少年マノンと勇剣の英雄譚 第2章「~魔法~あなたの為に」第三十六話
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前回
真の力を解放したドレインナードはブリザバン プランツの核を吸収
炎・氷・樹木の三つの力を得て進化した暴虐の化身、トライナード。
その破壊力は凄まじく、街を地獄に変える【デストライ・ブラスター】で戦場を蹂躙した。
圧倒的な暴力に、アランもケンシンもクローネも追い詰められ、誰もが絶望を覚える。
だがその刹那!
怒りと覚悟を胸に、アイナ・ヴァーミリオンが戦場へと舞い降りる!
その拳は暴虐を打ち砕く希望の一撃となるのか!?
いよいよ暴虐との最終決戦が幕を開ける!
教会前大通りにて
ケンシン達を追い詰めたトライナードは自身の力に酔いしれていました。
そこへ追いついたアイナが下劣に笑うトライナードの顔面を殴り飛ばしたのでした。
トライナード「くそアマがァ!無敵になったこのオレ様にまだ盾突きやがるか!今度こそ完全にぶち殺してやるぜェ!ハァァ!」
怒り狂うトライナードが左腕と右腕の氷と炎を解放する!それを見てアイナはニヤリと笑う。
アイナ「いいじゃないか!これだけ戦い甲斐のある相手はそうそう現れないよ!来な!」
そう言うとアイナも構える、魔法使いである前に戦闘狂のアイナだからこその対応だ。
アイナとトライナードが睨み合う、両者いつでも飛び出せるそんな中トライナードが動く!
トライナード「クックック!間抜けが!まともに戦うわけネェだろうが!そぉら!【樹牢】!」
次の瞬間アイナの両足に樹木の触手が絡みつく!
トライナード「ク~クック!これで身動きとれねぇだろ!一方的になぶってやるぜェ!」
トライナードが爆発したかのようにアイナに向けて飛び出す!しかし
アイナ「なんだいこれ?こんなもので…」 ブチブチブチィ!
トライナード「なッ!?」 アイナはなんと樹木を無理やり引きちぎったのです
あり得ない光景を目の当たりにして動揺するトライナード、しかし勢いがつきすぎて止まらない!
アイナ「ハッ!小細工の1つが通用しないからってそんなに隙見せちゃだめだよ…【ヒート・マッシブ】!」
アイナの前腕が隆起する、と同時勢いよく向ってくるトライナードに目掛けて最小限の動きで右のジャブを撃つ! ボガッ!!! なんとその一撃はトライナードの左顔面を穿った。
トライナード「グァァァァァ!?!?」
何とか直撃は避けたものの、左顔面を大きく削られたトライナードがバックステップで距離を取る。
ガコッガコッ…すぐに傷が修復されていく。
アイナ「なんだいなんだい ちょっとアタシに会わないだけで強さを忘れちゃったのかい?チュッ。」
そう煽りながら自身の拳にキスするアイナ
トライナード「クソがァ…ちっと調子に乗ってたぜェ。テメェを乗り越えてキューブ・ヴァイスを殺してオレ様は世界最強の生物になるんだ…こんなところで蹴躓くわけにはいかねぇんだよォ!」
アイナ「最強だって?そんなのはアタシを殺してから名乗りな!」
そしてまた凄絶な攻撃の応酬に流れ込む!
