女史の記録 5
最後の文入れ忘れてたので付け加えました。
『村の計画』
記録者:ランドーノ・ストッファー
村をもっと発展させるという事もあり、その計画の記録を記す。
村はうまく回ってきている。自活が出来るようになってきており、何も起こらなければこのままの生活でもうまくいくだろう。
しかし、この村には神子であるレルンダがいる。神子はおそらく何か歴史に名を残すような事に巻き込まれてしまう性質にある。これまでレルンダが経験してきた事は普通に生活をしていれば、経験する事がなかったことと言える。
今はなんとか、うまく回っているが、これからも平和に暮らせるかは定かではない。そのための目標として最終的にこの村を国へと押し上げる必要があると私は考えている。それだけの事が出来なければ、きっと外から来た誰かからレルンダを守る事が出来ないと思うからだ。
・最終的目標
この村を国にする事。
理由
神子であるレルンダを国という力を手にしなければ守る事が難しいため。そしてこの村が知られてしまえば、この村の住民達を奴隷に落とされる可能性があるため。
私たちの村は力を所持しているわけではない。
最終的な目標を叶えるために、何をすべきかと言えば、この前会議で話した点だ。
・金銭対策
現状、村では物々交換をしている。しかし奴隷を買い戻すためも含めて金銭は必要である。これから他の勢力と交流を深めるかもしれないのだから金銭対策は重要である。
・集落への接触
外の集落に接触する。そして金銭を得る。情報を得るのも必要だ。外と接触をするというのは諸刃の剣ともいえるが、うまくいくように何とか進めていくしかない。
・役割の分担
この村を国へと押し上げるために役割を分担すべきだ。職業と言う形で分担していき、戦うための部隊を本格的に整える。戦いを生業とする自衛団のようなものを作ったりすること。
そして会議ではそこまで話す事はなかったが、これから進めていくものとしては幾つも計画をしている。実際にその計画を進めていくかどうかは、ドングさん達と相談していくことになる。あくまで私が考えていることになる。
・人を増やすこと。
国へと押し上げるためには危険かもしれないが、国にするためには人を増やす必要がある。そして建物をもっと建築していき、まずは村を街へと変貌させていくというのも必要だ。
道を整備していく事や、お店を作っていく事も必要だろう。ただこの村に元々から住んでいる獣人やエルフ達は村と言う形の場所でしか生きた事がないはずなので、街にするにあたって戸惑いは多いだろうと思える。最も。精霊樹がこの場に存在しているのもあって、エルフ達がこの場から離れる事はないだろうが。
人を増やす手立てとして、まずは空を飛んでいる彼らを本当の意味で仲間に引き込むことも大切だろう。彼らはレルンダに興味を持っている。レルンダに対して害をなす気はないようだが、きちんと仲間にしたい。そして彼らの住まう地域にも顔を出してみたいものだ。
そして職人と呼ばれる人材や専門家を増やすことも重要だ。それに伴いもっとルールや法律を作っていきたい。
・名産品を作ること。
この村でしか手に入らない名産品を作っていくこと。エルフの人達は反対するかもしれないが、出来れば精霊樹を使った何かを作る事が出来ればここでしか作れない名産品になると思う。もしくはレルンダが契約をしているグリフォン達の抜けた羽や毛などを使って何かしら作ったりすることも良いかもしれない。
すぐにそれを売りに出すことは危険だと思うが、ある程度この村の安全を確認できたらここでしかないものを売り出していきたい。そうする事で金銭面で余裕が出てくるだろう。
・リーダーを作る事
レルンダは嫌がるかもしれないが、国にするにあたってリーダー職を作る事は重要だと思える。今はドングさんやシレーバさんがまとめているが、きちんと明文化しているわけではない。レルンダはここが国になるにあたって神子としての特別な立場になるだろう。それはレルンダを守るためにもそうするべきだ。
・レルンダに対する情報操作
人を増やすにあたって、レルンダの事をもっと特別だと認知してもらうための政策が必要だ。レルンダを大切にして、レルンダに手を出すのはいけないという絶対原則を認知させていきたい。絵本作りもその一貫だが、もっとレルンダを守るために行動を起こしていきたい。
・神子と神子の騎士の能力調査及び、それ以外の村人たちの能力調査
どんな事が出来るのかをもっと調べていくべきだろう。もちろん、本人達の意志を尊重するのは当然だが、何が出来て何が出来ないかというのを知る事が出来ればこれからのためにもなる。
・この村の歴史をまとめたり、村に住む者達の信仰についてまとめる本を配布すること
これから人が増える事を踏まえて、本を編纂していく事。レルンダの事を広めていく事に加えて、こちらにも手をつけていく。様々な信仰を持つ人たちが集まる事が予測されるため、認知させていくことは重要だろう。今はまだいいが、これから人が増えていけば理解がなければ大変なことになる。
・武器の作成を含む戦力を増やす事。
いずれどこかと争いになる可能性は十分あるため、もっと武器を作ったり、戦う術を強化していくことは重要だ。そのためにもきちんとした鍛冶師を外から入れていきたい。
これらの事など、やらなければならないことは沢山ある。もちろん、奴隷に落とされてしまった獣人達を助ける事も大事である。国と戦うための力を手にすること。それを手にしていなければ、いずれこの場所はつぶされてしまうから。
この場所を国へと押し上げるためには、やらなければならないことが山ほどあるのだ。私はそのために微力ながらも手助けをしていきたいと思っている。結果を出していかなければ、人が増えてくるこの場所で私の発言力もなくなっていくだろう。神子の傍にいる事が相応しくないといずれ言われてしまうかもしれない。しかし私は神子であるレルンダの傍で、レルンダのために行動をしていきたいと願っている。
そのために、なるべく結果を出していき、此処に住む人たちからの信頼をもっと勝ち取らなければならない。これは私だけの話でもないだろう。
レルンダを特別だという事を周りに認知させていく政策をするという事は、周りにいる人たちも頑張らなければならない。もし結果を残さずにレルンダの傍にいれば何かしら問題が起こるかもしれないだろう。それを踏まえて大人としてうまく回していかなければならないだろう。
難しいかもしれないが、私はこの計画をなんとか、形になるように行動していきたい。
―——女史の記録 5
(女史は村をどのように発展していくかの記録を取る。すべてはこの村を国にするために)




