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【完結】魔法が使えるようです  作者: ちゅらちゅら
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7  生誕の儀

7歳 生誕の儀

 母様に抱かれたまま朝を迎えた。私たちの新しい日々が始まった。ララが出来ることは少ない。刺繍を習う。いずれはお店に出せるように今から練習。お店の裏には可愛い花、バラの花、そしてお野菜も植わっている。花を摘んでは日に干して香り袋を作る。押し花にしてしおりや絵を描く。毎日が楽しくなってきた。 


 ララは7歳の誕生の儀を迎えた。朝から、紺色のワンピースに着替える。髪を三つ編みにして頭の上にまとめ花の髪留めを刺した。襟には私の編んだレースがついている。とってもかわいいと思った。もちろんワンピースが。この日のために母様との力作。


 教会は、馬車で1時間ほどの町中にある。今日の儀式のために、着飾った子供と親が沢山いた。生誕の儀は毎日でなく、月ごとにまとめて行われる。

 一年は12の月に分かれ、ひと月は28日。一週間は7日。月の日、火の日、水の日、木の日、風の日、土の日、日の日。


 教会のシスターに順番に名前を呼ばれる。先に部屋に入っていった人が帰ってこない。不思議に思い母様に尋ねる。


「生誕の儀の部屋に入ったら、牧師様の指示にちゃんと従ってね。あなたは好奇心旺盛なんだから、ちょっとだけ口を閉じておいて。これ何?あれ何?は今はお休み」

母さんは部屋の奥で待っているらしい。儀式の結果を一緒にきいてくれる。


「馬車の待ち時間に街を散歩しましょうね」


 母は、握っていた私の手を、前に手を差し伸べたシスターに託していた。ララは胸が高鳴った。歩き方さえ分からなくなるほど緊張した。


「大丈夫よ。怖いことはないから、右足をゆっくり前に出して」

シスターにララは手を引かれ歩き出す。静かに開いていたドアを過ぎる。部屋の中央にテーブルある。その上に丸い形のガラス玉が置いてあった。光が当たるとキラキラしていた。


「とても緊張しています」

シスターが先の部屋にいた牧師様に伝える。


「こんにちは。誰でも初めてだから、大丈夫だよ。さあ、私の手につかまりなさい」


そう言って、シスターの手から牧師様の手にララの手は渡された。ララの手はそのまま、ガラス玉の上に置かれた。


 ガラス玉は、ぼーーと光始めたあと、雨上がりのかすんだ虹のよう輝いた。輝きはすぐに収束した。

誤字脱字報告ありがとうございます

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