その光景を見ていたケンシン アラン ドビー クローネが隠れて作戦会議をしていました。
ケンシン「あんなんどないせえっちゅうんや?それと対等に戦ってるアイナ姉やんもヤバいけど。」
クローネ「アイナ様がいればぁ 勝てちゃうんじゃないですかぁ?」
クローネの意見に対してアランが首を横に振る
アラン「無理だろうな、このままだとアイナ様が押し切られるだろう、トライナードの能力は吸収した属性への完全耐性と取り込んだ核の持ち主の技が使えるというものだったろう?」
ケンシン「あー確かにそう言っとったな…ッ!?まずいやんけ!」
クローネ「アイナ様の使う魔法は紅蓮魔法ですぅ 最初にトライナードに会った時奴は…」
アラン「炎の姿だった、つまりアイナ様の攻撃は決定打にならないんだ、このままでは…」
暗い顔の3人にドビーが声をかける。
ドビー「みんな聞いてくれ、俺はアイナ様とともに行動してたんだがその時に相談された事を説明する…それが何とか出来れば奴を倒す事が出来る!」
ケンシン「マジか!」 アラン「聞かせてくれドビー。」
ドビー「トライナードに勝つためには3つの壁がある、まず1つ目は自動回復 凄まじい速度で自身の体を修復回復する能力 次に2つ目アランも言っていた完全耐性 そして最後に奴は弱点である核を体中に動かし隠す事が出来るんだ。」
ケンシン「聞けば聞くほどバケモンやんけ!」
アラン「それで?解決方法はあるのか?」
ドビー「ある…が凄まじく難易度が高い。まず自動回復だがコレに関してはアイナ様が何とかすると仰っていた、次に核だがこれは俺とケンシンの気配察知で探し出す、しかし最後の完全耐性をどう攻略するか…」
4人が悩んでいると「 ぉ-ぃ…ぉ-ぃ…」と乗っている瓦礫の下から声が聞こえる。
ケンシン「なんか下から声聞こえんか?」
アラン「聞こえるな 瓦礫の下からだな、どけるぞ!フンッ!」
ズズズズ… 瓦礫をどけるとそこには!
ロキ「ハッハッハ~やぁケンシン さっきぶりだね、助かったよ。」
瓦礫の下から現れたのはロキでした。
ケンシン「こんなところでなにしてたんや?てかここに来た辺りから姿見えんと思ってたらこんなとこにいたんか!」
ツッコむケンシンに対してロキは飄々と答える。
ロキ「なに、簡単な話さ あまりにもあのゴーレムが強そうで隠れていたのさ。そうしたら凄まじい衝撃で隠れていた建物が倒壊してさっきの状態だったんだよ…それで少し話を聞いてたんだけど僕がいたらその計画うまくいくかもよ?」
ケンシン「そらどういう…あっ!!!」
ロキ「ケンシンは気づいたようだね、他のみんなにも教えるよ耳を貸して…」
ロキが作戦を話す、そしてアラン ケンシン クローネ ドビーはその作戦にのりました。
そしてケンシン アラン ドビーが隠れるのをやめ前線に出ます。
ケンシン「ほな作戦実行と行くで!!!」
アラン「必ず成功させるぞ!クローネはヤバそうになったら回復を頼む!」
ドビー「アイナ様への情報共有は俺がする!2人は少し時間を稼いでくれ!」
アラン&ケンシン「わかった!」 こうして3人はアイナとトライナードの嵐のような戦闘に乱入!
トライナードが氷と炎の打撃の弾幕をアイナに放っていると背後から光刃が飛ぶ!
それを察知し避け、アイナとの距離を取るトライナード
トライナード「あぁん?隠れていた雑魚共が今更何の用だ?」
侮蔑のまなざしを向けるトライナードにケンシンが啖呵を切る
ケンシン「まだ全然戦ってへんのに雑魚って決めつけるの早いんとちゃうか?足元すくわれるで!」
そう言い放つと同時!ケンシンが空間を切り取ったようにトライナードとの距離を詰める!
トライナード「なッ!?チィ!焼け死ねェ!ガァァァ!」
炎の息をケンシン目掛けて放つトライナード しかしケンシンは止まらない!
ケンシン「そんな苦し紛れの炎じゃ俺は止められんで!竜桜刀術!【連撃・桜吹雪】!」
凄まじい剣撃がトライナードの炎をかき消し更に体を切り刻む!
トライナード「クソ鬱陶しいんだよ!潰れやがれ!【氷塊衝】!」
左腕が氷の斧と化しケンシン目掛けて振り下ろされる、そこへアランが割り込む
アラン「態勢が悪いな、その攻撃利用させてもらう!【巨盾陽壁】!さらに【シールドバッシュ】!」
ガギィィン! トライナードの攻撃が弾かれる!
