表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/100

第六話『いろいろ話パート001にゃん』

 第六話『いろいろ話パート001にゃん』


《にゃんともコバルトブルーにゃ空にゃん》


 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


「コバルトブルー?

 ——きゃはっ。

 書庫の本かなんかで、

 名前だけは知ってる、っていうだけの、

 見たこともない色なのにぃ。

 ミアンったら柄にもなく、

 カッコつけちゃったりしてるのわん——

 ねぇねぇ。

 それって」


『いってみたかったにゃけ』


「ってやつよね。違うわん?」

「……ふん、にゃ」


《いいじゃにゃいの。ネコにゃもん》


 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


「ミアン! 大変なのわん!」

「どうしたのにゃん?」

「あのね」


『けもの道』


「なのに人間が通ってるのわん!」

「にゃから?」

「へっ?

 だぁって、

『けもの』だけが通っていい……」


《にゃあんか誤解があるみたいにゃん》


 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


「くずれそうでくずれにゃいモノって?」


『はいはい!』


「——待ってました、の質問なのわん——

 ズバリっ!

 イオラの顔の『お肌』なのわん。

 どんなにブリっ子しようが、

 しょせん、『おババはん』は『おババはん』

 いつくずれるか、いつくずれるか、って、

 造り子のアタシですら、気が気でないのわん」

「にゃってイオラにゃん」

「えっ」


 くるっ。


「——と右横をフり返ってみたら……、

 いたいたいた、のわん——

 なぁんだ。

 いるならいるって、

 早くいってくれればいいのにぃ。

 なぁんでこんなところに」


『真っ赤なコスチュームの、

 女子プロレスラー人形』


「が安置されているのか、

 疑問でならなかったのわん」

「ミーナちゃん。ちょっとこっちに来て」

「んげげっ」


 すうぅぅっ。


「イオラにゃんったら、

 ミーにゃんの首根っこをつかんにゃまま、

 どこへともにゃく消えてしまったのにゃん」


《ミーにゃん。早くあやまったほうがいいのにゃよ》


 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


「いっつも思うのだけれどぉ……。

 ミアンちゃんって、エラいわぁ。

 ねぇ。

 ネコなのにどうして、

 そんなに『がまん』強くなったの?」

「というよりも『なれ』にゃん。

 にゃあって、生まれてすぐに、

 ウチの背中でおネムにゃもん」


《ミーにゃんの寝顔がカワイイもんで動けにゃいんよ》


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