少年マノンと勇剣の英雄譚 第1章「動き出した陰謀」最終話 エピローグ
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文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。
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前回ついにクェルボ公爵を倒したマノン達
ケンシンや他の仲間たちも怪我はあったが大きな被害はありませんでした。
都市の人々も魔人から人間に戻っていました。
漸く都市クロウェルに平和が訪れたのです。
クェルボ公爵とマノンの決戦後、都市中央に向かう大通りにて
都市の人々が復興作業をする中テクテクと歩く1人の男がいました。
嘲弄ノ道化師「のほほほ~ いやはやすっかり皆さん人間に戻っていますねェ!完全に負けちゃいましたか。クェルボさん およよよ…かわいそうですねェ♪」
独り言をつぶやきながらくるくると回る道化師の耳に、人々の話が入ります。
話をする男性「おいおい知ってるか 今回の騒動は公爵家の長男が起こしたらしいぞ!」
話をする女性「そうらしいわね、たしか黒盗団ってのとグルだったんでしょ?怖いわね。」
話をする男性「盗賊の幹部達は各所で伸びてたところを衛兵に捕縛されたらしいな、それで長男は時計塔下広場で拘留されてるらしいぞ。」
話す女性「まぁ…近づかないようにしないとね。」
一通りの話を聞いた道化師がにやりと笑う
嘲弄ノ道化師「あんらぁ!いいこと聞いちゃいましたねェ!ではでは向かうとしましょッ!」
場面は変わり時計塔下広場
マノン達が集まって話をしていました。
マノン「皆さん無事で良かった…」
スカーレット「ふん!あんな奴らに負けるわけないでしょ!心配性なのよマノンは。」
アラン「当たり前だ!俺達はそんな簡単に負けたりはしねぇよ!」
ドビー「カラス魔人が暴れだしたとき大慌てだっただろう。」
アラン「ドビー!黙ってろよそれは!恥ずかしいだろ!」
クローネ「でもあぶなかったですぅ…もう少し暴れられたらまずかったですねぇ」
スカーレット「ていうか…ケンシンアンタよ!アンタ王子様だったの?信じられないんだけど」
スカーレットの一言でみんながケンシンのほうを向く、ケンシンは寝転がり手をひらひらさせながら話す
ケンシン「おう!ほんまやで!クサナギ桜国の元国王の一人息子 それが俺や!」
アラン「まじかよ…得体のしれないやつだとは思ってたが…」
ドビー「驚愕の事実だな、でなんで浮浪者みたいなマネをしてたんだ?」
ケンシン「話すと長いから省くけど、俺の親父は暗殺されたんや。で国はほかのやつに乗っ取られて俺は逃げるように国を出たってわけや…でも今回のことで吹っ切れた!親父の無念は俺が晴らす!」
スカーレット「肝心なことが全然わからないけどまぁいいわ…でも王子様ならもうちょっと作法とかよくならないわけ?」
ケンシン「俺は俺や!自然体が一番やろ!な?マノン。」
マノン「うん!ケンシンはそのままでいいと思うよ!」
クローネ「あまやかしすぎなんじゃないですかぁ?」
そう話しているマノン達に衛兵が声をかける。
衛兵「皆さん談笑中すいません」
スカーレット「クェルボ公爵への取り調べが終わったのかしら?」
衛兵「いえ…それが全く口を割らずずっと叫び散らかしてまして。」
アラン「じゃあなんで俺達に声を?」
衛兵「それがギルダーツ様が呼べと叫んでいまして、呼べば話してやると…」
マノン「わかりました 行きましょう皆さん。」
マノン達は時計塔前に向かう
時計塔の周りは簡易ながら木の柵で隔離されぬのがかけられ中が見えないようになっていました。
付近は衛兵たちが警護をしています。
衛兵が案内した天幕に入るマノン
そこには縛られた状態であぐらをかき地べたに座るクェルボ公爵の姿がありました。
マノン「クェルボ公爵…」
スカーレット「でなんなのよ?私たちを呼んだって聞いたんだけど?」
その問いに対してクェルボ公爵は沈黙を返す。
アランが衛兵に声をかける
アラン「なぁあの仮面は取らないのか?」
衛兵「それが取ろうとしたのですが完全に引っ付いていまして、顔と一体化してるようなんです。」
ケンシンがクェルボ公爵に向けて言葉を放つ。
ケンシン「なんや!俺とマノンに負けたのがよっぽど悔しいんか!情けないな!」
マノン「ケンシン そんな煽るように本当のことを言ったらダメだよ。」
スメラギ「マノンが一番ひどいな…」
するとクェルボ公爵がぷるぷると震え、バッと顔を上げて叫ぶ!