ケンシン「アイナ様のおかげでお前の動きはだいぶ見れた、もう対応できるで!」
アランとケンシンがトライナードの目を引いている間にドビーがアイナに駆け寄る。
ドビー「アイナ様!大丈夫ですか?」
アイナ「大丈夫だよ!あの2人やるねぇ!今度手合わせしたいわ!」
喜々として2人の戦闘を見るアイナ
ドビー「アイナ様 トライナード攻略の目途が立ちました、作戦を伝えます。」
ドビーが作戦をアイナに伝える、すこし考えてアイナがドビーに頼みごとをする。
アイナ「わかったよ、アタシは奴を倒す技の準備をする。それまでの時間を稼いでほしいんだ、いけるかい?」
すこし心配そうな顔をするアイナ それに対してドビーは自信満々に答える。
ドビー「任せてください!」そう言うとドビーもトライナードのもとへ向かいました。
アイナ「さてと…本当はヴィリジアンのバカに叩き込みたかったんだがね… 紅蓮魔法 【戦闘術式…」
アイナは目を閉じ呼吸を整え、舞を踊るような所作をとる。
トライナード「チィ!ドブネズミまで来やがったか!鬱陶しい!【樹塊惨打】ァ!」
辺り一面に激しい攻撃を放つ!それをケンシンがすべて叩き落とす!
ケンシン「今や!アラン!ミスんなや!」
次の瞬間 アランが盾でトライナードに体当たりをします!
トライナード「なんだなんだァ!?」 アラン「ウォォォォォ!!!」
トライナードが少し中に浮き後方に押し退けられる
ケンシン「ドビー!位置は…」
ドビー「嗚呼、俺も見つけてる!シュッ!」
ドビーがナイフを投擲する、それは丁度トライナードの体の中心に突き刺さります。
トライナード「なんだァ…こいつらのこの行動はァ それにアイナ・ヴァーミリオンはどこに居やが…!?」
その時トライナードが目にしたのは途轍もない闘気を纏ったアイナの姿でした。
トライナード「何かヤベェ!クソが!ここら一帯すべて吹き飛ばしてやるぜェ!」
トライナードがまたしても足の樹木を地面に固定し、両腕で砲の形を作る、それを見た瞬間
ケンシン「来たで!」 ドビー「アイナ様!準備は?」
2人の問いにアイナがカッと目を見開く。
アイナ「行くよ…トライナード これが最後だ!」
トライナード「グ…なんつう闘気だ…だがこのオレ様が負けるわけネェ!奴の攻撃はすべて無効化できる!他の雑魚共は相手にならねェ!この力!この状況!これで負けたらバカだぜェ!」
砲にエネルギーを溜めるトライナード その瞬間ケンシンが大声を張り上げる!
ケンシン「ロキィィィ!!!今や!!!」
その掛け声と同時、トライナードの真後ろの瓦礫からロキが飛び出し地面に固定された根に触れる
ロキ「全く…自分で提案した作戦とはいえ恐ろしい状況だよ、耐久はスライム未満だけど…これで終わらせる。【ゼロ・ステラ】!」
次の瞬間根を掴んだロキの腕が青白く光る!すると根はバタバタと緩み倒れ、砲にたまっていたエネルギーが霧散していく。
トライナード「グォォォ!?何が起きてやがる!クソガキ!テメェの仕業か!」
そう言いながら拳を振り上げるトライナード しかしロキが言葉を投げかける。
ロキ「僕に気を取られたのが運の尽きだね、お得意の完全耐性や能力行使はもう使えないよ…自己再生や体を形成している炎や氷、樹木なんかの動きは止めれないけど、この状況はまずいんじゃない?」
その言葉を聞きトライナードがハッとする、次の瞬間低く響くアイナの声が聞こえる。
アイナ「アンタはびっくりするくらい強かったよ、ご褒美にアタシの最強の技を喰らいな!」
トライナード「クソがクソがクソが!このオレ様が!こんなところで負けるわけネェ!死ぬのはテメェだ!アイナ・ヴァーミリオン!」
