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少年マノンと勇剣の英雄譚  作者: キューブ・V
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少年マノンと勇剣の英雄譚 序章「少年と剣の旅立ち」第四話

読んでくださりありがとうございます。

文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。 

よろしければブックマークや感想をコメントしていってください。

勇剣スメラギの封印を解き、ともに冒険することになったマノン。

スメラギが封印されていた聖域から転移の魔法で、奈落の渓谷付近の草原に飛ばされたマノン達は当初の目的地だった隣町「ヒョオーロ」に徒歩で半日かけようやく到着したのだった。


マノン「あぁぁやっと隣町まで着いたよ…まさかあの草原から隣町がこんなに遠かったなんて…」


スメラギ「マジで遠かったな~ しかし悪いなマノン 俺は自分では動けないから運んでもらってよ。 まぁでもあれだ!これも修行の一環だ!とりあえずマノンは筋力をつけないといけねぇからな!」


マノン「そうだよね 剣を振るうなら筋力はいるよね…でもスメラギさんを引き抜いたときに貰ったスキル「勇剣を携えし者」のおかげでステータスが上がってるんだ!これなら1人でも弱いモンスターとだったら戦えるよ!」


町の人「ひそひそ…  何かしらあの子 1人で喋ってるわ…」


マノン「え?スメラギさん もしかしてスメラギさんの声って僕にしか聞こえないの?」


スメラギ「どうやらそのようだな。 じゃあこれからは人前では念話で話すか。」


マノン「僕そんなスキルや魔法、使えないんだけど…」


スメラギ「安心しろマノン どうやら俺は封印前に持ってたスキルや技、魔法をお前に教えることができるようだぞ。今使えるようにしてやる あとスメラギ【さん】はやめろよ 俺達は一蓮托生だ 上下はないんだぜ な?相棒」


スメラギのその何気ない一言がマノンの心をほっと温かくした


マノン「ありがとう スメラギ!」 スメラギ「おう!気にすんなよマノン!っと念話はこれで使えるはずだぜ これからは念話で話すんだぞ!」 マノン「うん!わかったよ!」


町の入り口でそうこうやり取りをしていると、マノンに声をかける者がいた


スカーレット「マノン!あんたやっと見つけたわよ!なんでこんなに到着が遅いのよ!すごく…すごく心配したんだからね!馬車に間に合わなかったの?それともまさか降ろされたの?だったら御者を教えなさい!私が消し炭に…」


マノン「ま 待ってよ!スカーレットさん!僕は大丈夫!少し疲れてるけど誰にも酷いことをされてないよ!心配してくれてありがとう」


スカーレット「そ…そうなの なら良かったわ。 元とはいえパーティメンバーがバカにされたら私の格まで落ちちゃうからね!」


スメラギ「なぁおい マノン なんなんだこの嬢ちゃんは…いやにツンツンからのデレしてるが…」


マノン「この人は僕が元いたパーティのメインアタッカーだった 炎系魔術師の【スカーレット・コルニア】さんだよ この国で屈指の魔術師なんだよ!」


スメラギ「ほーん なるほどな 確かに魔力はえげつない感じするな」


スカーレット「マノン?なにぼーっとしてるの?」


マノン「あ!いや!ちょっと疲れててさ」


スカーレット「何で疲れてるかと、今の今まで何をしてたか教えなさい!」マノン「はいーーー!」


そしてマノンはスメラギのことはぼかしつつ何があったかを話したのだった。


スカーレット「なるほどね マノンらしいわね本当… もうそんなことしちゃだめよ!わかった?」


マノン「はい…わかりました。 あれ?そういえばスカーレットさんはなんでヒョオーロにいるの?」


その問いに対してスカーレットは苦虫を噛み潰したような顔をしてこう言った。


スカーレット「私も追放されたのよ…あれは今朝のことだったわ」そう言ってスカーレットはあったことを話し出した。


マノンが馬車で夜中のうちに出た次の日の朝、「鬼喰い亭」にて

アランが朝からパーティメンバー全員を呼び出していきなりこう言いだした。


アラン「おいスカーレット!お前も追放だ!前々から生意気でマノンの味方ばっかりしやがって!目障りなんだよ!」


スカーレット「ハァ???アンタ何言ってんの?私を追放ですって!このパーティで一番の火力を誇る私を抜いてどうやってモンスター討伐すんのよ!昨日のマノンの件もそうだけどアンタ本当に何考えてるの?バカなの!」

アランからのいきなりの宣言と罵倒を受けてスカーレットは激怒する、それに対してクローネが言う


クローネ「あなたぁずっとアラン様に色目使ってましたよねぇ?ワタクシ本当にそういうところ嫌でしたわぁ」と。 その言葉に対してスカーレットが声にならない怒りをあらわにしようとした時ドビーが制止し淡々と話しだした。


ドビー「アラン マノンの件は俺も理解はしている この先の仕事でマノンは連れて行くのには弱すぎた、だから追放したんだろ だがスカーレットは別だ こいつがいないと仕事がそもそも成り立たなくなるぞ。どうするつもりなんだ?」

