少年マノンと勇剣の英雄譚 第1章「動き出した陰謀」第十二話
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文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。
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前回黒盗団のトップ『クェルボ公爵』と対峙したマノン達
自らを転生者と語るクェルボ公爵は計画を実行する為に転移していきました。
マノン達はクロウェル公爵の介抱をしつつ、地下から出ようとしているところでした。
都市クロウェル中心部 時計塔
都市の中心部にそびえたつ大きな時計塔、その下には
都市の人々「わいわい…がやがや…」とバザールが賑わっていました。
そんな中1人が空を指さし、声を上げた。
通りすがりの男性「おい!みんな見ろ!空に人が浮かんでるぞ!」
そう言う男の視線の先には、時計塔の文字盤の前に浮かぶクェルボ公爵の姿が!
クェルボ公爵は拡声魔法を展開させ懐に手を入れ、
黒くギラ光る振り鐘を取り出して、都市を見渡しこう言い放つ。
クェルボ公爵「無知蒙昧な都市のムシケラども!よく聞けい!我が名はクェルボ公爵である!この都市、いやこの国の新たなる支配者である!」
都市の人々がざわつく中、騒ぎを聞きつけて衛兵たちが駆けつける。
衛兵「コラー!!!街中での大掛かりな魔法は禁止されている!降りてきて話を聞かせなさい!」
クェルボ公爵「ハッ!小うるさいムシケラが鳴いておるわ!いいかよく聞け!我はこれよりシャングリヤ王国の王都に攻め入るである!貴様らは我の覇業を成し遂げるための道具になるのだ!光栄に思うがいいぞ!『夜烏の鐘』!」 ガラーン!ガラーン!ガラーン!
振り鐘を鳴らすクェルボ公爵、すると民衆に変化が起き始めたのです!
通りすがりの男性「ぐがががが…」 通りすがりの女性「うぐぐぐぐ…」
苦しみもがきだす人々そして!
都市中の人々「くかーーーーー!!!」
なんと都市の半数以上の人がカラスの頭に羽の生えた鳥頭人体の怪物に変貌してしまったのです!
クェルボ公爵「くかかか!計画の第一段階は成功だな!カラス魔人共!全員王都へ進軍だ!」
そしてまた鐘を鳴らすクェルボ公爵、すると変貌した人々が一斉に都市の城門に向かいます。
その光景を見ながらご満悦のクェルボ公爵が時計塔下の広場に降り立ちます。
降り立った広場には大勢の者達が跪いていました、そしてその先頭にいるハザークが声を掛けます、
ハザーク「クェルボ公爵様!ついに悲願がかなう時ですね!この日のために我等黒盗団…いえ!
『黒翼師団』は日々研鑽を積み、準備をしてまいりました!」
クェルボ公爵「くかかかか!さすがは我が精兵達よ!貴様らは我がこの王国を支配した暁にはそれ相応のポジションをくれてやる!そしてハザークよ『美魔水』の普及ご苦労であった、都市にいた無能どもを一斉に魔人に変えれたのは貴様のおかげである誇るがいいわ!」
ハザーク「ハハッ!それもこれもクェルボ公爵様の魔力を分けていただいたおかげです。クェルボ公爵様の魔力を水に溶け込ませ、それを飲んだ者に魔力の籠った鐘の音で魔人化させ、思うままに操るなんて我々凡人では思いつきもしませんでした流石でございます。」
クェルボ公爵「くははは!世辞はよせ!」
そう言うとクェルボ公爵はハザークの後ろにいる者達に目をやる。
その先には飄々とした態度のセツガ 緊張か恐怖のどちらかで震えるヒグオカ そして申し訳なさいっぱいで頭を下げるティンドールの姿がありました。
クェルボ公爵「ハザークに比べて貴様らはなんだ?その体たらくはァ?」
最初に口を開いたのはティンドールでした
ティンドール「ハッ!申し訳ありませんクェルボ公爵様…私の慢心が招いた敗北でした、ですが何卒!今回こそは汚名を返上させていただきたいのです!」
それに続きヒグオカ、セツガが口を開く。
ヒグオカ「お…オデも今回ごそは!クェルボ公爵様のお力に!」
セツガ「俺は負けてないぜボス…ただ今回は失敗はしねぇ 2度もミスるのは寒すぎるからな」
クェルボ公爵「くかかか!まぁ良い!我は今気分が良いのだ!全て許してやる。」
そしてクェルボ公爵は幹部達を下がらせ他の黒翼師団の者達の前に立ち話し出す。
クェルボ公爵「我が黒翼師団の精兵達よ!これより都市殲滅戦を開始する!財は奪え!女子供は奴隷にして売り払え!この都市を焦土に変えるのだ!邪魔する者は出来るだけ惨たらしく殺せ!それぞれ幹部共について行くがいい!以上!」
団員達「ウォォォォォォ!!!クェルボ公爵様万歳!クェルボ公爵様万歳!」
演説を終えハザークの用意した玉座にドカッと座るクェルボ公爵
その元にもう一度幹部達が集まる。
ハザーク「クェルボ公爵様お疲れ様です 団員達の士気もこれで一気に上がりました、では今後の方針を決めましょう。」
クェルボ公爵「であるな、カラス魔人共は王都を落とす兵隊だ、都市での戦闘は控えさせろ。
とりあえず都市の要所を陥落させるである。
ヒグオカァ貴様は団員何人か連れて城門まで迎え、そして城門を解放し魔人共を外に出せ!
