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14.任務拝命(九之池)

いらいらー九之池さんの特技の一つ

「黒豚。討伐メンバーを集めて、廃村の件を解決しろ」

とシリア卿が二人を前に宣言した。


九之池は、黒豚が何を指してしるか分からず、

ポカンとしていた。

ルージェナは何となく察したが、

出しゃばるのを控えて、シリア卿の次の発言を待った。


「おい、貴様、何を呆けているんだ?

貴様の冒険者ギルドでの通称だろうが!」

といらいらが募るシリア卿。


九之池は理解が追い付いたのか、反応した。

「はっ?チーム名は決めましたが、違う名前ですよ。

漆黒の翼を持つ猛き猪というのがチーム名ですけど?

そもそも黒豚なんて、自分でつける訳ないでしょ」

九之池に論破され、混乱するシリア卿。


「はっ?確かにそうだな。

おい、貴様、なめているのか?なぜ、ギルドで否定しない?」


「えーめんどくさいじゃん。

そこそこに有名だし、まあ、いいかなって感じで」

と飄々と答える九之池。


なぜか九ノ池は、シリア卿をいらいらさせることに

長けている。

シリア卿は、九之池を見つめ、何かを唱えだした。


「ギャアアーぎゃぁぁーぎゃあぎゃお」

と叫び、その場で床をのたうち回る九之池。


その姿を見て、シリア卿は、陰険な笑いを

浮かべて、言った。

「ふん、床を転がり回る貴様には、黒豚が似合いだな。

俺は間違っていなかった。おい、金はやる。

さっさと廃村の件を終わらせてこい。

いいか、ヘーグマンを付ける。

失敗したら、貴様の苦しみは、こんなもんじゃないからな。

さっさと、行け」


九之池に肩を貸すルージェナは無言でシリア卿を

睨みつけて、九之池を助ながら、執務室を出た。


「九之池さん、絶対にあれ、わざと言いましたよね?

こうなることが分かっていて、どうして?」

と苦しそうに荒い息をする九之池に訴えた。


「ふうふう、だってあいつ、やな奴だし。

ぜふぅ、あいつのあの顔、笑えるよね」

と九之池は言って、無理に笑った。


「確かにそれは否定できませんが、

それで九之池さんが傷ついては、本末転倒ですよ」

と心配そうに訴えるルージェナだった。


「それより仲間集めかー憂鬱名だよね」

九之池はこれからのことを考えて、暗澹たる気分になった。


ううっ台風、外出できないようー

この小説で少しでも楽しんで頂けると幸いです。

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