少年マノンと勇剣の英雄譚 第2章「~魔法~あなたの為に」第三十七話
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文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。
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前回
暴虐の化身トライナード…
炎・氷・樹木、他の幹部ゴーレムの力を吸収し、街を地獄に変える怪物へと進化したその存在は、まさに絶望そのものだった。
圧倒的な暴力と再生能力、そして完全耐性。
アランもケンシンもクローネも打つ手を失い、戦場は蹂躙されていく。
だがそこに現れたのは、紅蓮の戦闘狂アイナ・ヴァーミリオン!
拳で暴虐を穿つその姿に、仲間たちは再び希望を見出す。
しかし希望だけでは勝てない。
ドビーの作戦、アランとケンシンの奮闘、そしてロキの奇策。
仲間たちの総力を結集してようやく訪れた一瞬の隙に、
アイナは最強の奥義【戦闘術式・破獄】を叩き込む!
暴虐の象徴トライナードを打ち砕いたその瞬間、戦場は静寂に包まれた。
智ノ議事塔最上階にて
トライナードが撃ち破られた瞬間、智ノ議事塔最上階で神杖の解析をしていた
キューブ・ヴァイスがそれを察知した。
キューブ・ヴァイス「ーー!…まさかドレインナードが敗れたというのか?」
驚きのあまり口から言葉が零れる…がすぐに冷静になる、そして少しだけ思い出す ドレインナードや他の幹部ゴーレム達の事を。
キューブ・ヴァイスの回想
あの頃私はホルドーマを制圧するために量産型ゴーレムのほかに指揮命令系統の補佐兼、結界維持装置を守る幹部ゴーレムの制作に取り掛かっていた。
そして生まれたのがブリザバン 黒鉄姫 プランツ ドレインナードだった、しかし私が0から作成したゴーレムはブリザバンと黒鉄姫…そしてもう1体のゴーレムだった。
プランツは素材集めの一環で訪れていた森で見つけたトレントの亜種で成長を助け知識を与えた、そしてドレインナードは偶然の産物だった。
私は本来ブリザバン 黒鉄姫 プランツ そして炎系ゴーレムのプロミネンの4体で計画を実行するつもりだった、しかしそんな時 同じ最高幹部のコレクターが定例会議終わりの私を呼び止めた。
??? 円卓の間を出てすぐの廊下にて
コレクター「おいヴァイス、お前錬金術に必要なレアな素材探していたよな?」
キューブ・ヴァイス「あぁ だがもう必要なく…」
コレクター「ならよかったぜ、コレくれてやる。」
私の言葉を全く聞きもせずコレクターは袋に入った何かを投げつけてきた。
キューブ・ヴァイス「なんだこれは…それに私はいるとは…」
コレクター「もうお前にやったんだから処理は自分でしろよ、ソレ魔界の魔物も魔人も近づかない禁足地で採取した土だ、処理もくそめんどいから押し付けれてよかったわ。」
そう言い放つと奴はスタスタとその場を後にした。
私はコレクターのバカを心底軽蔑しながらもその希少性に興味を持ち少し実験をしてみた、魔力を流し錬金術で幹部ゴーレムを作ろうとしたのだ、しかし結果は何も起きなかった。
ゴミをつかまされたと思った私はソレを放置し表の顔 ヴィリジアンとしての公務に出た、その間に事件は起きた。
キューブ・ヴァイスのラボにて
ビー!ビー!ビー! けたたましくなる警告音 それが意味するのは異常事態
プランツ「なんなのさ このうるさい音は~」
不機嫌そうにプランツが辺りを見回す、そこにはブリザバン 黒鉄姫
そして轟々と燃え盛るプロミネンがいた。
ブリザバン「ぬぅぅ!何か研究所内で起きておるようだ!原因を探らねば!」
黒鉄姫「……」 プランツ「めんどいからさ君達だけで何とかしてきてね~」
プロミネン「フンッ!序列が上なだけで偉そうに 自分の使命も全うできないのか!」
プランツ「なにさプロミネン~ そんなこと言ったら黒鉄姫だって微動だにしないじゃないか、ヴァイス様がいないとこれだから困るよね~」
幹部ゴーレム達は少しの口論の後それぞれがラボの異常事態を探しにばらけた。
そしてプロミネンがゴーレムの培養室に入ったときそれはいた。
人型を保っているもののどろどろとした黒い汚泥のようなそれに対しプロミネンが言葉を投げる。
プロミネン「何者だ貴様?」 ???「ガァ…グァ…」
プロミネンの問いに帰ってきたのは不気味なうめき声だけだった。
プロミネン「フンッ!まぁいいどうせ不完全なゴーレムが生まれたまでの事!キューブ・ヴァイス様がおられない今ここを任されているのは俺だ!迅速に対処する!」
そして燃え盛る体でその汚泥のような何かに飛びかかった…
それから少ししてプランツとブリザバンが培養室で見た光景は
魔力 核 エネルギーを吸い尽くされバラバラにされたプロミネンと
その残骸の上にドカッと座っていたドレインナードだった。
ドレインナードはプロミネンの魔力を吸収し炎を纏った形態になっていました。
ドレインナード「ク~クック!弱え!弱すぎるぜェ!」
プランツ「何キミ…とりあえず殺す!【樹…」
プランツが【樹牢】で動きを止めようとした瞬間、すでにドレインナードは距離を潰していた。
ドレインナード「おいおい…それじゃノロすぎるぜェ!ガァ!」
凄まじい炎を纏った爪がプランツの頭の葉を焼き斬る。