クェルボ公爵「キェェェェェ!ムシケラ共がァ!調子に乗るでぬぁいわァ!」
いきなりの咆哮に驚く一同
クローネ「いきなり叫ばないでくださいよぉ…」
ドビー「完全に気が振れてるようだな…」
クェルボ公爵「うぉい!勝手にこの我を憐れむでない!」
クェルボ公爵が普通にツッコむ
スカーレット「で?アンタは何でこんな真似をしたのか話してもらおうかしら?」
スカーレットがズバッと話を切り出す。
ケンシン「せやな 俺達を呼べば話すって言ってたんやろ?聞かせてもらおうかいな。」
するとクェルボ公爵が窮地にもかかわらずニヤリと笑い叫ぶ。
クェルボ公爵「くかかか!間抜け共が!貴様等をここに呼びつけたのは他でもない!始末しやすいようにするためである!サァ!やれい!ここにいる我以外をブチ殺せェ!」
その号令に全員の緊張感が最大限になる!
マノン「まさか罠が!?」
スカーレット「みんな私の近くにいて!【魔力防壁】!最大硬度!」
・・・しかし何も起きません
アラン「…何も起きねぇな」 ドビー「なんだったんだ?今のは」
皆が混乱する中1人驚愕するクェルボ公爵
クェルボ公爵「は?な?…ぬぁにをしておるのだァ!あんのボケピエロォォ!どうせこの我を監視しておるのであろう!はよう我を助けろォ!くそがァァ!」
クェルボ公爵の叫び声があたりに響く
同時刻 時計塔下広場入り口前にて
叫び声が広場の外まで聞こえてくる。
嘲弄ノ道化師「のっほっほ♪負けたのに随分元気そうですネェ!さてさてこちらですかね。」
道化師がテクテクと広場の入り口に近づくと衛兵に止められる。
衛兵「すまないがここから先は立ち入り禁止なんだ、この先に行きたいなら迂回してもらえるかい?」
嘲弄ノ道化師「あんらぁ!それはそれは衛兵さんもお疲れさまですねん この先になにかあるんですか?」
そう道化師が聞くと衛兵は少し困ったように答える。
衛兵「実は大きな声では言えないんだが、この先に今回の大事件の黒幕がいるんだ。だからここは封鎖されてるんだよ。」
嘲弄ノ道化師「なぁるほどッ!それはそれはお疲れ様ですネェ♪ではここの警備をしなくて良くして差し上げますよん♪」
衛兵「え?それはどういうことだい?それに君は冒険者…?」
嘲弄ノ道化師「のほほう♪殺しはしませんよん 【クラウン・エクスプロム】!」
衛兵「なッ!?」 ボン!
場面は変わり時計塔前天幕にて
相変わらずクェルボ公爵が叫び続ける中マノン達がどう話を聞きだすかを考えている最中
衛兵が血相を変えて走ってきました。
衛兵「み…みなさん!はぁはぁ…」
ケンシン「どないしたんやそないに息を切らして?」
アラン「ただ事ではなさそうだな どうしたんだ?」
衛兵「それが 何者かがここに向かってきています!衛兵隊で何とか止めようとしていますが歯が立たないのです!すみませんがお力を…」
言い終わる前に衛兵の背後が閃光に包まれる!
