第二十四話『ハナタレ小僧にしようにゃん』
第二十四話『ハナタレ小僧にしようにゃん』
《んもう。ばぁっちしのちし、にゃん》
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「アタシが『秘策』として、
こしらえたお話なんだから、
ホントの王子であろうがなかろうが、
どうでもいいわん。
あっ。なんなら、
ミアンにあげちゃってもいいのわぁん」
「いらにゃい」
《玉子にゃら、考えてあげてもいいのにゃけれども》
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「とにかくぅっ。
大喜びで、
アタシを自分の宮殿に連れ帰ってね」
『復活の舞い』
「なる踊りをふたりで踊りまくりましたとさ」
「めでたし、めでたし、にゃん」
《ふにゃっ。『おしまい』じゃにゃいの?》
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「ところがどっこい、ぎっちょんちょん」
「まにゃ、にゃあんかあるのにゃん?」
「アタシの家(=精霊の間)には」
『門限』
「なるもんがあってね。
闇が訪れる前に、
帰らなければならないのわん。
なもんで、
泣く泣くその宮殿をあとにしたってわけ。
んもう。
聴くも涙、語るも涙の」
『純愛ストーリー』
「なぁのわぁん」
「——『純愛』かどうかは別としてにゃ——
にゃあ。
逆じゃにゃい?
ミーにゃんが、
闇に力を奪われちゃうもんで、
門限があるのにゃよ」
「どっちでもいいじゃん。
大事なのは帰っちゃったってこと。
なもんで、ひとり残された王子さまは」
『——けけっ。鼻水がたれてらぁ。
んならば、
ここは、
ずるずるずるっ、と、
景気良くすすってぇ——
んなぁ。
あの素っ晴らしいネエちゃんをよぉ。
なぁんとしたって、
おいらの嫁にするずら』
「なぁんていって、
家来に、捜し出すよう、命じたのわん」
「ミーにゃん。
いい加減に、
『王子さま』をやめて、
『ハナタレ小僧』に変えたらどうにゃん?」
「なにをいうわん。
んれじゃあ、
『イオラの森のお姫さま』な、
こっちとの釣り合いが」
「心配にゃい心配にゃい。
十二分にとれてしまうのにゃん」
「んなアホな……はっ!
ひょっとして、アタシを」
『そんだけ広い心の持ち主』
「って、いいたかったのわん?
さっすがはミアン。
さっすがは親友。
アタシのこと、
なぁんでも、ご承知なぁのわぁん」
《変にゃ深読みをされてもにゃあ、と、つづくのにゃん》




