表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚勇者は世界を救わない  作者: 粉みるくススル
ようこそ異世界へ
5/74

04.真神尚人の日常2

あれからアルカディアの王族と貴族達にマヨネーズが大ブーム。

醤油と味噌はご愛敬。

マヨネーズをいちいち創造するのも面倒なので料理人にレシピを教えたら感謝からの筋肉痛の苦情が。



召喚されてから2週目に入り自衛のためという言い訳で戦闘訓練に参加してみた。

この国から逃げ出すときに多少は戦うすべがないとね。

軽く訓練したら剣術・体術スキルが身についていた。コモンスキルと言え勇者補正恐るべし。

普通の人だとスキルが身につくまで長い修練がかかるらしい。


_____________________________

剣術 1/10(コモン)


剣を扱う技量に補正がかかる

___________________________


_____________________________

体術 1/10(コモン)


体を扱う技量に補正がかかる

___________________________



スキルにはランクがありコモンスキルは修練を重ねれば身につくがそれ以上は意図的に鍛えないと身につかないそうだ。


コモン

一般的なスキル。関連する技術を修練することによって身につく。


コモンレア

特殊な才能。天才と呼ばれる者が稀に持つスキル。


ブロンズ

コモンスキルのレベルを限界まで上げて進化したスキル。


シルバー

ブロンズスキルのレベルを限界まで上げて進化したスキル。


ゴールド

シルバースキルのレベルを限界まで上げて進化したスキル。


プラチナ

プラチナスキルのレベルを限界まで上げて進化したスキル。


プレミアム

女神の祝福によるスキル。

女神の祝福を受けなければ習得できない。


ユニーク

女神の祝福によるスキル。

勇者が持つといわれるスキルで世界に1つしかない固有スキル。


基本スキルはコモンから始まりレベルを上げることによってランクアップしていく。

コモン→ブロンズと言う順に強化されていくがどんなに鍛錬しても普通の人間にはブロンズが限界と言われている。

コモンレアは特殊な才能。ランクの成長はない。天才と呼ばれる者が稀に持つスキル。勇者の子孫にその勇者の持っていたユニークスキルの性能が断片的にコモンレアとして現れるときもある。

プレミアム・ユニークは女神の祝福を受けた者のみ習得可能でありほぼ勇者のためのスキルと言える。


他にスキル統合というものがあり、系統や属性が同じスキルなら2つ同時に鍛錬することによって1つのスキルに統合される場合がある。レベルやランクは最低まで下がるが新しい能力が付加される場合がある。


スキルについての知識はこんな感じ。スキル統合については万物創造によって簡単にできることは把握している。スキル自体が素材になるからノーコストで統合・分離出来るから状況に応じていじれるかと思ったが統合するたびにレベルとランクが下がることに気づきよく考えて統合することにした。



そんなことを考えながら訓練中を見渡すと異様な光景が広がっていた。

クラスメイト達が、たき火にあたっていたり、ひたすら水を浴びていたり、地面に首まで埋まっていたり、ポーズを付けて風を浴びていたり。

なんなのですかこれ。ちょっと面白い。

勇者(笑)


この惨状を指導していた騎士に聞いてみたら魔法スキルの鍛錬中ということ。

この世界には魔法がある。魔法を使うためにまずは魔法スキルを属性ごとに習得する。基本は、火・水・土・風・光・闇・聖。

魔法スキルを習得できればあとはイメージで魔法が使える。

例えば、火魔法なら火を矢のように加工するイメージでファイアーアローと言ったようにだ。

アースガルドで一般的な魔法イメージは、アロー、ウオール、ボール、ソード、シールド、ベールと言ったところだ。イメージ力によっては様々な形に加工できるそうだがそういった魔導士はあまりいないらしい。

またイメージ力を補うために呪文詠唱を行うのが一般的だがしっかりイメージできれば無詠唱も可能だそうだ。


さてクラスメイト達だが、魔法スキル獲得のためにそれぞれの属性を体で感じてイメージする鍛錬をしているらしい。

僕には無理だ。ちょっと馬鹿みたい(笑)

うん、必要になったら万物創造で作ろう。そうしよう。



頃合いを見てレベル上げに参加するとしてまずは金策だ。

大量に作ったポーション類を街で売り払ったらすぐにばれ売上の没収とお小言を貰った。しかし、対応が早すぎる。監視がいたとは思えないが行動が筒抜けなのは怪しい。

すぐにステータスブレスレットが怪しいと思い鑑定をかけてみたが、ステータス鑑定では無反応だったのでアイテム鑑定のスキルを創造。最大MP100を消費


___________________________

アイテム鑑定 -/-(コモンレア)


アイテムを鑑定することができる

___________________________


ついでにステータス鑑定と統合してみた。


___________________________

鑑定 -/-(コモンレア)


