ヤクカスくんは今日も元気に“合法ラムネ”をキメら.....ないと見せかけてキメりゅ
朝。
ヤクカスくんは机に向かって深呼吸した。
「ふう……空気がうまい!!よし、合法ラムネ(炭酸)でテンションだけ上げるか」
机の引き出しから出てきたのは、町内会公認の“合法ラムネ(炭酸)”。ただの駄菓子だ。
しかし、袋には注意書きが踊る──
※元気が出るのは気のせいです♡
※社会的信用は上がりません。
※作者の作画コストは下がります♡
パチン、と開けた瞬間、部屋の隅のサボテンちゃんさんが拍手した。
「……誰?」
「審判です。あなた、ラムネを食べるつもりでしょ!!元気出すのに植物の承認が必要!!」
サボテン審判は笛を吹く。ピイーッ! すると床から犬を散歩中の信号機が生えた。
「青になったら、ラムネ食べて...テンション解放していいよ!!」
「よーし、青——」
赤・赤・赤・赤・青・赤
「ややこしいわ!」
ヤクカスくん、勢いで腕立て伏せを横向きに始めちゃった...(物理法則に対する殴り愛)。
「……お隣さん、床がずれてますよ!」
天井から降りてきたのは、DIYが趣味の雲さん。
電動ドリルで雷を打ち込みながら言いました。
雲は電動ドリルで雷を打ち込みながら言う。
「今日の雲天気は“ネジ止め時々晴れ”。ついでに君の気持ちもネジで固定しとく?」
ヤクカスくんは即座に叫んだ。
「お前の頭のネジ足りてないから、先にそれ入れたって!!」
雲はしゅんとしながらも、優しく微笑む。
「……優しさが金属疲労してる!」
そこへ現れたのは町の治安を見守る交番(自走式)。
「本日、駄菓子の食べすぎによるハイテンションが多発。取り締まりではなく応援に来ました〜」
交番は回転灯をやさしく点灯。BGMはリコーダー独奏“校歌”。
「無音で吹くのやめてもろて!」
すると、ヤクカスくんのやる気ボタン(胸のどこかにあるらしい)が押されないまま誤作動。
「押してないのにビート刻む、な"ぁ"ぁ"ぁ"!」
鼓動が四分打ちになり、机の上の消しゴムがDJを始める。
「ヨォ、みんな、宿題はリアルが本編! 消し去れない現実も、角を丸めりゃ使える消しカスyo!」
「名言風に机汚すな!」
突然、玄関が開いて郵便ポストが玄関から帰宅した。
「ただいま。今日の配達は**“あなた宛の未来”。差出人は“今日のあなた”」
封筒を開けると、白紙。
ヤクカスくんは深呼吸して、ラムネをひと粒。炭酸が舌でパチパチ**。
「ふんふんふんふん……今日は、これでいいや。空気吸って、駄菓子食って、今日をちゃんとやる。暴れたい衝動は—」
彼は机の上で猛烈に勉強を始めた。鉛筆が走る。紙が舞う。交番が感激の拍手。雲は洗濯物のように青空を干す。
サボテン審判は笛を置いて言った。
「合法ラムネ(炭酸)、合法的にうまい。合掌」
「最後だけ仏教的!」
——扉の外で信号機の犬が吠える。
ワン!(青)
今日のヤクカスは、安全運転で暴れました。