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【連載版】双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。  作者: 池中織奈


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少女と、魔物退治に向けてのこと 3

 エルフに生贄を要求している魔物と、私たちは協力して対決することになった。


 ひとまずお話はお開きになった翌日。私はもっと、その倒さなければならない魔物について知らなければならないって思って、私とランさんの面倒を見てくれている女エルフであるウェタニさんに色々聞くことになった。



 シレーバさんが言っていたけれど、私たちを分断してそれぞれのエルフに託していたのは、私たちを監視する意味合いもあったといっていた。私たち全てを留めておけるような巨大な家がないからというのもあるらしいが。

 あとエルフの村は、森を切り開いて作るではなく、森の中に作っている村だから時々魔物がやってきたり今までしていたらしいけど、不思議と私たちが来てからそういうことがほとんどないといっていた。……それって、私がここにいるから、ってことなのだろうか。




「―――このようにのんびりしていて大丈夫なのでしょうか。魔物から生贄を要求されている状況だというのに」

「問題はありません。あの魔物は、一年に一度しか生贄を要求してきていません。その生贄をささげる時期はもう少し先です。その時までに……、あの魔物をどうにかすることが出来ればいいのです」




 一年に一度だけ、生贄を要求してくる。

 ……精霊樹というエルフにとって大切なものたちを脅しに使って、生贄を要求してくる知性のある魔物。その魔物が一年に一度だけ生贄を要求してくる。その事実に、何だか私は嫌な予感がした。

 なんで、その魔物は、一年に一度だけそういう風に生贄を要求するようにしたのだろうか。エルフの人たちにとって勝てない存在。それだけ強い魔物、であるのならば全員をその、食べてしまうことってきっと出来たと思う。もっと間隔を狭めることだって出来ただろうに。まるで、じわじわと……何かを企んでいるような。



 嫌な汗が、流れる。



 何だか、悪い予感が凄くしてる。一年に一度だけ、生贄を要求してくる魔物。その生贄をささげる時期まで、もう少し先だと、だから、焦る必要はないのだとそんな風にウェタニさんはいうけど、本当にそんな風に焦らなくてもいいのだろうか。



 というか、私たちのことをエルフの人たちは生贄にしようとしていた。でもそれは一年に一度だから、一年ずつ私たちに気づかれないように生贄に捧げていこうとしていたってことなのだろうか。



 色々と疑問がわいてくる。

 結局その魔物は、何を、どう思っているのだろう。



 私と契約している魔物である、グリフォンたちやシーフォはとっても優しい。私は皆が大好きだし、家族だって思っている。でも、その魔物は違う。私は皆と仲良くできればいいって思うし、その魔物ともって、気持ちはちょっとはある。でも、もうエルフたちを食らって、精霊を食らって、エルフたちにとって大切な精霊樹の前に居座って。だから……倒さなければならない。



 共存できるなら、仲良くできるなら、きっと、そうしていけたらいいと私はずっと心の底から願ってる。でも……それが、出来ない相手がその魔物なのだと思うから。



「そう、なんですか」



 私はウェタニさんの言葉にそんな風にしか言えなかった。色々と頭の中を巡った考えは、本当にそうなのかとか、さっぱり分からないから口にも出せなくて。あとで、ランさんとお話ししようって、思った。







 でも、ランさんはドングさんと話があるって行ってしまったからその後、私はランさんとお話をすることにした。








 私は、ガイアスや他の獣人の子供たちに会いにいった。獣人の男の子であるイルケサイやルチェノたちは、アトスさんが亡くなった後からそのやんちゃさが見られなくなっていた。



 最初に会った時、私の髪が長いって、引っ張ったりするぐらい元気だったのに。とはいえ、その後はちゃんと仲良くなれたけど。アトスさんが亡くなって、皆も色々考えることがあったのだと思う。私やガイアスが、いろんなことを考えて、誓いを立てたように。皆だって、そうなのだ。


 今度、魔物退治が行われることは、獣人の子供達も含めて全員に伝えられていた。


 アトスさんが亡くなったことは、獣人の皆たちにとってはショックなことだった。他の皆よりも、過ごした時間が少なかった私もあれだけショックだったことだから当然のことだった。

 そして、今度は魔物退治だ。―――私も不安で、皆不安なのだ。




「魔物退治……レルンダも参加するのか?」

「……そのつもり」



 私が魔物と共に戦うべきだと、そんな風に言い出したことだから。それにグリフォンたちやシーフォも一緒に戦うって、そういうつもりだから。反対はされているけど、一緒に戦いたい。見ているだけではいやだってそう思っているから。



「――なら、俺達も参加したい!!」

「気づいたら、知っている人が居なくなっているの、やだから」



 イルケサイとルチェノがそんな風に言った。

 私と、一緒だ。って思った。


 皆も同じで、一緒に戦いたいんだなって。あの時は気づいたら、私たちは、アトスさんっていう、大事な人を失っていて。もう失わないようにしたいって、そう願ったから私とガイアスは互いに誓い合って。でもそれは、私とガイアスだけの思いではなくて、獣人の村の子供達だって、同じ気持ちを抱えてるんだ。



「……ドングさんとかに、言いに行こう」



 参加できるかできないか、分からないけど。でも、一緒に戦いたい気持ちは確かだから。それに、もし、もしだよ……本当に悲しいことだけど、私がきっと出来るっていいながら失敗してしまったら、皆いなくなってしまうってことだよ。最悪の場合、戦いに行った皆が死んでしまうってことだもん。そして、皆が死んだあとで、残った人たちだけが生き残る。って、それはやだよ。もし、残されて、その後、何もできずに皆が居なくなってしまったら———嫌だから。だから……私は私がやれること、何でもしたいって思ってる。



 それと、一緒の気持ちを、皆抱えてるんだ。



 子供だとか、大人だとか、関係なしに。皆が皆、大切だって思い合っているからこそ。

 そんな思いで、私たちはドングさんに魔物退治にちゃんと参加したいんだって。なんも出来ないままって嫌なんだって。そう伝えにいった。




 ―――――少女と、魔物退治に向けてのこと 3

 (多分、神子な少女は倒すべき魔物についてのことで、色々なことを思考する。悪い予感を感じてる。そして、獣人の子供たちと話して、一緒に戦いたい気持ちを再度認識した)



 

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