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86.戦いの結末2(才籐)

才藤さん、小休止中

城内は怨嗟に満ちていた。

動ける者は、動けぬ者や物言わぬ者から

金品、食料を奪い、阿鼻叫喚、地獄絵図の

様相となっていた。

そして、時節、吹く風にのって、

楽しげな歌声が聞こえていた。

無邪気な歌声が更に生きている者たちを苛立たせ、

より暴虐で残虐な行為に走らせていた。


この様子を城の最も高いところから、

歌い手が心底楽し気に覗いていた。


「ふふっ、これほどに醜く争う様が見られるとは。

随分と濃厚な魂が回収できそう」

黒いフードに身を纏った女性は、満足そうに呟いた。

「おい、先ほどの忠告を忘れて、此処で何をしている!

これが貴様の求めていた結末か」

満身創痍の男が怒鳴りつけると、

手にした剣を女性に向かって振り下ろした。

剣は、女性の黒髪を何本か斬り落としただけだった。


「あら、生きていたんですか?

その生を大切になさい。

この世界には、蘇生の奇跡などないのですから」

と子供を諭すようなに話かけた。


「ああ、大切するさ。キサマを殺してからな」

叫ぶと男は、たて続けに2振り、3振りと

剣を振るったが、女性を捉えることは出来なかった。

先ほどまで圧倒的な腕力でレズェエフ王国軍の将や

兵士を屠っていたイラーリオであったが、

彼我の力の差を感じざるを得なかった。

「っキサマ、一体、何者だ。

単なる魔術師ではなかったのか」

と呻くようにイラーリオが言った。


「ふふっ、敢えて言うなら、坊やたちの愛人かしら。

あなたは警戒していたようだけどね」

指先で宙に何かを描くと、イラーリオの頭上に

突然、巨大な岩が現れ、落下した。

イラーリオは、咄嗟に転がり、潰されることを避けた。


「ふふっ、ほらー、避けないと

つぶれちゃいますよ」

女性は、何度もイラーリオに向かって、岩を落とした。

起きあがる余裕の無いイラーリオは転がって、

直撃を避けた。そして、窓際に追い込まれた。


「ふふっ、窓から、自ら落ちるか、岩に潰されるか。

選ばせてあげましょう」


「馬鹿が!賢し気になって、調子に乗るなよ」

立ち上がると、イラーリオは女を睨みつけた。

左右を岩で囲まれ、一撃を女に加えるなら、

直進しかなく、イラーリオは覚悟を決めた。


「むおおおぅ」

声高く吠えるイラーリオ。


「ふふふっ、奇声を上げれば、

能力が上がるとでも思っているのかしら」

イラーリオの殺気と雄叫びを受けても

にこやかな表情を崩さず、答える女だった。


何か妙なことに


更新、遅れましたー

ちょっと、バタバタでしたので、、、契約社員に仕事を押し付けすぎだー

自分で修理しろやっ!

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