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【完結】魔法が使えるようです  作者: ちゅらちゅら
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8歳になりました

初めての森の家

 ララは8歳になりました。ちょこっと風を動かせて、小さな火の玉が出せる。水も洗面器1杯分くらい出せて、小さな切り傷ぐらいは直せる。土をポコポコ耕した。汚れたものを綺麗にできる。


 畑の野菜は育ちが良くなった。作れるお薬の効能が上がった。これも魔法の修練のたまもの。そして、母様の森のお家に行くことが出来るようになった。街のお店の奥にドアがあった。初めて母様とドアを開けたら、ログハウスのような木の部屋が現れた。大きめのテーブルと椅子が2却、その奥にキッチンがある。窓辺には薬草が吊るされていた。


 並びの棚には大小のガラス瓶がきれいに収まっている。瓶の中にはいろいろな粉や薬草が入っていた。明り取りの窓から木々の木漏れ日が降り注いでいる。魔女の部屋のようだ。本当の魔女は知らない。


「ここはね、母さんが昔暮らしていた森のお家。街のお家では作れないお薬をここで作っていた。薬草も育てていた。ララは好奇心旺盛だから、なんにでも手を出そうとするでしょ。街のお店では作れない薬などに利用していた。ここはね、お店のドアからは凄く近いけど、本当は街からはとても遠いの。


 お店のドアを通過するのに魔力が必要なの。ララが魔力を動かせたから、ここに移動することが出来るようになった。この森の家をララの勉強のために使いましょうね」


 初めての森のお家に、ララは夢中になった。あちこち見て回る。外に出てみると家の周りには、薬草がニョキニョキ育っていた。私は知らなかったけど、母様はポーション!?を作って、ギルドに卸していた。


「私もここに来てもいい?私母様みたいなお薬作れるようになりたい」

「来てもいいけど、ここには魔物もいるから、決して安全ではないわ。しばらくは、母と一緒でないといけないわね。お薬作ることを本気で考えているなら、マーガレット様のところに学びに行くことも考えてみて」


 本来なら生誕の儀が終わると子供は、自分に合った仕事を覚えるために見習いに入る。跡取りの子は、家業を習い始める。親から離れて、住み込み見習いをする。ララは、体が弱く小さかったので、外に出ず母様に教えを受けていた。もうすぐララは9歳。いつまでも甘えてはいられない。


「母様、私マーガレット様のところに、見習いに行く。母様みたいにお薬作って、私みたいな病人を手助けしたい。マーガレット様、弟子さんにしてくれるかな? 今度来た時相談してみよう。頑張ってみるね」 


 ララの言葉に、母様は目を細め抱きしめてくれた。家の中の探検が終わるころ、母様は薬草を収穫していた。ララは、庭先に白い子犬がいるのに気が付いた。尻尾を振ってララを呼んでいるようだった。

誤字脱字報告ありがとうございます

つたなすぎる文章に落ち込んでいます。

少しずつ修正しています。2024年5月

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