッとさやに戻す。

 まったく。この森に入ってからやたらと大型の獣に出くわすな。

 この猪も、通常の2倍はありそうじゃ。

「あれ?獣の気配がしたから来てみたら……それ、おじさんが倒したの?」

 ん?

 幼い声に振り替えると、少年が一人立っていた。

 あの嬢ちゃんと同じくらいだろうか?少し若いだろうか?背には矢筒。右手には弓を持っている。

 この森で狩りをしている子供のようじゃな。

「今倒したばかりじゃ。持って行って構わんぞ」

「え?いいの?」

 少年が驚いた顔をする。

「狩場を荒らすつもりじゃないんでな。ワシが探しているのは木じゃ」

「木?」

「そうじゃ、少年、傷つけると白い樹液を出す木を知らぬか?」

「白い樹液?」

 少年は少し考え込む仕草を見せる。

 知らないなら知らないとすぐに答えが返ってきそうなもんじゃが。考え込むというのは何かを思い出そうとしているのじゃろうか?

 それとも、教えていいかどうか悩んでいる?

「何に使うの?」

 少年が答える代わりに質問をしてきおった。

 これは、何か心あたりがあるということか!

「武器を作るんじゃ!」

「樹液で?」

 おっと。うっかり本当のことを言ってしまったが、いいじゃろう。ワシはドワーフじゃ。

 武器作りを生業としているドワーフは多い。

「松の樹液……松脂を滑り止めにしておるじゃろう?そういうやつじゃ」

「あー、なるほど。松の樹液なら分かります。村でバーじゃんたちが粉を作って行商人に買い取ってもらってるので」

 少年がまた黙った。

「ワシの名はハンノマじゃ。少年、もし知っているなら教えてくれぬか?」

 ワシの名を聞いたことがあるかもしれなぬという下心もあって名乗ってみたが、反応はない。

「僕の名前はダイーズです」

 ちゃんと自己紹介をしてくれた。

「たぶん、白い樹液を見た気がするんだけど……。ハンノマさんはそこに行けないかもしれないけど……」

 行けない?

 もしかして強いモンスターが出る場所なのか?

「大丈夫じゃ」

 ワシはA級冒険者レベルには強い。

 そして、もしワシ一人じゃ無理ならそれこそ坊主の……S級冒険者ローファスに討伐を頼むからな。


ご覧いただき感謝です。


おや、まわりまわってユーリのおかげでローファスさんに新しい剣が?


そして、ダイーズ君!ぐお!ここで二人は出会っていたとさ。

むふふ。楽しいね。

なんかハズレポーション書いてるようで、別の新作書いてるみたいで楽しい。

ダイーズ君はチートだからね。ふふふ。謙虚な少年が何気にチートで無自覚とかいつか書いてみたかったんだよなー。でも、少年主人公が続くかどうか不明だったので書けないままだったけれど、ここでまさかの!書くチャンスが!あ、大丈夫。


本編更新を月火木金、こっちの更新を水土日にしようと思います。しばらくね。

……毎日更新あるね。話混乱するよ。読むほうも。今はまだ番外だからいいけど……

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[気になる点] 誤変換:終え 休憩を追え、再び森の奥へと進んでいく。 誤変換:返る 幼い声に振り替えると、少年が一人立っていた。
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