古今亭志ん生
夜中に飯食いたくなることあるな。
夜ビールとか飲んで出かけるのは危ない。
基子、元気か?
太陽の塔
健二「太陽の塔を見に行くのが好きなんだ。」
英治「そんなにしょっちゅう見に行かないじゃないか?」
健二「自動車がないからな。ここからあそこまで行くのには、阪急電車を乗り換えないと行けないしねえ。」
英治「なるほどね。モノレールにも乗らなければならない」
健「自動車だと、ここから斜めに走らせれば、そのままいける」
英「今度行こうか?じっくり見たいね」
英「太陽の塔は、永久保存のために修正されたんだよ」
健「そういえば、最初の頃の太陽の塔って、鉄の溶けた様な
錆が見られたね」
英「そうよ。なんかもっと古臭く見えたよ。」
健「そういえば、渋谷には太陽の神話があるだろ。あれ見た事ある?
英「ないんだよ。コンコースに誰でも見られるようになっているのが素晴らしいよね」
健「芸術ってそういうものかな?古代ギリシャの彫刻とか、1作何円とか値段付いてないからな」
英「あれは一つの調和だな」
健「人類の進歩と調和、かい?」
英「それは、万博のテーマだよ。ところで次回の大阪万博はどうなるんだろうか?」
健「花の万博も行ったよ。大人しい博覧会だったよね」
英「なんか、東京オリンピックが再開もシラケてたが、今度の大阪万博もシラケムードだなあ。なんでかなあ?」
健「1970年万博って人が多くて、それだけで疲れた。パビリオンを見るんじゃなくて人が多いのを見さされる大会だった。」
英「そんな中で、太陽の塔だけが残って、永久保存されたのは本当にいい事だと思った。自動車で太陽の塔に見学に行くのがとてもいいものだ。」
健「太陽の塔の中身見た事ある?」
英「ないんだよ。」
健「いいもんだよ。僕も見に行けばよかった。」
英「君も行けばいいじゃないか?」
健「そういえば、たまに太陽の塔を写生している学生さんがいたりするね」
英「そうかい?君も描いてたのかい?」
健「いいや。おいらは、太陽の塔の写真を写して絵にするんだよ」
英「岡本太郎の芸術をどう思う」
健「いいと思うね。楽しめるよ。そら、中国戦線とかに従軍してるから、それなりの苦労はあっただろうなあ」
英「他の作品とかどう?」
健「女の子が後ろ手にナイフ持ってるやつがいい」
英「あ、夜ね。あれもいいなあ」
健「重工業も好きだな。」
英「うちの町の美術館に太郎さんの作った顔、があるよ。面白いね。
」
健「岡本太郎さんの書いた本も面白いよ。図書館に沢山あるよ」
英「幸せなら手を叩こう、ポンポン、って言ってると、蹴飛ばしてやろうかと思いますよ、とか言ってるねえ」
健「文化講演会とうのも面白いよ。『芸術は人生であり、人生は芸術である、というのが私の主張ですね。だから~と、なんてものは必要ないんです』
英「そう云えば、万博会場にある『国立民族学博物館
』もいいね。あれは全世界の博物館だからね。手回しオルガンもある。世界の楽器が展示されている。中国のお琴とかいいよ。
あの辺にいろんなものが展示されているのはとてもいいね。