第九十三話『ふざけるのにゃん』
第九十三話『ふざけるのにゃん』
《命あるかぎり、君を愛するのにゃん》
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「なぁんか……、
妙にキザっぽいセリフなのわん」
「冒頭のコメントに対し、
誰かがこういいましたのにゃん」
「うん?」
『すっごいや。
「死ぬまで借金を払い続けてやる」
なぁんていうのに匹敵する覚悟だね。
これは』
「ってにゃ」
「うわわん!」
《にゃあるほろぉ。たいしたもんにゃ》
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『愛はすべてを解決するのです』
「ミリアにゃん。
空っぽの脳細胞には、
さぁっぱりのぱり、
にゃのにゃけれどもぉ。
つまるところ、
にゃにをいいたいのにゃん?」
「なにもムツカしいことはありません。
みんながみんな、
我を張らずに妥協すればいいんですよ。
ただそれだけの話じゃないですか」
「カンタンにいってくれるのにゃあ。
それができにゃいもんで、
みんにゃ苦労してるのにゃんよ」
「それはそうですよ。
だって、苦労もまた」
『愛』
「なのですから」
「あのにゃあ」
《んにゃのと話してもキリがにゃい、と思うのはウチにゃけ?》
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「ねぇ、ミアン」
『ふざける』
「ってどうやって蹴るのわん?」
「あのにゃあ」
「あとそれから、それからぁ」
『ふざけるな』
「って、
蹴ってはいけないのわん?
ねぇ、教えてよ」
「……ええとぉ。
——これまた突拍子もにゃい質問にゃ——
にゃあ、ミーにゃん。
にゃあんでまた、
んにゃもん、知りたいのにゃん?」
「てへっ。
内緒の話はあのねのね、なのわん」
「といわれてもにゃあ」
「って隠しとおしたいところ、
ではあるんだけどぉ。
ミアンはアタシの大事な親友。
なもんで、こそっ、と教えちゃうのわん。
……というほど、
おおげさなもんでもないか。
まっ要するにね。
アタシが、ミアン打倒の」
『必殺技』
「と掲げてやまない」
『足蹴り』
「のパワーアップを図りたいと思って。
磨きに磨きをかけて、
最強なもんに仕上げたいのわぁん」
「ミーにゃん」
「うん? なにわん?」
「パワーアップはいいとしてにゃ。
にゃあんで」
『必殺技』
「にゃの?」
「あっ、そっか。
いくらなんでも親友相手に」
『必殺』
「はないもんね。
じゃあ、どうしよっかなぁ。
ええと、ええとぉ……はっ!
——突如、黄色い脳細胞が、
ひらめいてしまったのわん——
ミアン、決まったのわん」
『切り札』
「くらいにしておいてあげるのわぁん」
《とほほのほ。ふざけにゃいで、にゃん》