ステータスやアイテムを鑑定することができる

___________________________


色々なジャンルの鑑定スキルを創造して統合していけば万能な鑑定スキルになりそうだ。

新しい鑑定スキルで、ステータスブレスレットを鑑定してみた。


___________________________

ステータスブレスレット(アイテム)


装備者のステータスを表示することができる

管理者は装備者の位置情報や会話を確認することができる

管理者は装備者に身体麻痺・衰弱・戦闘行動制限などの呪いを付加できる

管理者の権限がなければ装備解除負荷

___________________________



完全にアウト。

何かしらやられてるとは思っていたがこのブレスレットが枷か。

このブレスレットの監視をごまかす。目視による監視をごまかす。自身の正体を周りから隠す。最終的にブレスレットを外す。

これらの感じのスキルは何か作れないか念入りに考えてみた。

閃いたのがアニメなど特にサイバーパンク系の自身を電子化させたサイボーグ。これなら自身の隠蔽や情報改ざんや書き換えなど色々できるはずだ。

この新しいスキルには最大MP500持っていかれることがわかり、現在500ぴったりなので作るのは無理だった。その日はMPを枯渇させ翌日に最大MPが600になっていたので改めて作ってみた。


___________________________

電脳 -/-(コモンレア)


脳内に仮想電子計算機を展開し情報の隠蔽改ざん書き換えをすることが出来る

自身や触れた者が対象となる

___________________________


この電脳に、ステータス偽装と鑑定、自己知識検索機能などを統合してみた。


___________________________

電脳 -/-(コモンレア)


脳内に仮想電子計算機を展開し情報の隠蔽改ざん書き換えをすることが出来る

外部からの知識情報をデータ化保存し検索分析出来る

認識した情報を解析することが出来る

これらは自身や触れた者が対象となる

___________________________


凄くチートです。


異世界2週間目は、戦闘訓練とポーション類の制作。

そして、街で怪しい行動をするときは電脳スキルにより常に図書館にいるとブレスレットに認識させ、自身にも隠蔽を施し、関係した相手に僕の印象が残らないようにした。


怪しい行動と言うのは商売である。目を付けたのは石鹸。

アルカディア王国では一般的に石鹸の実と言われる植物を粉末にしたものを使用している。貴族向けには、動物性の脂肪に灰を混ぜたものが主流である。

前者は、肌が荒れると不評で後者は臭いので不評だ。

そこで地球の知識の石鹸の出番である。

マヨネーズや香辛料の研究ということでオリーブオイルや塩、香料など必要な材料を調達。

まずは、オリーブオイル、水、塩を材料に石鹸を創造。

油の脂肪酸とグリセリンに分解や食塩水からの水酸化ナトリウム作成の科学的なあれこれは創造のスキルでカバー。出来上がったプレーンの石鹸と色々な香料で色や香りのついた石鹸を創造。


プレーンの石鹸は、銅貨10枚、香料入りは銀貨1枚、さらに貴族向けにポーションを混ぜてみた石鹸は金貨1枚で街中の店や商業ギルドに売ってみた。


アースガルドの貨幣の価値は、一食分のパンが銅貨1枚ほど。貨幣レートは、100銅貨で1銀貨。100銀貨で1金貨。100金貨で1大金貨。

なので石鹸は、強気設定だったが売れに売れた。貴族向け用だったポーション石鹸は冒険者によく売れた。この石鹸で体を洗うと傷が治り何度も使用できるとあってポーションよりお得だそうだ。

電脳スキルのおかげで僕が石鹸を売りさばいているのはばれていないが長くは続きそうもないのでさっさと設けて逃げ出したい。


2週間目が終わるころには、金貨130にもなった。

嬉しい売り上げだったが金貨を隠す場所に困った。定番ならベッドの下だがばれるフラグだよなー。

テンプレのアイテムボックスのスキルでも作ろうかと思ったが最大MP100まで減っていたので毎晩枯渇させてもMP280までしか戻らなかったので保留とした。






最近、飯がうまい。マヨネーズレシピ多可だが。醤油と味噌をもっと使ってほしい。石鹸の普及によりベッドが臭くなくなった。

香料入りを作るときにジョークで腐った肉を混ぜて腐臭と硫黄臭のする石鹸を作り1つだけ市場に流した。使用するまで臭いがわからない仕掛け付きだ。この仕掛けのために最大MPを消費したのはここだけの秘密。

そうこれは僕のストレス解消のため。心の平穏を保つためだ。女神さまだって許してくれるはずだ。


だが、その石鹸は王宮の大浴場にあった。


最近、飯がうまい。

ベッドは臭くなくなった。

僕は臭くなった。

女神様、ごめんなさい。




_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 1

HP 300/300

MP 280/280

力  100

体   80

俊   80

魔  150


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

剣術 体術


【称号】

異世界人 勇者

_____________________________




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

新しい連載を始めました。よかったらお暇な時でも目をお通しください。
↓↓↓
干物男は異世界でも引きこもりたい
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