少年は少女を連れて生き延びます(前半)
今日 日本から首都が一つ消えた
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良い天気だな〜
俺は、今のんびりと近所の川の草原で日向ごっこを楽しんでいる
この世界は今、怪物の脅威に晒されている
だが、それも何年も前の話
最近じゃ、怪物の被害もかなり抑えられてきておりこうしてのんびりできる平和は世界になっている
「にーに」
声が聞こえた方向には、俺の近所に住んでいる白髪の可愛らしい少女がいた
「どうしたー、今日もまたゲームしに誘いにきたのかー?」
ここんとこ、あの子といつもゲームしてるんよな
「違う、にーに今日防衛隊のお掃除当番だから呼んできてあげた」
「あー、そういえば今日だったな掃除当番。せっかく中学卒業してのんびり過ごしてたのにー」
防衛隊 この首都を怪物から守護する人々である
ちなみに、首都に住む子供は月に一度掃除当番をすることになっている
「にーに、はやくいく。遅刻する」
「はい、はい。わかってますよー」
「にーに、絶対にわかってない。嘘つかない」
「わかったから、ほら行こうぜ」
そう言って俺は防衛隊の基地にやってきたのであった
さて、今日俺たちがする掃除は要はお風呂掃除である
防衛隊の人たちは住み込みでこの砦にいるので他の外部の人たちが雑用を引き受ける時がある
まぁ、おそらく本音は防衛隊を知ってもらって戦力になって欲しいとかありそうだけど
「整列!!今日お前ら15人をまとめる担当の田中だ!今日半日しっかりとお前らを監視するからよろしく頼む」
『イエッサー』(全員)
(みんなノリノリだなー)