少年マノンと勇剣の英雄譚 第2章「~魔法~あなたの為に」第三十二話
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文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。
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前回 極炎の暴君ブレイナードが剣闘場を地獄へと変えドビー達を追い詰めました。
そんな満身創痍のドビーたちを救ったのは、
空から舞い落ちた七賢会 接近戦最強の魔法使い・アイナ・ヴァーミリオンでした。
圧倒的な火力と再生能力を誇るブレイナードに対し、超接近戦で挑むアイナ。
【ヒート・マッシブ】による筋力強化と紅蓮の戦闘術式で、ついにブレイナードの頭部を粉砕する!
…が倒れたはずのブレイナードは、右手の残骸から再生したのです!
立ち上がったブレイナードは、ドビーと動けないアイナを狙い、
剣闘場全域を焼き尽くす絶技【無礼・千・バーン】を放つ!
火炎に包まれる場内。
果たして、ふたりは生き延びることができるのか?
剣闘場にて
ブレイナードは邪悪な笑みを浮かべながらアイナとドビーを包み込んでいる獄炎を眺めていました。
ブレイナード「クックック!キューブ・ヴァイス様にゃあ生け捕りにしろと言われていたが、土台無理な話ってやつだ!これはしょうがねぇ事だよなァ!」
自身の命令違反を全く反省することなくブレイナードは半ば開き直りながら獄炎に背を向け剣闘場内に倒れる他の者を捕えようと歩を進めます。
ブレイナード「流石に他の連中まで殺すとオレ様だろうがキューブ・ヴァイス様はキレるだろうからそこはしっかりしとくかァ」
ブレイナードがそう愚痴をこぼした瞬間、結界が張られている空に異変が起きます。
先ほどまで2本あった結界を維持する光線が1本になったのでした。
ブレイナード「アァン!?まさかあの木屑までやられやがったのか!クソが!オレ様の面倒を増やしやがって…だがまぁモノは考えようか、全部オレ様が始末つけりゃあ文句無しに大金星だぜェ!」
にやにやと笑うブレイナード するとその背後から声が聞こえます。
ドビー「おいおい…まだ終わりって判断するには早いんじゃねぇか?」
その声を聞き バッと振り返るブレイナード
するとタイミングを見計らったように獄炎が消え、中から光の結界に守られたドビーが現れたのでした。
ブレイナード「アァン?どうなってやがる!このオレ様の炎をモロに喰らってなんで死んでねぇん…!」
ブレイナードが自身の言葉を終わらせる前に気づく、その視線の先には輝かしい光を纏ったナイフが4本地面に刺さっていました。
ブレイナード「結界かァ!テメェみたいなドブネズミがそんなモン使うたァ予想外だぜ!」
ドビー「よく気付けたな、ったくクローネに習っておいてよかったぜ。」第2章十三話参照
ブレイナード「クックック!だが所詮は無駄な足搔きってやつだぜェ!」
そう言いながら両の拳に炎を纏わせ近づくブレイナード
ブレイナード「これで叩き潰してやるぜェ!死になァ!」
拳を振り上げ叫ぶブレイナード しかしドビーは冷静に返答する。
ドビー「なぁお前 なんで俺しかいねぇことに疑問を持たねぇんだ?」
ブレイナード「アァン?…」 瞬間!
ドゴォンッ!地面を突き破り現れたアイナがブレイナードに強烈なアッパーを食らわす。
ブレイナード「グガァァァ!?」吹き飛ばされるブレイナード そして地面に降り立つアイナ
それを見てドビーが結界を解く。
アイナ「アタシが言ったアドバイスを完璧にこなしてるじゃないか!回復魔法や神聖結界魔法なんかよくこの短期間で習得できたもんだよ!」
そう言いながらドビーの背中をバシバシ叩くアイナ
ドビー「うちのヒーラーのクローネはナマグサだが有能だからな、だが結界も回復を土壇場でやっと成功した…」
アイナ「いい事だよ!そういうのはね一番大切な時にこそ成功させてなんぼってやつさ!…さてじゃあ続きといこうかい!」
そう言いながら構えるアイナ そして吹き飛ばされたブレイナードが起き上がる
ブレイナード「クソがァ…やってくれるじゃねぇかァ!」
アイナ「独り言言いながら笑ってるアンタは傑作だったわ!で、どうだい?完全にやったと思った相手がピンピンしてるの見るのはさ!」
アイナの煽りがブレイナードに突き刺さる、しかしブレイナードは静かです。
ブレイナード「…チッ テメェらの事を舐めてたぜ、しょうがねぇ確実に本気で殺してやるぜ!」
先ほどと雰囲気が違うブレイナードに気を引き締める2人
ブレイナード「これをやるとよォ…消耗が激しいんだァ だからあまり使いたくねぇ手だが。」
そう言いながら両肩を抱きガクガクと振動するブレイナード
ブレイナード「輝かしい栄光の為…オレ様という存在をかけるのだァ!」
明らかに異質な雰囲気のブレイナードを見て何かを察知するアイナ
アイナ「まさかコイツ!アタシの後ろに隠れな!」
バッとドビーの前に立ち塞がるアイナ、次の瞬間
ブレイナード「ガァァァ!【炎嵐岩渦】ァ!」
ドカーーーーーン!!!
