1 私は誰
つたない文章です。少しずつ修正はしています。
気分不快にご注意ください。
眠くて眠くて起き上がれない。どうしたんだろう。早く起きないと仕事に間に合わない。
気持ちは焦っているのに、体は思うように起き上がれない。
「ララ、目を覚ましなさい。ララ、ララ」
優しげな声に呼び出される。誰だろう?もう少し寝ていてもいいかな。体が深く沈みこんでゆく。
「ララ、ララ、行ってはいけない。寝てはいけない。こっちに、戻っておいで。目を覚まして」
誰かが私を呼んでいる。でも、ララってだれ? 私はりえ、35才、独身、看護師である。夜勤帰りの研修が続き、ぐったりしていたのは覚えている。疲れすぎて夢見てるのか。
私はララ5才。体が弱く、いつも熱を出しては倒れていた。
元気になりたい。外を歩きたい。花を摘みたい。花畑を見たい。 美味しいもの食べたい。ささやかな願を持つな女の子。混沌としながらも、私はゆらゆら揺れていた。
あっ、母様の声。起きて抱きしめてもらおう。そんな事を思いつつまた眠りにつく。いい年して母に抱きつきたいか?とも思った。
誤字脱字報告ありがとうございます