プランツ「ギィィッ!?」そのままドレインナードが首を掴み地面に叩きつける。
ブリザバン「ぬぅぅぅぅ!!!止めねば!」
それを見たブリザバンが止めに入る、が凄まじい熱気のせいで近づけない。
そしてプランツの頭に書かれた1の数字をドレインナードが見つける。
ドレインナード「おうおう さっきの奴に2って書いてあったけどヨォ…これって強さの順位かァ?だったらヨォ!」ニヤリと下卑た笑みを浮かべたドレインナードは人差し指でプランツの頭1にバツを焼き付けた。
プランツ「ギャァァァ!」 ドレインナード「ク~クック!!!これでオレ様が序列1位だァ!」
そこに私が黒鉄姫からの緊急連絡を受け帰還し止めに入った。
奴はエラーから生まれた完全に偶然の産物 しかしその強さは異常で最強の座を得た…
キューブ・ヴァイス「そんな奴が敗れるとは…それにこの塔の下にいる魔力…いや誰が来ようが私の悲願の邪魔はさせない!」
教会前大通りにて
アイナの奥義 【戦闘術式・破獄】により核を吹き飛ばされたドレインナード
少しの間静寂が辺りを包んでいたがそれを絶叫にも近い咆哮が切り裂いた。
ドレインナード「ゲッェェ!オ…オレ様のコアがァ!ウギャァァァ~ッ!!!」
凄まじく震え絶叫するドレインナード
アラン「奴の暴虐もこれまでか…」
ドレインナード「グワァァァァーッ!や…やべぇ…体が維持できなくなってきやがった…!このままじゃあ消滅しちまうゥゥ!!!」
次の瞬間!バァァン!と炎の右半身 氷の左半身 樹木の下半身が分断されたのです。
炎の右半身は衝撃で少し離れた場所にドサッと落ちました、残された部分はその場に落ちた瞬間 内包しきれないエネルギーに負け爆発したのです。
右半身だけになったドレインナードが最後の力で這いずる、その光景を見てケンシンやドビーが呆れる。
ケンシン「最後の最後まで生き汚いな…」 ドビー「油断するなまだ何かあるかもしれん…」
ドレインナード「ううう…あううう…このままじゃ死んじまう…嫌だァ!」
するとドレインナードが自身の手の中から黒紫のキューブを出しました。
クローネ「あれってぇ!結界の維持装置ですぅ!」
ドレインナード「こ…これを吸収すればァ…まだ生きれ…」
刹那!ドビーが凄まじい速さでドレインナードの手からそれを奪う!
ドレインナード「ひいぃぃッ やっやめろ!やめてくれェ!」
必死に懇願するドレインナード しかしドビーの目は永久凍土のように冷たい
ドビー「お前はその言葉に対していままでなんと返した?」
ドレインナード「あうぅぅ…や やめてくれぇ!」
ドビー「これが因果応報というやつだッ!」
そう言い放つとドビーが結界維持装置を宙に放り激しく切り裂いた!
ドレインナード「ウギャアアアアアア!!!」
自身の完全な死が目の前に迫ったとき ドレインナードは走馬灯を見た。
それはどれも悪辣にして暴虐の記憶 栄光と勝利、そして人間を見下すだけの短い生…
ドレインナード「嫌だァ!こんなところでオレ様が!こんなバカなァァァ!ギャァァァ!」
次の瞬間 他の部位と同じく内包するエネルギーを抑えきれずドレインナードは凄まじい爆発と共に弾け散ったのでした。
アイナ「その生と勝利への執着心は凄いと思うがアンタはやりすぎたんだよ。」
そしてドビーが結界維持装置を破壊したことで魔法国家ホルドーマの中心を囲っていた結界が消えました。すると奥義の反動で立てないアイナに変わりアランが勝鬨を上げました。
アラン「赤弩 アイナ・ヴァーミリオン様 そして皆の力で暴虐の化身ドレインナードに勝利したぞォォォ!!!」
当たりから一斉に歓声が沸きます。
ケンシン「あとは…あのでかい塔におる最高幹部だけやな!」
アラン「すこし距離があるが急ごう!」
そう話すアラン達をアイナが止める。
アイナ「智ノ議事塔に行く前にアンタ達に伝えないといけないことがあるよ…」
こうしてドレインナードとの壮絶な戦いは終結したのでした。
そして智ノ議事塔に入ったマノンとスカーレットは鉄壁と対峙することになるのでした。
次回 リベンジマッチ!マノンVS黒鉄姫Ver2
では今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。
希壊師団 幹部
ブレイナード→ドレインナード→トライナード
年齢??? 身長2m 見た目 右半身が炎 左半身が氷 下半身が樹木で構成されている
ジョブ なし スキル 吸魔合成
【無礼・フィンガー】 【無礼・苦・バーン】 【無礼・千・バーン】【炎嵐岩渦】
【氷塊衝】【アイス・ピラー】 【樹鞭惨打】【樹牢】【デストライ・ブラスター】
猛火のような暴力性と言動からは読めない冷酷な賢さを併せ持つゴーレム
圧倒的な戦闘センスとそれに比例する確固たる自信を持っている
見下していた人間たちを前に完全に敗北し爆散したドレインナード
彼が末期に見た走馬灯はどれも醜悪な思い出でありドレインナードという怪物の
生の薄っぺらさがあらわされていた。
炎型ゴーレム
プロミネン
年齢??? 身長約180㎝ 見た目 轟々と燃える炎の体
ジョブ なし スキル???
ブリザバンや黒鉄姫同様キューブ・ヴァイスが0から作った幹部ゴーレム
忠誠心が高くキューブ・ヴァイスの目的のために尽力しようとした矢先に
イレギュラーで生まれたドレインナードの餌食となってしまった。




