第七十一話『いろいろ話パート010にゃん』
第七十一話『いろいろ話パート010にゃん』
《熱いのか寒いのかはっきりしてにゃん》
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『ぬるいのわん』
「にゃ、にゃんと!
こともあろうに、
一番、批判の少にゃい、
んでもって、危にゃげのにゃい、
ど真ん中を取るにゃにゃんて。
イオラの森のお姫さまとあろうもんが、
にゃあんという優柔不断にゃん。
ホント、世も末にゃにゃあ。
どうにもこうにも、
にゃげかわしいかぎりにゃん」
「はいはい。
判ったから、
さっさ、と、お話を始めるのわん」
「はい、にゃん!」
《にゃらば張り切って、いってみようにゃん!》
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のっしのっし。
『可憐に素敵に登場にゃん!
天空の村にお棲みににゃられる、
ありとあらゆる、みにゃみにゃさまが、
そりゃあもう、待ちに待った、
絶世の美少女、アホネコ『ミアン』とは、
にゃにを隠そう、ウチのことにゃん!』
「ねぇ、ミーナ。
あれってあなたの」
「——んもう、ミアンったらぁ。
アタシの新しい友だちに、
なってくれるかもしれない花の妖精が、
そばにいるっていうのにぃ。
なぁんて自己紹介するのわん。
あれじゃあ、
あきれられるか、笑われるか、
のどっちかなのわん。
なもんでホントは思いっきり、
他ネコのフリをしたいんだけどぉ。
ミアンはアタシにとって家族同然の間柄、
だからなぁ。
なにがなんでも、
フォローしてあげなくっちゃ——
うん。親友なのわん。
かわいそうに、
目と頭がイカれてるのわん。
自分で『アホネコ』といってるから、
間違いないのわん。
んだから、特別なやさしい目で、
見守ってあげて欲しいのわん」
「そうだったの。
お気の毒ね」
『あぁんなにも、おキレイなのに』
「うわん!」
《聴いてたウチまで、どきどき、してしまったにゃんよ》
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「なぁんてことがあったのわん。
どう思う?
ミロネん、レミロん」
「あり得ないことではないな」
「そうですね」
『声が美しい』
『容姿が美しい』
「などの」
『美』
「というものに対する感覚は、
生きとし生けるものすべてが、
それぞれ違いますから」
「ふぅぅん。
じゃあじゃあ、
天空の村のどこかに、
今のアタシでも」
『キレイ』
「だと思ってくれるお方がいるのわん?」
「そりゃあいるさ。
ふっくらふくらんだおモチが好き、
っていうのは結構んぐっ!」
「あれれっ?
ミロネんが青ざめた顔でもって、
急にぶっ倒れちゃったのわぁん」
「——ほっ。
ひじ打ちが間に合ってよかった。
男タイプの影霊の宿命とはいえ、
ホント、
繊細な乙女心が判らなくって困ります——
気になさらないでください。
きっと持病のシャクかなにかでしょ。
ほっとけば、すぐに元気になりますよ」
「なら、いいんだけどぉ……。
あっ、そうそう。
今おモチがどうのこうの、
っていわなかったわん?」
「まさか。
お姫さまのほっぺの話なんて、
誰も……はっ!」
《墓穴を掘ったにゃ。レミロにゃん》