スカーレットがマノン達の前に出て防壁を展開する
ズガーーーン!辺りが閃光と轟音に包まれる…
天幕が爆風で吹き飛び先ほどまで見えなかった外の様子が明らかになる。
ある衛兵は爆破され気を失い、ある衛兵は半身を氷漬けにされ身動きが取れない そんな地獄のような風景が広がっていました。
そしてマノン達の前に赤と黄色の道化服を着た仮面の男があいさつのポーズで立っていました。
マノン「何者だ!」 ケンシン「おいおい…ヤバい感じがビンビンやで!」
そしてスカーレット アラン ドビー クローネは固まっています。
道化師が顔を上げ口上を述べる。
嘲弄ノ道化師「のほほほ~♪ 知っている顔もありますが知らない方もいるのでここは挨拶を!
ワタクシは『クリミナル・クローバー』最高幹部が1人!嘲弄ノ道化師と申します。以後御見知りよろしく置きを♪」
マノン「ちょうろうの道化師?」スメラギ「じいさんには見えないがな。」
ケンシン「最高幹部っちゅうともしや…」クェルボ公爵のほうを見るケンシン
クェルボ公爵が大声で叫ぶ
クェルボ公爵「貴様ァ!遅いのだ道化ェ!趣味の悪い覗きしておる暇があればすぐさま!即!我を助けに来ぬかァ!」
それに対して道化師が嘲笑を返す。
嘲弄ノ道化師「おんやぁ?まずはワタクシにお礼を言うべきではあ~りませんか?クェルボさん ワタクシが来なければあなた今頃まずかったですよん?ま!口を割らなかったのは誉めてあげますよん♪」
クェルボ公爵「カァ!貴様この我が裏切るとでも思ったか!そこまで落ちてはおらぬゥ!あ!あと我の右腕は回収したのか!このムシケラ共のせいで回収が出来なんだのだ!あと幹部共も…」
嘲弄ノ道化師「はいはい~ストップストップゥ~ そんなに一気にいわれてもわかりませんよん、まずあなたの配下ですけど回収は無理ですね諦めてください。あと腕ですがこれも見つかりませんネェ。」
クェルボ公爵「ぬぁにぃ!?ふざけるな!しっかり探せェ!」
嘲弄ノ道化師「まぁとりあえず貴方を回収して帰還するとしましょうかネェ♪」
その言葉を聞きケンシンとマノンが道化師の前に立ちふさがる。
ケンシン「おっとこいつは渡せれへんで?重要な参考人ってやつやからな!」
マノン「このままやすやすと見逃すわけにはいかない!」
しかし2人と違いスカーレット達は苦い顔をする
マノン「スカーレットさん!アランさん!どうしたんですか?何かされましたか。」
アラン「ち…ちがうんだマノン、あいつは!」
スカーレット「か…勝てないわ…」
スカーレット達の様子を見て道化師が口の前に手をやりクスクスと笑う
嘲弄ノ道化師「のほほッ♪ 責めてはいけませんよォ 彼女たちは前にワタクシと対峙したことがありましてね その時に圧倒的な力を見せてあげたのですよん♪ 今回も同じですよん ワタクシの邪魔をしなければ危害は加えませんので悪しからず~」
そう言いながら道化師が一歩前に進もうと足を出した次の瞬間、ケンシンがとてつもない速さで踏み込む!続いてマノンも剣を抜きとびかかる!
ケンシン「こいつはなんかヤバい!瞬で決める!」
マノン「ここでクェルボ公爵を連れ去られるわけにはいかない!」
完全に道化師を捉えたと思った2人の攻撃は空を斬ったのでした。
マノン&ケンシン「なッ!?」
嘲弄ノ道化師「んっふっふ~♪ 中々ですねェ!さすがはクェルボさんを倒しただけはありますねェ♪」
そう余裕綽々で話す道化師はすでにクェルボ公爵の隣に立っていたのです!
