槍
「槍使い」ってかっこいいですよね。
言いたいことをやんわりと
くるんでくれるオブラートをつらぬいて
そのさきの核心まで届き得る槍になりたい
フォークみたいな三ツ又のやつだったり
剣の柄がぐぃーんってのびたみたいな
ひらぺったい刃をしたやつでさえなくて
振っても斬ることには まったく向いてない
つらぬくことに一点特化した
とんがり帽子みたいな槍だよ
径がおおきければそのぶん
広い孔を穿つことができるけど
いまはそれよりも ただ するどさと
それを深くまで押しこむ 長い柄が欲しい
まずオブラートをやぶってさ
核心を隔てて がっちりかためて護る
甲冑や 鎖帷子や 麻布をつらぬいて
その核心へと届いたら
そのまま いっきに 背中までつきやぶろう
その背後にひろがっている
こっち側からは見えなかった景色を拝めれば
いいなって思う
それこそ
槍の本分をつらぬけたって ものじゃないか
好きな作品を描かれる「なろう」の先生に、感想で「つきぬけた作品を」とアドバイスをいただけたので(嬉)、描いてみました。
そうゆうことじゃないだろって、じぶんでも思いますが(苦笑)「つきぬけたい」って、ベクトル(まさに!)じたいを、まず描いてみたのでしょう。