凄まじい爆発が辺りを包み込む、激しい爆炎とブレイナードの残骸が激しく飛び散る。
ドビー「まさか自爆しやがるとは…」
アイナ「いやアイツがそんなことで終わらせるはず…」
ガッ!ドッ!ゴツッ!
ドビー「ってェ…アイツの破片が…」
するとアイナが何かに気づきドビーを弾き飛ばす
ドビー「なッ!?」ドビーが弾き飛ばされた瞬間
ガッ!ズガッ!ズガガガガ! 偶然とは思えない量の瓦礫がアイナに突き刺さります。
アイナ「ぐっ…ガッ…」なんとかガードするアイナ
ドビー「ま…まさか!?」ドビーが最悪な回答をはじき出すと同時
アイナを攻撃していた瓦礫が宙を舞い、一点に集まりそれがブレイナードの顔に変貌したのです。
ブレイナード「そのまさかだァ!この瓦礫一つ一つがオレ様なんだよォ!」
ドビー「そんなバカな!なぜおまえはそれで活動が!」
すると傷だらけのアイナが口を開きます。
アイナ「なるほどね、アンタ核さえ無事なら死なないしどんな形にでもなれるってゴーレムなんだね…」
その回答を聞きブレイナードが少し驚く
ブレイナード「クックック!テメェは脳筋に見えて意外と賢いじゃあねぇか!」
嘲笑にも似た賛辞の言葉を投げるブレイナード、アイナが言葉を続ける
アイナ「そしてみたところアンタ炎系ゴーレムじゃないね、大方『土』系のゴーレムなんだろう?」
ブレイナード「ク~クック!まさかそこまで当てやがるとはな!正解だゼェ!本来のオレ様の属性は土だァ!でそれを知ってどうするんだァ?この絶望的状況は何も変わらねぇぞォ!」
そう言い放つとまた瓦礫の散弾がアイナやドビーを襲う!
アイナ「いったいのよ!」ドカッ!ゴシャッ!アイナの拳がブレイナードの瓦礫を砕く
ブレイナード「ククククッ!何やってやがるんだバカ女ァ!テメェの拳がいくら強かろうがオレ様の技の前にゃあ何の意味もねぇぜ!砕けば砕くほどオレ様は増えるんだからなァ!これこそオレ様の最強の技…【炎嵐岩渦】だッ!」
また瓦礫の散弾を繰り出すブレイナード アイナがドビーを庇いながらそれを一手に引き受ける
アイナ「ドビー…いいかいよく聞きな、アイツを倒す為には核を砕かないといけない、でもアタシじゃそれは無理だ…何とかしてアンタが奴の核を砕くんだ!」
ドビー「核を砕く…?」
アイナ「瓦礫全部がアイツなんてのは嘘っぱちさ、奴の活動を支えている核を砕けば体が維持できなくなるはずさ…」
ドビー「俺にそんなことが…」
次の瞬間 凄まじい瓦礫の散弾がアイナを襲う!
アイナ「くッ!?」吹き飛ばされるアイナ
そしてまたブレイナードの顔が形成される
ブレイナード「クックック!何を言ってやがる!【炎嵐岩渦】はオレ様の究極の秘技だァ!破れるもんなら破ってみやがれ…無数の瓦礫の中に潜むオレ様のたった一つの核を見つけて砕く…そんなこと人間なんぞにできるかァ!!!」
バキバキバキ!瓦礫が1つの巨大な槍のような形に変貌する。
ブレイナード「これで終いだァ!」
アイナ目掛けてその瓦礫の槍が飛ぶ!
アイナ「グッ…紅蓮魔法【戦闘術式・獄炎】!」
アイナが凄まじい震脚を踏み迫りくる瓦礫の槍をひたすらに殴りまくる!
砕かれる瓦礫の槍 しかし破片がアイナに確実にダメージを与える
その光景を見てドビーが思考を巡らせる
ドビー「クソ!どうすれば、俺にそんな能力はない…だがこのままじゃアイナ様が…ッ!」
その瞬間ドビーはケンシンとのある会話を思い出した。
ドビー「なぁケンシン お前ってクェルボ公爵の攻撃を目を閉じたまま回避したってマノンから聞いたがそれはマジなのか?」
ケンシン「おう!マジも大マジやで!」
ドビー「それはやはりスキルによるものなのか?だとしたら相当便利なスキルだな。」
するとケンシンは頭を掻きながら答える
ケンシン「んーーーちょい違うんやな スキルっぽい感じはするけど根幹は自分の力やで、邪悪な相手にしか効かんけど目を閉じて心を平静に保つんや、そしたらその邪悪が感じ取れるようになるんや!」
ドビー「なんだそれ 凄い感覚派だなお前…」
ケンシン「な!すごいやろ!ワハハハハ!」
ケンシンとの会話の記憶がドビーに答えをもたらした。
ドビー「こんな土壇場でケンシンの真似事するなんて俺もヤキが回ってるぜ…」
すぅ…っと体の力を抜き心を平静に保とうとするドビー 自身を守ってくれているアイナ そして負傷した周辺の騎士達 パーティメンバーの心配などが頭を駆け巡ります。
ドビー「別に全部無くせばいいってわけじゃねぇはず…大事な人達を守るため、邪悪を見つける…」
目を閉じるドビー すると妙な感覚が襲ってきます。
ドビー「正面にいる熱気を感じるほどの存在がアイナ様…そしてそれを見下すように空中に浮かぶいやな存在…」
するとブレイナードがまたしても瓦礫をひと固まりにして槍を形成する。
ブレイナード「もうそろそろ終いだぜェ!これでくたばりなァ!」
凄まじい勢いで射出される瓦礫の槍 対するアイナはもう満身創痍です
アイナ「まずいね、これは受けきれない…」
その瞬間
ドビー「アイナ様!頭を下げて避けてください!」
ドビーの声と共にアイナが超反応で槍を避ける!そしてそれと同時!
