01.クラスごと勇者になって召喚された件について
よくあるテンプレ展開(汗)
説明回が続きます。
「勇者様方、ようこそ異世界へ」
勇者?異世界?
上手く状況が掴めないが先ほどの空間の光の玉やら周りの状況からしてそうなのだろうと納得している自分がいる。
宰相と言う奴が色々説明を始めた。
ヤンキーの堂島やその手下の有象無象達が騒ぎ出し、真面目君な委員長の小林がそれを勇めている。話が進むと無駄な正義感な遠藤がテンション上がっている。イケメンモテ男な小池はお姫様に熱い視線を送っている。やっぱり役に立たない担任の桃ちゃんはオロオロしているだけ。
説明を聞き理解していくたびになんとも胡散臭い状況になったものだと思う。
その胡散臭い話を要約するとこうだ。
ここはアースガルドと言う世界のアルカディア王国、地球とは別の世界。
地理的には、地球の世界地図と似た形で、アルカディア王国は地球的にフランスあたり。
国教は天使教。
天使教によると、この世界は創世の女神によって作られ、天使に管理を任された世界。しばらくして創世の女神は別の世界へ旅立ったが残った天使は引き続きアースガルドの管理を任されたが一部の天使が反乱を起こした。反乱を起こした天使は、天界を追われて地上に落ちて魔族になった。魔族から獣人や亜人に派生して今人間と戦争をしているそうだ。
現在、人間族と魔族の力は拮抗していて休戦状態だったが、魔族側に魔王が生まれて開戦気運が高まっているそうだ。なので人間族側は、天使の力で勇者を召喚して魔王と戦わせようとした。それが僕たちだ。
なんというテンプレなんという胡散臭さ。
一方的な説明で胡散臭いし、そもそも勝手に召喚とかただの犯罪だろ。勇者様とか言いながら武装された兵士に囲まれてるとかどうみても拉致監禁。
誰かが地球に戻れるか聞いたところ、魔王を倒せば天使の力で戻れるという曖昧な説明。こいつら戻す気ないな・・・。
「私は、アルカディア王国フィリップ=アルカディアである。国王の名をもって勇者が魔王を倒すまでサポートすることを誓おう!」
国で勇者と言う戦力を飼うのですね、わかります。
話は続き、勇者の能力確認ということに。
勇者として召喚されると女神からとユニークスキルが1つ貰えるらしい。
ユニークスキルは世界に1つだけのスキルで性能はピンキリだが概ねチートらしい。通常は1万人に1人くらいのレアなスキルでユニークスキルを持っているだけで英雄扱いらしい。
また、勇者の称号持ちにもなるらしくそれは、レベルやステータスの成長率があがるらしくこれまたチート。
兵器みたいなもんだなこれは。
自分のステータスやスキルは心で念じれば確認出来るということでさっそく確認してみた。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 1
HP 300/300
MP 500/500
力 100
体 80
俊 80
魔 150
【スキル】
万物創造 共通言語認識
【称号】
異世界人 勇者
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比べるものがないのか凄いのか凄くないのかよくわからないが続けてスキルを詳しく見てみた。
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共通言語認識 -/-(プレミアム)
女神の祝福によるスキル
アースガルドにおける全ての言語文字を理解使用することができる
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万物創造 1/10(ユニーク)
女神の祝福によるスキル
イメージした物・アイテム・魔法・スキルなどを創造できる
無からの創造は最大MPを消費する
有からの創造はMPを消費する
創造するものを理解分析しイメージする力が強ければ強いほどコストは減り完成精度は上がる
存在が曖昧なものや認識不足なものコストが大きいものは創造できない
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凄くチートです・・・。
自分のスキルに唖然としていたら兵士たちがブレスレットを配り始めた。
このブレスレットは魔道具と言うもので腕に巻きステータスオープンの呪文と共に、ステータスやスキルが空中に表示され他人でもステータスやスキルを把握できるようになるとのこと。
半強制的にブレスレットを付けられた生徒から順に宰相への能力申告がはじまった。ちなみに詳しいスキルの内容までは確認できないためスキルの性能は自己申告となった。
さて、どうしたものか。
真面目に報告すればこの国にこき使われそうだ。
とりあえず、一般常識やある程度の訓練を受けてからこの国から逃げる方向で進むとして、まずは目立たないが処分されされない程度のスタンスでいきたい。
万物創造というスキルをもう一度確認してステータスを偽造するスキルを想像してみた。ステータス偽造というスキルが簡単にできた。が、最大MPが100も減っていた。これは気軽に作れないな。
ステータスを偽造するにも基準になる数値がわからないのでステータスを鑑定するスキルも作ってみた。これも最大MPが100減った。
ステータス鑑定で周りの兵士達を鑑定してみたら平均的にHP・MPは、50~100くらい。他の能力は10~15。装備に品の良い騎士たちは、20前後と言ったところ。数人の一部の能力に100とかいう数字もあった。きっと強い人なのだろう。
その辺を踏まえて宰相に報告した結果はこうなった。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 1
HP 100/100 (300/300)
MP 50/50 (300/300)
力 50 (100)
体 20 (80)
俊 20 (80)
魔 20 (150)
【スキル】
物質創造(万物創造) 共通言語認識 (ステータス鑑定) (ステータス偽装)
【称号】
異世界人 勇者
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万物創造は物質創造と偽造して材料とレシピがあれば何でも作れる錬金術の上位みたいなものと申告しておいた。
はい、凄く微妙な顔されました。
あとで確認したら、隠さなくても他のクラスメイトは僕より強いステータスだったし戦闘向きのスキル持ちばかりだったよう。
はい、役立たず認定!
計画通り!
計画通りです・・・。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 学生
レベル 1
HP 300/300
MP 300/300
力 100
体 80
俊 80
魔 150
【スキル】
万物創造 共通言語認識 ステータス鑑定 ステータス偽装
【称号】
異世界人 勇者
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共通言語認識 -/-(プレミアム)
女神の祝福によるスキル
アースガルドにおける全ての言語文字を理解使用することができる
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万物創造 1/10(ユニーク)
女神の祝福によるスキル
イメージした物・アイテム・魔法・スキルなどを創造できる
無からの創造は最大MPを消費する
有からの創造はMPを消費する
創造するものを理解分析しイメージする力が強ければ強いほどコストは減り完成精度は上がる
存在が曖昧なものや認識不足なものコストが大きいものは創造できない
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ステータス鑑定 -/-(コモンレア)
ステータスを鑑定することができる
表面上の数値しか鑑定できない
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ステータス偽装 ステータス鑑定 -/-(コモンレア)
ステータスを偽造できることができる
上位のスキルで鑑定されると見破られる
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異世界人
異世界からやってきた異邦人
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勇者
女神の祝福を受けた者
レベル・ステータス・スキルの成長率が高くなる
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拙い文章ですが、読んでくれてありがとうございます。