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39.稲生楽しむ

絶倫、稲生!

「失礼します」

と入室前に声をかけると、中から、

「どうぞ」

と一声、気だるそうな声が聞こえてきた。


「あら、初めてのお客さんね。

よろしく。時間は、どのくらいですか?」


情報によると実際の年齢は、22~24歳であろうが、

10代で通用するかのような若干の幼さの残る

容姿に稲生は、まず、興奮した。


そして、黒髪の女性を上から下まで、観察する。

ダークグリーンの長い髪と瞳、メリハリのきいた白き肢体。

太ももからすらりと伸びる脚は、

細すぎず、太すぎず、触り心地が良さそうだ。


これからの行為のことを考えると、

稲生は更に興奮し、高鳴る心臓を

抑えることが出来なかった。


「3刻くらいです」

上ずった声でそれだけ答えた。


ふふっ、妖艶な微笑みをたたえながら、

稲生を抱きしめ、耳元でレンと名前を名乗った。

そのまま、稲生は、レンに身体を委ねて、

一刻ほど楽しんだ。


ベッドでの小休止を二人で取りながら、

他愛ない話をしながら、それとなく、尋ねた。

「近々、また、獣の討伐があるみたいですね。

また、町に大挙して、魔物や魔獣が

来襲するのでしょうか?恐ろしいことです」

慇懃な調子で話してみた。


「ふふっ、おそろしいの、坊や?大丈夫よ。

魔物や魔獣は、守備兵がなんとかするし、

獣はねえ、弱い人を襲わないから。

まあ、坊やくらいの体力があれば、

魔獣くらいなんとかしのげそうだけどねぇ」

稲生の胸元に身体を委ねながら、レンが話した。


「獣が人を襲わないのですか?

殺戮の限りを尽くしているような気がしますけどねぇ」

稲生は、レンを軽く抱きしめて、彼女の背中を

撫でながら、話した。


「ふふっ、それがねぇ、違うらしいのよ。

内緒よ。獣はねぇ、召喚者って呼ばれる人や強い人しか

喰わないように躾られているみたいよ。

でもまあ、所詮は、畜生だからねぇ、

食事の邪魔をすると、逆鱗に殺されるみたいよぉ」

稲生の胸のあたりを指でなぞりながら、

甘美な声で話すレン。

稲生は、本日、三度の興奮を覚えると、

レンを抱きしめた。

レンの軽い喘ぎ声に稲生は、興奮し、その行為に没頭した。


しばらく微睡みに身を委ねていると、

レンが稲生の額を人差し指でなぞりながら、

声をかけてきた。

「ふふっ、召喚者様は、いったい何を知りたいのかしら」


稲生は、その言葉で身を一瞬にして強張らせた。


「くすくす、そんなに緊張しなくても大丈夫よ。

この町では、黒髪の失禁召喚者様は、有名ですからぁ。

楽しい時間だったから、多少のことは、

答えてあげてもいいかなぁ」


「ではお言葉に甘えて、先ほどの獣の話を

したのはどなたでしょうか?」

油断なく尋ねる稲生。


「あらあらー余裕のない男ねー。

じゃーヒントをあげるゎ。

私も死にたくないしねぇ。

この国の出身のように振舞っていたけど、

多分、レズェエフ王国の出身の男が話したわよ」

稲生は、どのように彼女がそう判断したか

分からなかったため、判断に苦慮した。


「まあ、女の勘よ、勘。

王都でも働いていたことあるしぃ。

まあ、その時のレズェエフ王国のお客さまと

イントネーションに似ていただけよぉ。

このお話はここまでよぉ」


稲生は、お礼をいって、また、ゆっくりと

ベッドで時間まで彼女とゆっくり過ごし、

また、来ると伝えて、部屋を去った。


部屋に残っているレンは、外の男を一人呼ぶと、

「獣について嗅ぎまわっている男が来たと、

あのお方に伝えなさい。

来たのは、召喚者だということも含めてね」

先ほどの甘ったるい声を微塵も

感じさせない冷酷な声で伝えた。


男は一礼すると、部屋を去った。


「ふふっ、死ぬ前に随分と楽しんだようだし、

あのぐらいのヒントは与えた方が少しは

面白いことがおきるかしらねぇ」


レンは、甘ったるい声で一人、呟いた。


稲生さん、ヘロヘロー。

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