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清算

作者:

 月の大きな夜に石畳の上を歩いていた。

 月光の照らす真っ黒な石畳は光沢を帯び、切り取られた瞳のように黒々としていた。

 道を挟んだ竹の柵の奥には月光に青白く照らされていた。

 草履を石畳に擦らせながら歩を進めると地面に白いモノが居た。小さく物が落ちている風にも見えたが頭は何故か「居る」ものだと確信していた。

 近づくとソレは白い蛇だと分かった。

 赤い三白眼をこちらに向けるとのそりのそりと奥の方に這って行った。その仕草はいかにも人間臭く、不気味というよりは愛嬌があった。

 他に行く当てもないので仕方なくついて行くことにした。黒い水面を泳ぐように白い蛇はゆっくりと滑っていった。

 やがて石畳の終わりに小さな屋敷が見えてきた。

 引き戸の隙間から蛇が入っていくと戸が開かれた。

 戸を開いたのは中の灯りを背にした着物姿の女だった。

 長いまつげをしぱしぱ開き、赤い瞳をこちらに向けると一言言った。

「罪の勘定を始めます」

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