それに対してアランは意気揚々と答えを言い放つ。


アラン「もちろん考えてるぜドビー おぅいこっち来い!」


アランが声をかけると別のテーブルにいた男が近づいてきて挨拶をし出す


ガカイ「イヒヒ どうもどうも お初にお目にかかりますデス ワタシの名前はガカイ 攻撃魔法や少しの支援魔法 それに空間魔術のアイテムBOXを使えますデス そこにおられるスカーレットさんよりは従順で輪を乱したりはしませんデス!イヒヒッ!」


スカーレット「ハァ!何この気持ち悪い奴!こんなのが私の代わりだっていうの!?信じらんないほんと!ドビー!アンタもなんか言ってやんなさいよ!」


少しの沈黙の後ドビーが口を開く


ドビー「いいだろう スカーレットには悪いがパーティから抜けてもらうしかないな」


その言葉を聞いてスカーレットは怒りを通り越し呆れたように言葉を吐き捨てる


スカーレット「…アンタだけはまともだって思ってたわドビー!もうこんなパーティ私から抜けてやる!二度としゃべりかけるんじゃないわよ!」


そう言うとスカーレットは店を飛び出した。そのあと店の中でアラン達が口を開く


アラン「ドビー お前はてっきり反対すると思ってたぜ。 マノンの時も最初は乗り気じゃなかったのによ どういう心変わりなんだ?」


クローネ「そうですわぁ スカーレットさんにもぉマノンにもぉお優しかったじゃあないですかぁ?」


ドビー「マノンの件で軋轢があった、このタイミングでスカーレットにあんなことを言えばもう共に仕事をするのは無理だろう それに代役がいるなら問題はないだろう ならばオレはオレの仕事をするだけだ…」


ガカイ「イヒヒヒヒ!賢明な判断ですね ドビーさん!これからどうぞよろしくお願いし…」


ドビー「話はこれで終わりだろう。 俺は用があるんでな これくらいで帰らせてもらうぞ また仕事の時はカードにメッセージを送ってくれ。」


アラン「あぁ わかったよ 相変わらずドライで仕事人だなお前は。」

そんな会話をしてドビーも店を後にした。


そんなドビーを気にせずクローネとアランはガカイの歓迎という建前で飲み始めていた、しかしガカイは頭の中で色々なことを考えていた…


ガカイ「イヒヒ パーティに潜り込めたのは重畳デス!しかしあの娘と盗賊の男 どうにもこうにも邪魔になりそうデス どうにかしないといけませんね ボスに判断を仰ぐとしましょうデス!」


そして怒り狂い店を後にしたスカーレットのもとにドビーが追いつく。

ドビーはそこで昨日起きたマノンの件と先ほど庇わなかったことに対してスカーレットに謝罪をした。


ドビー「スカーレット お前はマノンのそばにいてやれ あいつとお前の2人で強くなるんた オレはアラン達を監視し続ける」


スカーレット「なんでよ!あんな奴ら放っておきなさいよ!アンタも私とマノンのところに行けばいいじゃない!なのになんで…」


ドビー「オレはアランに恩がある その恩を返すために そして何よりあいつのことが心配だからこっちに残る…理解してくれ おそらくだがアランがおかしくなったのはあのガカイってのが関係してると思う。それに関しても水面下で調べ上げる気だ。」


スカーレット「分かったわよ 私はマノンを アンタはアラン達を…でもこれだけは約束してちょうだい 無理はするんじゃないわよ」


こうしてスカーレットはマノンを追ってヒョオーロに来たのであった。


一連の事情を聞いたマノンが口を開く


マノン「そのガカイって人すんごく怪しいですね、それにスカーレットさんがいないと本当にクエストなんかはどうする気なんでしょうか…」


スカーレット「さぁね 私はもう知ったこっちゃないわね!それよりもマノン!アンタよ!私はアンタを強くするためにここまで来たのよ!こうなったらアラン達が悔しがるくらい強くなって見返してやりましょ!」


スメラギ「賛成だぜ マノン これは絶好のチャンスだ 優秀なパーティメンバーもいる 俺もいる 強くなってそのアランってやつの鼻を明かしてやろうぜ!」


マノン「うん!わかったよ!僕強くなる そしてゆくゆくは英雄になるんだ!」

新たな町ヒョオーロでマノン達は強くなるための特訓と色々なクエストをこなしていくのでした。


そして少ししてマッシモで噂が流れだしました。内容は有力パーティのサンライトフレアがメインアタッカーのスカーレットを追放したという噂でした。 噂を聞いた者達は「アランが横暴すぎて捨てられた」や「愛想がつかされて出て行かれたんだろう」、「もうサンライトフレアも終わりだな」と口々に言いました。

しかし皆の考えとは逆にその後サンライトフレアは、高ランクモンスターの討伐や希少アイテムの納品などを次々とこなし異例の大躍進を経てマッシモトップの冒険者パーティになったのでした。


そして時は少し流れ…マノンがマッシモに戻ることになる事件が起きるのでした…


今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。

キャラ紹介

スカーレット・コルニア 通り名 紅炎の魔術師

年齢17歳 身長157cm 

見た目 紅い髪に紅の瞳 赤と黒の模様の入ったマントに黒を基調としたローブを着ている

ジョブ 炎系魔術師 スキル 魔力探知 上級炎魔法 魔術防壁etc 

ガカイの思惑でサンライトフレアから追放され、ドビーの手助けを経てマノンと合流

2人と1振りでクエストやモンスター討伐に励む

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