それにスカーレット アラン ドビーが気付いた瞬間
嘲弄ノ道化師「のほほ♪ 少し離れてもらえますかネェ 【クラウン・エクスプロム】!」
地面に向けて指をパチンッと鳴らす 地面が爆ぜスカーレット達がマノンとケンシンの近くに吹き飛ばされる。
マノン「皆さん!大丈夫ですか!」 ケンシン「どないなってんねん早いとかの次元ちゃうぞ!」
嘲弄ノ道化師「のほっほっほ♪ ではではクェルボさんは回収させていただきますよん♪」
そう言いつつクェルボ公爵の肩に手を置く道化師 そしてクェルボ公爵が勝ち誇ったように叫ぶ
クェルボ公爵「くかかか!我はこんなところでは終わらぬのだァ!ムシケラ共ォ今回のまぐれ勝ちはノーカンである!次こそは貴様等をぐっちゃぐちゃのズッタズタの…ポンッ! ぶべぇらァ!?」
クェルボ公爵の怨嗟の言葉が終わる前に道化師がクェルボ公爵の顔面に小さな爆発を起こし気絶させました。
嘲弄ノ道化師「んもう そんなお小言言ってる暇はあーりませんよん!ではではチョイサ!」
掛け声と同時にクェルボ公爵が消えてしまったのです。
ケンシン「くそ!逃がしてもうた!」
嘲弄ノ道化師「のほほ♪ これにてワタクシの任務は達成ですよん!ではではア~ディ…」
マノン「逃がさない!【シューティング・スター】!」
マノンがすさまじい踏み込みから技を道化師目掛けて放ちました!
しかしそれは空を斬り、さらに体制の悪いマノンの背後に道化師が回り込んでいたのです!
マノン「しまった!」 スメラギ「どういう原理だこいつ!早すぎる!」
嘲弄ノ道化師「ん~ 期待大のまだまだ青い果実ですが…すこし怖いのでここで壊しちゃいましょうかネェ!」
そう言いながらマノンに向けて魔法を放とうとする道化師、それを見たスカーレットが奮起する!
スカーレット「怖い…でもそれだけは見逃せないわ!ハァァァ!私の今あるすべての魔力よ!あの邪悪なニヤケピエロを吹き飛ばして!【ボルガノン・メテオ】ォォォ!」
巨大な火球が豪速で道化師に向かう!
嘲弄ノ道化師「なんとォ!?これほどの魔法を!いいですネェ!いいですネェ!なんと実りある♪ですがまだ少し粗削りですねん…【スクエア】」
道化師がスカーレットの放った魔法にめがけて指を鳴らす、すると半透明な四角形が魔法を囲みました。
嘲弄ノ道化師「のほほ~う♪ 【スクエア・エクスプロム】!」
次の瞬間! ポフンッ とスカーレットの魔法が消えてしまいました。
スカーレット「そん…な…」ドサッ 倒れるスカーレット
そしてマノン達がその前に立ちはだかります。
マノン「これ以上は好きにさせない!」
アラン「ビビってる場合じゃねぇな…こいやァ!」
臨戦態勢に入っているマノン達を見て道化師がけらけらと笑う
嘲弄ノ道化師「ぷくくく~♪ もう何もしませんヨォ!とっても良い物を見せてもらいましたからねェ♪ではでは今度こそワタクシも退散させてもらいますよん スカーレットさんでしたっけね?貴女の魔法はまだ粗削りですよん しかしそれを完全に昇華させたときは…んんんん~楽しみですネェ!ではではア~ディオ~ス♪」
バシューン!そう言い残すと道化師は忽然と姿を消してしまいました。
こうして都市クロウェルの動乱は苦い形で幕を下ろしたのでした。
次章 魔法都市編
遂に第一章完結です 次回はすこし外伝を挟み その後第二章を書き始めたいと思っています。
すこしでも面白い話を作れるように精進します!