ドビー「見える、お前の邪悪すぎる気がな!【疾風光刃】!」
ドビーが光魔法を纏ったナイフを投擲する!
ブレイナード「アァン!?」
そのナイフがいくつかの瓦礫を破壊する、しかしブレイナードはそれを意に介さない。
ブレイナード「何してやがるんだァ?テメェのカスみたいナイフじゃあオレ様は倒せねぇぜ!」
次の瞬間ドビーに瓦礫の散弾が降り注ぐ!
ドビー「ぐぁぁぁ!」 攻撃に耐え切れず吹き飛ぶドビー
そして避けたはいいものの満身創痍で倒れてしまったアイナ
それを見てブレイナードが瓦礫を集め自身の体を形成し地面に降り立つ。
ブレイナード「ガァッ!」 ブレイナードの体がまた炎に包まれる
ブレイナード「クックック!残念だったなァ!何だか知らねぇがそんなちんけなナイフでオレ様の秘技に対抗しようなんてなァ!」
ドビー「グ…失敗しちまったのか…」
ブレイナードが中指を立てながらゲラゲラと笑う、するとガタガタのはずの体を無理やり動かしアイナが立ち上がる。
アイナ「アタシ…はまだいけるよ…さぁかかってきな!」
そんなアイナを見てブレイナードがまた邪悪な笑みを浮かべる。
ブレイナード「クックック…じゃあオレ様の【無礼・苦・バーン】で一気に焼き殺してやるぜェ!」
ブレイナードが両腕に炎を集中させる
アイナ「ハッ!そんな炎じゃこの…赤弩 アイナ・ヴァーミリオンが焼けるか!」
ドビー「アイナ様!逃げてくれ!もう無理だ!」
ブレイナード「かけら一つ残さんぜェ!これで!ジ・エンドだァァァ!【無礼…」
ブレイナードが技を放とうとした刹那!
ボガァッ!バラバラ…ゴロゴロ…
なんとブレイナードの左半身が崩れ落ちたのです!
ブレイナード「あ…あぁ!?うああああッ!?かッ体が崩れるゥ!?」
なんとドビーの放った一撃がブレイナードの核を掠っていたのです!
ドビー「ま…まじか!」 アイナ「やるじゃないか!」
ブレイナード「そんな!そんなバカなァ!?」
アイナ「これで五分になったかね!決着をつけるとしようじゃないか!」
ドビーの決死の一撃によりブレイナードを追い詰めることに成功した
ここからこの決戦はどういう結末をたどるのでしょうか…
では今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。
キャラ紹介
ドビー
年齢26歳 身長173㎝ 見た目スキンヘッド 目は黒目
顔を隠しており服も闇に溶け込みやすい色の服を着ている
ジョブ 盗賊 スキル 危機感知 潜伏 開錠 投擲術
短剣術 【疾風瞬斬】 光魔法 【聖結界】【キュア】【フラッシュ】【疾風光刃】
少し不愛想だが義理人情が厚い仲間思いの盗賊
アイナからのアドバイスを受けてクローネから光魔法を教わり
土壇場で練習では成功しなかった魔法を成功させた
疾風光刃は光魔法を纏わせたナイフで邪悪を切り裂く技。意外と努力家
希壊師団 幹部
ブレイナード
年齢??? 身長2m 見た目 全身が炎で燃え盛っている
ジョブ なし スキル ???
【無礼・フィンガー】 【無礼・苦・バーン】 【無礼・千・バーン】【炎嵐岩渦】
猛火のような暴力性と言動からは読めない冷酷な賢さを併せ持つゴーレム
圧倒的な戦闘センスとそれに比例する確固たる自信を持っている
核があればどんな状況下でも再生を可能とするためダメージを喰らうことを何とも思っていない
しかしそんなクセのせいで核を岐津づけられ窮地に陥っている。
炎嵐岩渦は自身を構成している岩石をバラバラに分裂させ相手にぶつ嬲り殺す技
キューブ・ヴァイスへの忠誠は皆無
一人称はオレ様




