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薬師ギルド・冒険者ギルド訪問
天秤の絵のついた看板は薬師ギルド。重たい木のドアを開けると受付の男性がいた。ドアの開く音しかしない。静かな空間だっ。思わず声が裏返りそうだった。
「こんにちは。薬師1級の申請に来ました。これが第二学園卒業証明と薬師2級の証明書です」
「王都で薬師2級を取られたのですね。学園卒業とは錬金薬も調合されますか」
「はい錬金薬も調合します。卒業したばかりですのでまだ修練が必要です。この街に住んで薬師をしていく予定です」
「これは楽しみですね。ここは冒険者も多いいからお薬はいくらでも欲しいです。こちらが薬師1級の申請書です。座学の試験と指定された薬品の調剤のB判定が必要です。 必要な道具・薬草等はこちらで準備してあります。月の初めに試験をしていますので、年4回試験を受けることが出来ます。試験代金は金貨1枚ご用意ください」
さすがに1級の試験代は高い。用意してあるが何度も落ちるわけにはいかない。
「お売りになる薬は当ギルドでも他のギルドでも構いません。各ギルドに鑑定機があります。C判定以上なら納品できます。詳しい値段は納品するギルドで確認してください」
薬師ギルドの手続きが終わる。最後に小さなプレートをうけとった。
「こちらが薬師ギルドに登録した正規の薬師2級の証明プレートです。お薬を販売するときは、必ずお持ちください。無くしますと再発行にお金がかかります。本人の魔力でしか反応しませんので悪用されません。あとこちらの一覧は薬師ギルドに納品時の金額一覧です。ご参照ください。では、試験日にお会いできるのを楽しみにお待ちしています」
7・3にきっちり撫でられた黒髪の男性は、綺麗なお辞儀をしていた。書類をカバンにしまう。重たいドアを押し開いてギルドを出た。次に冒険者ギルドに向かう。作った薬品が売れるか確認。家賃に食費に薬の材料、必要なものはまだまだある。頑張らなければ。冒険者ギルドのドアは軽い両開き。ドアを開くとドアベルがなった。昼間なので冒険者は少ない。この時間を狙ってきた。17歳だけど見た目が15歳・・・・14歳、絡まれても困る。一番隅の赤毛のベテランそうな女性に声をかけた。
「こんにちは。薬師をしています。薬を持ってきました。こちらで納品したいのですが」
「お薬ですね。2階のお部屋で伺います。こちらへどうぞ」
案内された部屋は、面談室らしい。テーブルとソファー、執務用机と椅子があるだけ。赤毛の女性は、薬剤担当を呼ぶので待ってほしいと告げ一人残された。しばらくすると元気よくドアが開いた。
「こんにちは。薬師さんですか?嬉しいですね。良い取引をしたいです」
畳みかけるように話しかけてきた。
「うるさい!暑苦しい!お嬢さんが怖がっているわよ。まずは挨拶。名を名乗った?私は受付のサマンサ よろしくね」
「痛いな。おばちゃんは乱暴だよ。俺ピーターソンと言います。鑑定と薬の担当です」
「可愛い女の子は、大切にしないとね。あとはこの子に色々聞いて手続きしてね。いつも受付にいるから声かけて頂戴。あとはよろしく」
サマンサさんは紅茶を置いて1階に戻っていった。
「初めましてララといいます。薬師ギルドのカードです」
カードを確認したのち薬品の鑑定に入った。
下から慌ただしい駆け上がる足音とともに
「ピーター!怪我人だ!緊急薬出してくれ。魔物にやられた」
慌てて下に降りていくと 冒険者らしい三人のうちの一人が肩から血を流して床に横たわっていた。気を失っているのか、仲間の叫ぶ声に反応がなかった。ピーターソンは傷の確認をして、薬を取りに二階に戻っていった。
意識がないのか、体を揺さぶりながら名前を呼んでいた
「揺り動かさないで!はさみときれいな布を。場所を開けて、防具を外して。服切りますね」
脈と呼吸を確認、脈圧もしっかりしている。服を切り裂いて傷の様子を確認。肩下に布を敷いて水で傷口の汚れを洗う。怪我人が唸る。毒のある魔物ではなかったようだ。太い動脈までは切れていない。良かった。出血が多いので圧迫止血しながら回復魔法をかける。止血ができた。とりあえず手持ちのエアロ軟膏を塗布して布で覆う。
「回復薬だ!飲ませてくれ!」
ピーターソンが駆け下りて差し出した。ふたを開けた回復薬を受け取り飲まそうと上体をやや起こすも 意識がはっきりしていない。気付け用にハッカを嗅がせる。口を開いたところで
「分かりますか?回復薬です。少しずつ飲み込んでください。出血は止まっています。しっかり飲み込んで下さい」
回復薬を飲み切った後は呼吸が落ち着き状態は快方に向かった。
「しばらく横になる所ありますか?治療院で見て貰ってください。痺れが残ると困るので」
処置は終わったからと女の子は他の人に任せた。自分とその場にクリーン魔法をかけて2階に上がっていった。体が勝手に動いた。回復魔法も使っちゃった。ばれてないといいな。さっきの回復薬良く効いた。良かった。軟膏効果あった。たとえ鑑定機で良くても、実際効果があるか心配だった。大怪我した人いなかったし。使われるとこ見たの初めて。今になってドキドキしてきた。
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