第六十八話『さぼっちゃうのにゃん』
第六十八話『さぼっちゃうのにゃん』
《ミーにゃん、おみそれいたしましたのにゃん》
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ぱたぱたぱた。
「ふぅぅむ」
すたすたすた。
「ミーにゃん、急がにゃいと、って……。
にゃあに考え込んでんのにゃん?
この非常時に」
「ねぇ、ミアン。
今日の森の学校、さぼっちゃおうかなぁ」
「んにゃこといってぇ。
フィーネ先生にゃんに、
怒られてもいいのにゃん?」
「んだから、みんな一緒にさぼるのわん。
そしたら、あたふた、して、
怒る気すら、
なくなっちゃうかもしれないのわん」
「んにゃにうまくいくもんかにゃあ。
ミーにゃん。
逆もまた然り、にゃんよ」
「逆?」
「頭が火山爆発するくらい、
怒り心頭してにゃ」
『首謀者は誰ですか?
隠すと、ためになりませんよ』
「とウチらは、
問いつめられるかもしれにゃいのにゃ」
「られたら、どうなるのわん?」
「聴くまでもにゃい
『やむを得にゃく』か、
『進んで』か、
はともかくにゃ。
みんにゃがみんにゃ、一致団結」
『このお方にございます』
「と哀れ、ミーにゃんは、
差し出されるハメににゃるのにゃん」
ごっくん。
「——と意外な話の展開に、
思わず、
生つばを呑み込んじゃったのわん——
差し出されると、どうなるのわん?」
「来る日も来る日も、
昼夜問わず、
監視の目ににらまれにゃがらのお勉強。
ひと休み、お食事、おネム、と、
どれもこれもが制限つきにゃ。
にゃあんか想像したにゃけで、
身の毛がよだってきたのにゃあ。
いやはや。
ネコには、
逆立ちしたってできにゃい芸当にゃん。
んにゃ地獄に落とされようとも、
やっちゃうにゃんて。
ミーにゃんってホント、
チャレンジャーにゃのにゃあ。
お見それいたしましたのにゃん」
「ちょ、ちょ、ちょいと待つのわん。
まだ打つ手はあるのわん」
「この期に及んで、見苦しいのにゃん。
いやしくもミーにゃんは、
イオラの森のお姫さまにゃんよ。
ここいらで、
すぱぁっ、と、潔く覚悟を決めにゃいと」
「お姫さまだからこその、
奥の手があるのわん」
「にゃんと。
して、どんにゃ?」
「身代わり、影武者といってもいいわん。
そいつを首謀者に仕立てればいいのわん」
《ミーにゃんの悪だくみが火を吹いたもんで、つづくのにゃん》




