03.真神尚人の日常1
説明回続きます。
なかなか先に進みません(汗)
召喚されたその日は、召喚の説明の後に食事してすぐに眠った。色々あって精神的に疲れていたのかぐっすり眠った。
召喚の説明の後に、まだ騒いでる奴や泣いてる奴、国の重鎮に絡む奴、お姫様をナンパする奴、騎士を見てうほっ!いい筋肉!とテンション上がる奴など面倒そうな奴がかなりいたのでさっさと自室に引き籠って正解だった。しかも、生徒各自に個室与えられていてさらにラッキーだった。大部屋とか耐えられない。
さらに部屋付きのメイドがついていたがかなりビビった。
アキバとかにいそうなミニスカメイド服にニーハイとかどういうことですか?しかも金髪ツインテール。ここは異世界ではなく何かのドッキリか夢かと思ったがやっぱり異世界だった。何処かの部屋から「イケメン執事キター!」とか魂の叫び聞こえてきたが気にしないでおこう。
ちなみにメイドさんは40前後の女性でした。なんでその服装かと聞いたら初代国王がメイドの正装として広めたそうだ。
何かがおかしい。
飯はクソまずで、ベッドは臭かった。
翌日から午前は、この国の歴史や常識などの授業を受け、午後からは城の書蔵庫や街の図書館やギルドお店回りなどの情報収集をした。
他の生徒は戦闘訓練をしているそうだが、僕は戦闘に不向きなステータスとスキルと認識されているので免除になった。その代わりに役立つアイテムを作れと言われているので、そのためのレシピと素材集めと言うことで比較的に自由に行動できている。
ちなみに素材は、メイドさんに頼めば手に入るし、街でステータスブレスレットを見せれば国のツケで何でも手に入った。
そう、ステータスブレスレットで買い物できるということは現金がなくてもよいということ、だから国から支給されるのは武器・防具・衣服・食事くらいの物、国から逃げ出すのにも先立つ物がないのはつらい。
この国の歴史を勉強してわかったことがいくつかある。
まず時間や暦の概念が日本と同じだ。しかも召喚した日本の日付とアースガルドの日付が一致している。
何故そんな一致なのかと言うとアルカディア王国の初代国王が日本から召喚された勇者でその勇者が日本の文化を色々広めたからだった。
アースガルドには100年に1人くらいの感覚で地球からの召喚者が現れるらしく、その召喚者は全てユニークスキル持ちなのでアースガルドに影響を残していくそうだ。
アルカディア王国の城下町が中世ぽい街並みなのに何処かチグハグなのはそのせいか、そしてメイドも・・・と軽く納得。
色々な書籍を調べた結果、勇者や召喚者が地球に帰ったという資料がないためやはり簡単に戻れないのだと少し落ち込む。
そんなこんなで1週間は、情報集めとアイテム作りをした。
スキルも作成した。
作ったスキルは、『自己知識検索機能』
いちいちレシピや情報もメモするのも面倒なので知識を検索するスキルを作った。
イメージは、ネットの検索機能、当初はこの世界のあらゆる情報から検索的なスキルの予定だったが作成できなかった。
自分の知識からに限定したら最大MP100を消費して作成できた。
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自己知識検索機能 -/-(コモンレア)
自分の知識を検索閲覧出来る
過去に見聞きした情報全てが対象となる
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スキル検証した結果、「過去に見聞きした情報」と言うのは視界に入ったものすべてが対象と分かり書籍での情報収集が捗った。
この国の書籍情報は全て自己知識に叩き込んだからいつでも閲覧出来る様になった。ちなみに日本での知識も可能だった。これはかなり有用だ。
万物創造のスキルレベルも上がっていた。
創造前に消費コストの確認ができる様になった。
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万物創造 2/10(ユニーク)
女神の祝福によるスキル
イメージした物・アイテム・魔法・スキルなどを創造できる
無からの創造は最大MPを消費する
有からの創造はMPを消費する
創造するものを理解分析しイメージする力が強ければ強いほどコストは減り完成精度は上がる
存在が曖昧なものや認識不足なものコストが大きいものは創造できない
創造前に消費コストの確認ができる
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これで最大MPは200になってしまった。心もとないのでMPを増やす方法をさっそく検束機能で探した結果いくつかヒットした。
レベルを上げる
MPを枯渇させる
ドーピングマナポーションの使用
レベルについてはまだ戦う力を見せたくないので保留。
MPの枯渇は、MPを使い切ると6時間前後の強制睡眠にはいり目覚めた後は僅かに最大MPが上がるというもの。わずかというところが残念だがちりも積もれば精神で早速採用。
ドーピングマナポーションは30分間最大MPを引き上げるポーションでこれが一番使えると思いさらに検索をかけたら禁止薬品に指定されていた。素材のなるマジックマッシュルームが幻覚症状を引きお起こす危険植物に指定されドーピングマナポーション自体は強い中毒性があり、常用すると廃人になるという。
麻薬じゃん。
これは今のところ却下。余裕ができたら中毒耐性のスキルを作り試してみるのも一興。
ちなみに、MPを枯渇させる方法は上々だった。
勇者の称号により最大MPの伸びは僅かではなく2~3割もあった。
国からの依頼で万物創造によるアイテム作りもおこなった。作成にはMPを消費するので睡眠前の一仕事だ。
何度か使ってみてわかったことは、最大MPを消費するのは材料がないものに限るということ。スキルなのがその例だが、アイテムなども無から作り出そうとしたら最大MPを10~20ほど消費するようだ。
材料が揃っているものならMP消費だけで出来ることがわかった。
完成品の情報やレシピがわかっていれば全ての材料、または一部の材料がなくても作り出せることもわかった。
逆に完成品を知らなかったりレシピを知らなければ作れないということも。
材料はメイドさんが調達してくれたのでMPが枯渇するまでひたすらヒールポーションとマナポーションを作成した。
メイドさんによるとどちらのポーションも高品質で国の錬金術師が作る物より倍の効果があるそうだ。報奨金くれと請求したか断られた。素材なら何でも調達出来るようになったそうだが現金は無理だった。
脱出用の軍資金が手に入らない・・・。
何でもと言うことで試しにマジックマッシュルームを頼んでたがやはり無理だった。危険物はやっぱり無理だね。
ドーピングマナポーションを無から作り出そうとしたら最大MPを1000も消費することがわかり諦めた。どうにかしてマジックマッシュルームが手に入らないものか。
ちょっとやばい人思考が・・・。
地球の物も万物創造作れそうだったので試しに地球産の調味料を作ってみた。
飯がクソまずなんだもの・・・。
醤油・味噌・マヨネーズを作るべく、材料を試しに頼んだら全てそろった。大豆や米あるのね。
というか米!米が食える!と思ったが凄く少量だった。米は高価な嗜好品らしくなかなか手に入らないとのこと。結局、米麹作るのにすべて使用。麹菌は創造しました。物ではなく菌なのに想像できるのね。チート万歳。
午前中は授業。午後は情報集め。夜はMPが枯渇するまでアイテムを作り気絶睡眠。
そんな1週間の成果は、最大MP+400、ヒールポーション・マナポーション大量、醤油・味噌・マヨネーズプライスレス!
食堂で、クソまず飯に調味料使って堪能してたら美雪にばれた。全て強奪されクラスメイト達に配られた。酷い。
みんなに感謝された。美雪が。
酷い。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 1
HP 300/300
MP 600/600
力 100
体 80
俊 80
魔 150
【スキル】
万物創造 共通言語認識 ステータス鑑定 ステータス偽装 自己知識検索機能
【称号】
異世界人 勇者
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