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10.装備品購入

呪いのアイテムゲット!

 九之池と店員が話し込んでいる間、

ルージェナは、片方しかない耳飾りを

真剣に見ていた。

その耳飾りは、白金に真紅の宝石が

埋め込まれており、まるで、燃え上がる炎を

表現しているかのようであった。


ルージェナの様子に気づいた九之池は声をかけた。

「ルーたん、それ、欲しいの?」


「九ノ池さん、お願いがあります。

必ずお返ししますので、お金を貸して、

頂けないでしょうか?

どのようなことをしてでもお金を

作りますので、お願います」

ルージェナは、九之池に頭を深々と下げて、言った。


「えっでも、どうやって稼ぐの?

ルーたんの立場じゃ無理じゃない?

それに耳飾りって、多分、二つで一つだけど、

それ、一つだけだよ」

と九之池は指摘した。


「この身体を売ってでもお金は必ず、

お返しします。だから、お願いします」

頭を下げたまま、答えた。


「ふーん、身体をねぇ。

そういったら、僕が支度金を

渡すと思ったのかなぁ」

と九之池はいやそうな顔で、

頭を下げているルージェナの髪を乱暴に

撫で上げて、答えた。


ルージェナは無言で頭を下げ続けた。

店員は、面白そうにその様子を見ていた。


「おいっ、そこの店員、この耳飾りをくれ」

と九之池は店員に言って、購入した。


「ルーたん。頭を上げて。これ、どうぞ。

いずれ、なんでこの耳飾りがそんなに

欲しかったのかいずれ話してね。

それとお金は、あれです!

冒険者ギルドで依頼を受けて

稼げばいいんです!

なので、身体を売るとかなしね」

と九之池は力説した。


店を出ると、ルージェナは、震える声で

九之池に言った。

「ありがとうございます、九之池さん。

本当にありがとうございます。

これは、母が常に身に付けていたものなんです。

本当にありがとうございます」


女性に感謝などほとんどされたことのない九之池は

どう対応していいかわからず、挙動不審な態度で、

「まっ、とりあえずは、野営に慣れることも含めて、

しばらく、冒険者ギルドで魔物討伐の依頼でも

受けましょう」

と務めて明るく答えた。


ルージェナは泣きながら、笑い、大きくうなずいた。

そして、「九之池さん、こんな時は、女性を

やさしく抱きしめて、その耳飾りを

その女性に付けてあげるのがいいんですよ」

と言った。


九之池はやさしく笑いながら、僕には、

ちょっと、難しい対応ですねと言いつつ、

ぎこちなくルージェナを抱き寄せて、

ぎこちなく耳飾りをルージェナの左耳に付けた。



おっさん、初経験

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