そう叫ぶとトライナードは自身の体の炎や氷を膨張させ飛びかかろうとする、しかし
アイナ「終わりだよ喰らいな…【戦闘術式・破獄】!」
トライナード「ガァァァァァァ!!!」
次の刹那 すでにアイナはトライナードの背後にて拳を振り抜いた姿勢で立っていました。
トライナードがそれに気づき振り返ったと同時、パァァン!と破裂音が辺りに響いたのでした。
そしてトライナードのコアがあった胸には撃ち抜かれた空洞がぽっかりと空いていました。
遂に暴虐の化身トライナードを撃破したアイナとアラン達、物語はいよいよ最終局面へ
次回 暴虐の終焉
では今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。
キャラ紹介
ケンシン・クサナギ
年齢18歳 身長180㎝ 黒髪黒目 和服を着ている
ジョブ 侍 スキル 刀術 心眼 竜桜刀術
技【桜華乱舞】 【連撃・桜吹雪】【霞桜】【居合・寒桜】【桜竜一刀・割】【桜竜一文字】
シャングリヤ王国よりも西に位置する島国「クサナギ桜国」の王子
大阪弁のような訛りで喋る 無鉄砲な男気溢れる性格
精神が分厚くどんな逆境でも基本撥ね退けようとする
戦闘になると格段に視野が広がる、それと野生獣のような戦闘勘がケンシンの強さの秘訣
アラン・ウォーカー
年齢25歳 身長180cm 見た目 オレンジの髪に黄色の目 頭部以外オレンジ色の鎧を纏っている
ジョブ 重騎士 スキル 大剣術 陽光の剣技 陽光の守護者
技【陽光乱舞】【陽光大破斬】【サン・ブレイカー】
【サン・ダメージアブソーバ】【サン・ダメージリリース】【陽聖剣サンライトセイバー】
正確な判断と凄まじいトライナードの猛攻にも耐えれる騎士に進化したアラン
彼はもう大切な人達が傷つかない事を切に祈っている。
ドビー
年齢26歳 身長173㎝ 見た目スキンヘッド 目は黒目
顔を隠しており服も闇に溶け込みやすい色の服を着ている
ジョブ 盗賊 スキル 危機感知 潜伏 開錠 投擲術
短剣術 【疾風瞬斬】 光魔法 【聖結界】【キュア】【フラッシュ】【疾風光刃】
少し不愛想だが義理人情が厚い仲間思いの盗賊
壮絶な戦闘の最中でも気配察知を使い正確にトライナードのコアの位置を見つけた今回の作戦の陰の立役者、教えたケンシンから見ても相当覚えが早いようで少しだけ嫉妬されている。意外と努力家
赤弩『セキド』アイナ・ヴァーミリオン
年齢27歳 身長165㎝ 赤い髪に赤い瞳 髪型はポニーテール
魔術師らしからぬ露出度が高い赤い鎧を着ている 好戦的な女性
ジョブ 高等魔法使い スキル 紅蓮魔法 【戦闘術式・獄炎】【戦闘術式・破獄】
熱魔法【ヒート・マッシブ】
魔法国家ホルドーマの最高権力機関「七賢会」に属している魔法使い
奥義の【戦闘術式・破獄】はすこしの溜めの後に爆発的な一撃を繰り出す
しかし彼女がその奥義を使う敵の前ではその溜めは明確な隙になる為あまり使用されない。
強い!硬い!熱い! 戦闘狂で強者に目がない
希壊師団 幹部
ブレイナード→ドレインナード→トライナード
年齢??? 身長2m 見た目 右半身が炎 左半身が氷 下半身が樹木で構成されている
ジョブ なし スキル 吸魔合成
【無礼・フィンガー】 【無礼・苦・バーン】 【無礼・千・バーン】【炎嵐岩渦】
【氷塊衝】【アイス・ピラー】 【樹鞭惨打】【樹牢】【デストライ・ブラスター】
猛火のような暴力性と言動からは読めない冷酷な賢さを併せ持つゴーレム
圧倒的な戦闘センスとそれに比例する確固たる自信を持っている
慢心と人間を見下していた故完全なる敗北を決す。
死にゆく暴虐の化身は何を思うのか…