ティンドール!貴様は冒険者ギルドに行けあそこには抵抗勢力がおる、団員を引き連れて制圧せよ!
セツガ 貴様は衛兵駐屯地に迎え、貴様の力なら少数の兵で雑兵に負ける事はあるまい、皆殺しだ!
そしてハザーク!貴様はクロウェル家邸宅へ向え あそこには明確な反乱分子共がおる 貴様の能力ですべて吹き飛ばせェ! 貴様等1度は失態を許してやろう、しかし2度目はないぞ?」
ハザーク「勿論でございます…すべてはクェルボ公爵様の意のままに。」
セツガ「ボスには世話になってるからな、確実に仕事はこなすぜ…」
ヒグオカ「ぐぉぉ!今度こそは!オデの力を解放するゥ!」
ティンドール「大役を失敗した私に与えてくださるなんて…確実に任務をこなします!」
各幹部の言葉を聞きクェルボ公爵がにやりと笑い、玉座を立ち幹部達に歩み寄る。
クェルボ公爵「くかかか!さすがは我が黒翼師団の幹部だ、どれこれは我からの餞別だ!」
そういうとクェルボ公爵は己のマントに生えている黒い羽根を4本抜き幹部達に投げた!
ドス!ドス!ドス!ドス! 幹部達に黒い羽根が突き刺さるそして!
幹部達「がぁぁぁぁぁぁ!」
クェルボ公爵「くかかか!我の力の一端を分け与えてやろう!それで万が一にもムシケラに負ける事はあるまい!では征けい!全てを我に献上せよ!」
幹部達「ハッ!罪なる五つ葉にかけて!」
そして各々の持ち場に向かう幹部達を見つつ、広場に鎮座する玉座にまたドカッと座りハザークの用意した菓子をつまみながらクェルボ公爵が高笑いをするのでした。
クロウェル公爵邸宅
クェルボ公爵が転移した後対宅内は騒然としていました、
当主であるギラルウ・クロウェルが意識不明なうえ、悪名高い黒盗団のトップがその息子など
それだけでも大変な事なのに、数名の使用人や衛兵がカラス魔人に変貌してしまったのが大きな原因だった。
マノン「こ…これがクェルボの計画ってやつだよね。」
スメラギ「完全にそうだろうな、しかし人間を魔人に変えるなんて…邪法や外法の領域を超えるぞ。」
ケンシン「おいマノン!とりあえずギラルウの旦那はクローネの治療で持ち直したようやぞ!絶対安静で意識ももどっとらんがひとまず安心や!」
スカーレット「どこが安心できんのよ!この馬鹿!現状最悪すぎるでしょ!」
ドビー「一刻も早く事態を治めないとな…しかしあの変貌した人々の動き、何かを壊したり襲ったりせずどこかに向かってるようだな…」
アラン「とにもかくにもまずは外に出て人命救助と暴徒の鎮圧だ!もうマッシモの悲劇は起こさせねぇ!」
そう話しているところに衛兵が飛び込んでくる。
衛兵「こちらにおられましたか!」
ケンシン「どないしたんやそんな急いで」 マノン「どうしたんですか!」
衛兵「ミーシャ様に言われ都市の状況を整理するために各所に設置されている警備用の監視魔道具を確認したのですがいくつか分かったことがありまして報告に来ました!」
アラン「状況整理ができるのはでかいな…それでどんな感じなんだ?」
衛兵「はい…まず敵トップ クェルボ公爵は都市中心部の時計塔下の広場にて玉座に座っています。」
スカーレット「玉座に座ってるですって?どんな精神してるのよ!」
衛兵「次に黒盗団の幹部と思わしき者達が各所に向かっているのが確認でいました。場所は
衛兵駐屯地 冒険者ギルド 城門 そしてここクロウェル公爵の邸宅です!」
皆の緊張が一気に高まる!
アラン「な!?ここに向かってきているのか!」
ドビー「それもそうか…俺達がここにいることはわかりきってるしな…」
スカーレット「でもどうすんのよ!ここを合わせて4か所、どこも落とされたらまずいわよ。」
ケンシン「なら分担すりゃいいやろ。俺達で幹部達を退けるしか手はないはずやしな」
スカーレット「そんな簡単に言わないで!」
そう怒声を上げようとするスカーレットを制止するマノン。
マノン「ケンシンの言う通りです 衛兵さん達や他の冒険者の皆さんも協力はしてくれると思います。なら今は幹部を止めることが先決です!」
その言葉に皆納得し、衛兵から詳しい情報を聞く。
アラン「担当場所はどうする?俺とドビーとクローネは話を聞く限り一番数の多い城門が適任だろう。」
ケンシン「なら俺は駐屯地に行くわ 都市中心部に近いしな」
スカーレット「なら私はこの邸宅を死守することを約束するわ!邸宅の人達にも手伝ってもらうわ」
マノン「なら僕は冒険者ギルドに行きます!」 スメラギ「さぁいっちょ大勝負と行くか!」
こうしてマノン達は都市クロウェルを救うために動き出すのでした。
それではまた次回のお話でお会いしましょう。
いつも読んでくださってる読者の皆様どうも作者のキューブです
今回と前回の話を作るにあたってクェルボ公爵というキャラの原型となった友人からとてつもないこだわりなお願いをされて更新が少し遅れてしまいました。すこし更新頻度が下がります申し訳ありません。
では次のお話を楽しみにしておいてください。
友人はYouTuberで名前は「クェルボ公爵」です。




