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21.本音(才籐)

うわっ!我慢の限界キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

「で、こんなことを聞くのは酷だと思うが、

才籐、おまえ、これからどうするつもりなんだ?

この世界は、おまえが話す世界をより

厳しいぞ、分かっているな?」

とビルギットが珍しく厳しい視線で才籐を見つめた。


「うっ、、、くそっ。なんも考えられない。無理だ、これ」

と吐き捨てる様に言った。


「無理でも考えろ。考えることは出来るだろうよ」

と突き放すビルギットだった。


「どうにもなんねーだろっ!

こんな現実、受け入れろったて、勝手に召喚して、

役に立たなくなったら、はい、さようなら。

っざけんなよ」

と怒りのままにビルギットを怒鳴り散らした。

そして、わーわー泣き出していた。


「それが現実だ。目を背けても変わらないぞ、才籐」

と厳しいことを言うが、悲しそうに才籐を

見つめるビルギットだった。


「うるせぇ!くそうくそうぅ。

なんでこんな時におやじとおふくろや

兄貴のことを思い出すんだよ。くそっくそっ」

と言って、わーわー泣く才籐だった。


そんな才籐にビルギットは何も言わず、

近づき、軽く抱きしめた。

才籐は、激しく嗚咽していた。

メープルはそんな二人のやり取りを

何も言わずに見つめていた。


しばらくして、嗚咽が止むと、才籐は、

「すまねえ、ビルギット。

こんなところまで足を運ばせて、迷惑かけたな」

と礼を言った。


「ふむ、気にするな。

前回の魔晶の費用の請求をしにきたついでだ。

のう、メープル」

と言って、メープルの方を向いた。


「えっええ、そうですって、ええーー」

とメープルは驚いたように言った。


「そうか、すまないが、司祭。

支払いよろしく」

と才籐もお礼を言った。


何となくいい感じの雰囲気を

壊したくなくメープルは、支払いを

拒否できなかった。


「また、来る」

と言い残し、メープルとビルギットは部屋を出た。


「ビルギットさん、ありがとうございます。

お手数ですが、これから、ルナリオン様に

会って頂けないでしょうか?」


「ん?ルナリオンに?

支払いの件、メープル司祭じゃ

払いきれない金額だしね、いいよ」

しれっと恐ろしいことを言うビルギットだった。


メープルは一体、いくらなのだろうかと

恐ろしくなっていた。


あれれっ、才籐さん、ガンバって!


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